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2022年12月 6日 (火)

12月6日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・64 イムジン河

1年間限定のフォーク・グループであるフォーク・クルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」に続く2枚目のシングルになる予定だった曲が、「イムジン河」です。
原曲は、「臨津江」という北朝鮮の朴世永が作詞し高宗漢が作曲した曲で、作詞家の松山猛が朝鮮学校の友人から教えてもらい、それを口頭で加藤和彦に伝えたものを加藤が採譜した曲です。
予定だったと書きましたが、この曲は発売直前に急遽レコード会社が発売中止にしてしまい、放送も自粛の風潮が広がってしまったため幻の曲となっていました。発売中止になった理由は「韓国への配慮」とか「政治的な問題に関わる」など様々な憶測が伝えられていますが2002年にようやく発売となりました。
イムジン河は、北朝鮮を源流にして韓国に流れ込んでいる川で、国境に近いところから南北分断の象徴のひとつとされています。
「イムジン河」の歌詞は1番は原曲の詩に沿ったものですが、2番3番は松山の創作のものです。特に2番のサビは「だれが祖国を2つに分けてしまったの、誰が祖国をわけてしまったの」となっており、同じ民族が政治的な理由だけで2つの国に分けられた理不尽さをはっきりと歌っています。

2022年12月 5日 (月)

12月5日 名曲100選 交響曲篇・64 交響曲第6番「田園」

1808年12月22日に初演された2つの交響曲がベートーヴェンの第5番「運命」と交響曲第6番「田園」です。この前後して作曲された(従来は同時期に作られたとされていましたが、最近の研究で作曲時期は重なっていないという事がわかってきています)2つの交響曲は、革新的であるという事以外には、全く共通点を見出せない究極の両極となる曲です。音楽として全く隙がなく、緊張感からの解放を歌った第5番と比べて、第6番は描写的音楽であり、その描写の対象が田舎の田園地域の叙事詩のような安らぎを持った内容になっています。
この曲の革新的部分はそれまでの交響曲が基本的に4つの楽章(舞曲(メヌエット)を除く3楽章のものもありましたが)だったのですが、この曲は5つの楽章で出来ています。
さらに3楽章から5楽章までは休みなく進みます。
また、各楽章に説明文が添えられているのも特徴です。
第1楽章 田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め いきなり主題となる有名なメロディで始まります。この第1主題の動機は展開部では36回も繰り返されます。この楽章の特徴は、第1楽章としては珍しく大きなクライマックスがないところでしょうか。実は、こういう曲こそ、上手く聴かせるのが難しいんですよね。
第2楽章 小川のほとりの情景 ここでもいきなり主題が演奏されます。この楽章もクライマックスが無く、とにかく第1楽章と第2楽章で田園の穏やかな雰囲気を醸し出しているわけです。最後はナイチンゲール(フルート)、ウズラ(オーボエ)、カッコウ(クラリネット)といった鳥の鳴き声の模倣が入って、田園風景のピークとなります。
第3楽章 田舎の人々の楽しい集い この楽章では、風景描写ではなくてそこに住む人たちの活き活きとした集まりが描かれるスケルツォ楽章です。複合三部形式で、中間部は踊りの音楽になります。最後には速度を上げてクライマックスを築きますが、いきなり黒い雲がやってきて第4楽章へ。
第4楽章 雷雨、嵐  この楽章でトロンボーンとピッコロ、ティンパニが加わります。コントラバスは嵐の効果音担当。チェロも時々効果音に加わります。左手の弦を押さえる指が磨り減るのではないか、と思うほど弦の上を這いながら演奏しないと弾けない楽章。雷雨、嵐を通常の楽器だけで表現しています。嵐の表現で有名なアルプス交響曲やグランドキャニオンはウィンド・マシーンを使っていますので、通常の楽器だけで表現したベートーヴェンはスゴイ。
第5楽章 牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち とにかく嵐の後のホッとする感じが良く出ている楽章です。短い序奏は第1主題のメロディの一部を使っています。長いコーダがあって、最後は弦楽器が弧を描くような音型で低音楽器に下がって行って、ジャンジャン。

2022年12月 4日 (日)

12月4日 名曲100選 管弦楽曲篇・63 ルーマニア狂詩曲第1番

ルーマニア狂詩曲第1番イ長調は、20世紀ルーマニアの作曲家エネスクが1901年に作曲した管弦楽曲です。
クラリネットとオーボエの掛け合いによる素朴なメロディから始まり、徐々に楽器を加え、メロディは舞曲調になっていきます。
ハープと低弦のリズムにのって民俗的なメロディに軽快なメロディと重々しい東洋的なメロディを交えて進み力強い舞曲となります。
やがてジプシー音楽風のメロディが次々と出てきます。全休止の後東洋風の鄙びた行進曲からもう一度熱狂的な合奏が出て曲を閉じます。

2022年12月 3日 (土)

12月3日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・63 スター誕生の愛のテーマ

1976年公開の「スター誕生」は、1937年と1954年の作品のリメイクです。主演はバーブラ・ストライサンドとクリス・クリストファーソン。この後2018年にレディー・ガガ主演でリメイクされています。
歌手を夢見る(前作は女優を夢見るですが)田舎娘エスターが都会へやって来て、売れっ子のロック歌手ジョンと結婚します。夫の助力もあって歌手として売り出した彼女はヒット・チャートを上りつめていきますが、彼女が一流の歌手になったときに夫は既に過去のスターになっていました。今やエスターにとってジョンは邪魔な存在と世間は認識しますが、エスターはジョンを愛し続けます。ジョンはある日交通事故で死亡します。エスターは彼の追悼コンサートで悲しみの中思い出の歌「エバーグリーン」(スター誕生愛のテーマ)を歌います。
エバーグリーンは、バーブラ・ストライサンド自身が作曲し(作詞はポール・ウィリアムズ)アカデミー歌曲賞、ゴールデングローブ主題歌賞、グラミー賞最優秀楽曲賞を受賞。Billboard Hot100では3週1位となり年間4位の大ヒットとなりました。

2022年12月 2日 (金)

12月2日 名曲100選 室内楽曲篇・63 チェロ・ソナタ第2番(フォーレ)

フォーレのチェロ・ソナタ第2番ト短調op.117は1921年に作曲されました。
フォーレは2曲のチェロ・ソナタを作曲していますが、いずれも晩年に作曲されています。荒々しさが特徴の第1番に比べて第2番は溌剌とした躍動感が特徴になっています。流れるような豊かな抑揚をもつ2つの主題が変化しながら進んでいく第1楽章、深い瞑想感を湛え気品ある第2楽章、頻繁な転調と躍動感あふれるリズムが印象的な第3楽章の3つの楽章から構成されています。

2022年12月 1日 (木)

12月1日 名曲100選 海外のロック篇・63 20センチュリー・ボーイ

ロンドン出身のミュージシャン マーク・ボランをリーダーとしたロック・バンド Tレックスは、グラムロックの代表格として1970年代前半イギリスや日本で人気を博しました。但し、アメリカではサッパリでシングルとしてヒットしたのは「ゲット・イット・オン」だけで、世界的にも1970年代半ばには急速にグラムロックの人気は萎んでしまいマーク・ボランも麻薬中毒になってしまいました。1977年に交通事故でマーク・ボランは29歳で帰らぬ人となってしまいました。
20センチュリー・ボーイは1973年に発売され全英チャートで3位になった曲です。初来日コンサートツアー中の1972年12月に赤坂にあった東芝EMIのスタジオでレコーディングされた曲です。
歌詞自体は 自分は君の20世紀のおもちゃで、君の恋人になりたい・・・という他愛のないものです。

2022年11月29日 (火)

11月29日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・63 糸 

「糸」は中島みゆきの35枚目のシングルです。1998年にテレビドラマ「聖者の行進」の主題歌として「命の別名」と共に起用され、両A面で発売されました。当初は大ヒットまでは行きませんでしたが、その後2004年にチャリティ・プロジェクト「Bank Band」のカバー・アルバムで取り上げられCMに使用され知られるようになり、その後2010年代にはテレビのBGMや多くの歌手にカバーされて広く認知されるようになりました。
2015年にはJASRACの国内作品著作権使用料分配額ランキングで年間3位となり、16年以降も1位、4位、3位、3位とカバーの多さを物語っています。主なカバーは工藤静香、岩崎宏美、福山雅治、研ナオコ、柴咲コウなど。
2018年には日本レコード協会の着うたフル+ネット配信でのミリオンに認定されました。リリースから15年10ヶ月後のミリオン到達は史上最長となりました。2020年にはこの曲から着想を得た映画「糸」が公開されています。
曲は、男女の出会いを縦糸(あなた)と横糸(私)が出会い布として織られていくという歌です。

2022年11月28日 (月)

11月28日 名曲100選 交響曲篇・63 交響曲第1番(カリンニコフ)

カリンニコフは19世紀末のロシアの作曲家です。チャイコフスキーとラフマニノフの中間世代でこの2人とも大きく関わりあった作曲家ですが、モスクワ楽派、ペテルブルク楽派のどちらかに与することなくその両方の良いとこ取りの作風の作曲家でした。結核を患い、わずか34歳で亡くなってしまい、残した大作は多くはありません。
その中で人気が高いのが交響曲第1番ト短調です。
オーソドックスな4楽章の交響曲になっています。
第1楽章 ソナタ形式。弦楽合奏によって少し寂しげな第1楽章が提示されて始まります。第2主題は歌のような親しみやすい旋律です。
第2楽章 三部形式の緩徐楽章。ハープが伴奏として使われる抒情的な楽章です。
第3楽章 スケルツォ。オーソドックスなスケルツォ楽章ですが、ロシア的な雰囲気が漂うスケルツォになっています。
第4楽章 第1楽章や第2楽章の主題も登場する集大成となる楽章。冒頭から第1楽章の主題が再現されその後ロンド主題が熱狂的に奏でられます。その合間に第1楽章の第2主題や第2楽章の主題が再現されて行きます。コーダは怒涛のように激しくなだれ込んで行きテンポを落としてクライマックスを築き、そのまま堂々とした終結になっていきます。
アマチュアの世界では、10年ほど前に非常に流行した曲です。今はあまり演奏されないようですが。

2022年11月27日 (日)

11月27日 名曲100選 管弦楽曲篇・62 キューバ序曲

キューバ序曲は、1932年にガーシュウィンがキューバを訪問した際に体験したキューバの音楽に影響を受けて作曲した演奏会用序曲です。
特にガーシュウィンは民族楽器を買い集めてアメリカに持ち帰るほどルンバに関心を抱いたようです。
冒頭からラテン音楽のリズムに乗って展開される三部構成の曲で、中間部は静かなジャズっぽい音楽になっています。
この曲の最大の特徴は打楽器群。ボンゴやクラベス、マラカスといったラテン音楽特有の楽器が登場します。
後半はルンバのリズムの戻って激しい勢いのコーダになだれ込んで行きます。

2022年11月26日 (土)

11月26日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・62 ベンのテーマ

「ベンのテーマ」は、1971年に公開されたサスペンス映画「ウィラード」の続編で1972年に公開された「ベン」テーマ曲です。
前作は気弱な青年ウィラードに飼われていたネズミ「ベン」率いるネズミの大群が、殺された仲間の「ソクラテス」の復讐のために人間を殺し、自分を裏切ったウィラードも襲って殺したところで終わっていますが、映画「ベン」では警察に追われてウィラードの近所の病弱な少年ダニーの家に逃げ込みます。ダニーはそのネズミがお尋ね者である事を知りますが、ベンたちにも生きる権利があると思い匿い続けます。最後は警察や消防に居どころを知られネズミの大群は全滅させられましたが、ベンだけは生き残りダニーはベンの手当てをしながら友情を確認し合って終わります。
前作も、続編も動物パニック映画ですが、「ウィラード」は人間の裏切りと復讐を主眼においた作品ですが、続編の「ベン」は人間とネズミの友情を主眼に置いた作品になっています。
この、「ベン」の主題歌を歌ったのがわずか14歳のマイケル・ジャクソンでした。マイケル・ジャクソンの2枚目のソロ・アルバムにも収録されBillboardのシングルチャートでは1位を獲得したバラード調の曲です。

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