ホームページ

ウェブページ

紹介した音楽

2026年3月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

2025年8月 2日 (土)

8月2日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・100 宿命

「宿命」は1974年に製作された映画「砂の器」のクライマックスで演奏される音楽です。
「砂の器」の原作は松本清張ですが、この映画作品は、かなり原作と異なる内容になっています。というのも原作は、松本清張にしては比較的本格推理小説に近い内容になっていて、そのままでは映画化に適さないと判断されたためです。
原作では、犯人の和賀は、父親がハンセン病だった事による差別という運命は背負っているものの、かなり自分勝手な殺人者として描かれていますが、映画ではハンセン病の父を持った宿命に抵抗した悲劇の殺人者的な部分をかなり前面に押し出しています。
そして、原作では和賀はヌーボーグループという新進の芸術家集団に属する前衛音楽の作曲家という設定ですが、映画では本格的なクラシック音楽の作曲家という設定になっています。この設定にしたからこそ、「宿命」というピアノ協奏曲もどきの音楽が生まれたわけです。
そして映画では、和賀、本名本浦秀夫と父本浦千代吉が、故郷を追われ、亀嵩の三木巡査に拾われるまでの長い放浪の旅を後半のメインに置いて描いています。
「宿命」は芥川也寸志の協力の下、菅野光亮が作曲したもの。
まあ、当時をときめく芳賀英良が精魂込めて作曲したピアノ協奏曲だとすると、ちょっとハテナな曲ではありますが、映画音楽と考えると映像が目に浮かぶ傑作だと思います。

2025年7月 5日 (土)

7月5日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・96 戦士の休息(野生の証明)

「野生の証明」は1978年に公開された角川映画。原作は森村誠一で、既に映画化されていた「人間の証明」、映画化されなかった「青春の証明」に続く証明三部作の最後の作品です。
それぞれの作品については直接的な関連性は全くありません。
「野生の証明」は、秘密裏に編成された自衛隊の特殊部隊に所属する味沢(高倉健)が東北の山奥で訓練中に、偶然寒村での虐殺事件に遭遇し、唯一の生き残りであり両親を殺されたショックで記憶を失った長井頼子(薬師丸ひろ子)と出会い、翌年自衛隊を除隊して頼子と暮らすようになったという設定。
極秘の組織を抜けたため、自衛隊組織からも監視され、政府からも目をつけられ、最後は頼子は特殊部隊に殺され、味沢は単身で自衛隊へ突撃していくというのが映画の最後、原作とはちょっと違っているようです。
主題歌は、「白いサンゴ礁」のヒットで知られるグループ・サウンズ ズー・ニー・ヴーのボーカルを担当していた町田義人が歌った「戦士の休息」。スケールの大きい曲でした。

2025年6月28日 (土)

6月28日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・95 愛・おぼえてますか

「愛、おぼえてますか」は、1984年に公開されたアニメーション映画「超時空要塞マクロス 愛・おぼえてますか」の主題歌です。
「機動戦士ガンダム」によって火が付いたロボットアニメのひとつ「マクロスシリーズ」の人気を受けて制作されたもので、「文化=カルチャー」をテーマとした作品です。
宇宙で抗争を続ける巨人族の二大勢力ゼントラーディとメルトランディの戦火が地球にも及び、地球を離れる民間人を運ぶ巨大宇宙戦艦がマクロス。マクロスの中でデビューした歌手リン・ミンメイが歌う「愛・おぼえてますか」は、先史銀河文明の廃墟で見つけられたメモリープレートに刻まれた詞を元に作られたもの。この曲が巨人族の文化因子を呼び起こし、文化を取り戻す事で平和に向かっていくというキーとなる曲です。
歌っているのは、リン・ミンメイ役の声優飯島真理です。

2025年6月21日 (土)

6月21日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・94 光の天使(幻魔大戦)

1983年に公開されたアニメーション映画「幻魔大戦」は、平井和正の小説「幻魔大戦」と石ノ森章太郎との共作の漫画を原作とした作品です。
原作の「幻魔大戦」は文庫本で20巻にもわたる長編シリーズで、映画は第3巻あたりまでをベースにしたものにオリジナルの結末を加えたものです。
宇宙全体の一歳の破壊を目論む幻魔一族と、神から選ばれたルナ王女、サイボーグ戦士ベガ及び東丈をはじめとする超能力者の戦いを描いた作品です。
主題歌は、ローズマリー・バトラーが歌う「光の天使」。作詞はトニー・アレン、作曲編曲はキース・エマーソン。

2025年6月 7日 (土)

6月7日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・92 草の想い

「草の想い」は映画「ふたり」の主題歌です。
原作は赤川次郎。原作の舞台は東京ですが、新尾道三部作の第1作として大林亘彦監督、石田ひかり主演で1991年5月に公開されています。
主人公の北尾実加には成績優秀でピアノ、スポーツ、演劇と何をやっても優れた才能を見せる千津子という姉がいますが、その姉は登校中に交通事故に巻き込まれ突然亡くなってしまいます。姉とは正反対の何をやってもダメな実加に、死んだはずの姉の声が聞こえるようになり、姉が見守る中、次第に成長していきます。その後父の浮気が発覚し家庭が崩壊してしまう時に、実加が感情的に言ってしまった一言で姉の声が聞こえなくなっていまう、というストーリーです。
主題歌の「草の想い」は、大林亘彦&FRIENDSの歌。と言っても歌っているのは作詞の大林と作曲した久石譲のデュエットです。

2025年5月31日 (土)

5月31日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・91 道化師のソネット

「道化師のソネット」は1980年に公開された映画「翔べイカロスの翼」の主題歌です。
「翔べイカロスの翼」は、大学卒業後写真家を目指していたがなかなか芽が出ず、命がけの芸に生きるサーカス団員を取材するうちに、彼らの世界を内側から撮りたいという思いに駆られ、キグレサーカスに入団した栗原徹の実話を草鹿宏が書いた同名のノンフィクション作品を原作とした映画。栗原徹は熱意と努力でピエロを目指しパントマイムやアクロバットの技術を身に着け、綱渡りにも挑戦し、ピエロのクリちゃんとして人気者になりましたが、水戸の興行で20代の若さで事故死してしまいました。
 「翔べイカロスの翼」は栗原にパントマイムを教えたヨネヤマ・ママコが常識に挑むかのように短い生涯を駆け抜けた栗原を、蝋で固めた翼によって自由に飛べるようになったが太陽に近づきすぎて蝋が解け翼を失い墜落死してしまうというギリシャ神話のイカロスに例えた事によります。
主題歌は、主演として栗原を演じたさだまさしの「道化師のソネット」。映画自体はインディーズだったためヒット作品とはなりませんでしたが、主題歌はオリコン最高位2位(1位は海援隊の「贈る言葉」)の大ヒット曲となりました。
ソネットは14行からなるヨーロッパの定型詩で、さだが詩を完成させたところ偶然14行になったため、タイトルにソネットをつけたそうです。

2025年5月24日 (土)

5月24日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・90 sign

JUJUが歌った「sign」は、映画「麒麟の翼」の主題歌として起用されました。
「麒麟の翼」は、東野圭吾原作の加賀恭一郎シリーズの映画化作品。加賀恭一郎シリーズで映画化されたのはこの「麒麟の翼」と「祈りの幕の下りる時」の2作品です。
加賀恭一郎が練馬署から日本橋署に異動してきた「新参者」に続く2作目で2012年に公開されました。ミステリー作品なので内容の説明は省きます。
主題歌はJUJUの20枚目のシングル、「sign」で作詞牧穂エミ、作曲川口大輔です。

2025年5月17日 (土)

5月17日 名曲100選 映画音楽(邦画篇)・89 さびしんぼう

「さびしんぼう」は1985年に公開された大林亘彦監督の映画です。尾道三部作のひとつで、主演は富田靖子と尾美としのり。
原作は、山中恒の「なんだかへんて子」。
尾道を舞台にした少年のノスタルジックな恋物語。
「さびしんぼう」は大林監督の造語で、広島弁で悪ガキを意味する「がんぼう」に対する女の子の呼び名が無いので考えた言葉。
主人公のひろきの周りに現れる2人の「さびしんぼう」とひろきの間の感情を中心に展開していきます。
主題歌は、ショパンの「別れの曲」に売野雅勇が詞をつけた「さびしんぼう」で富田靖子が歌っています。ショパンの「別れの曲」はひろきの母の憧れの曲です。

2025年5月10日 (土)

5月10日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・88 海の見える街

「海の見える街」は、ジブリアニメ「魔女の宅急便」のサウンドトラックの1曲。
主人公の魔女キキが初めて物語の舞台となる港町に降り立つシーンで演奏される音楽です。作曲は久石譲。
弦楽器のピツィカートで始まる印象的なメロディが、やがて管楽器、弦楽器のアルコと形を変えて美しい響きを出しています。
「魔女の宅急便」のオープニング・テーマとエンディング・テーマは松任谷由実の「ルージュの伝言」と「やさしさに包まれたなら」ですが、映画の中の音楽は久石譲が担当しています。
ジブリ・アニメの多くは久石譲が音楽を担当しています。主題歌はこの「魔女の宅急便」や「紅の豚」、「ハウルの動く城」「風立ちぬ」など久石譲が作曲していないものも少なくありませんが、サウンドトラックはどれも素敵な曲です。
中でも、「風の谷のナウシカ」「魔女の宅急便」「千と千尋の神隠し」は本当に名曲揃いのサウンドトラックだと思います。


2025年5月 3日 (土)

5月3日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・87 セーラー服と機関銃

「セーラー服と機関銃」は1981年に公開された角川映画。原作は赤川次郎、主演は薬師丸ひろ子。
ヤクザの組長が突然亡くなり、高校生の娘が組長となって敵対する組へ殴り込みをかけるというお話。
薬師丸ひろ子が機関銃を撃って「カイカン」としゃべるセリフが流行となりました。
主題歌は、この曲が歌手としてのデビュー曲となった薬師丸ひろ子が歌っています。
当初は作曲者の来生たかおが「夢の途中」というタイトルで歌う予定でしたが、当時はまだ無名だった来生たかおから薬師丸ひろ子に変更。
来生側が突然の降板に激怒しましたが、両方ヒットさせるとキティ・レコードの多賀社長が約束し、説得したという事でした。
結局、薬師丸の「セーラー服と機関銃」と来生たかおの「夢の途中」はほぼ同時期にリリースされ、「セーラー服と機関銃」はオリコン5週連続1位の大ヒット、「夢の途中」もオリコン4位のヒットとなり、来生たかおは一躍売れっ子となりました。

より以前の記事一覧