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2023年3月25日 (土)

3月25日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・78 ハロー・ドーリー

ミュージカル映画「ハロー・ドーリー」は1964年から上演しているミュージカルを1969年に映画化したものです。
監督はジーン・ケリー。バーブラ・ストライサンド、ウォルター・マッソーが主演し、ルイ・アームストロングが共演して第42回アカデミー賞では美術賞、ミュージカル音楽賞、録音賞の3部門を獲得しましたが、興行的には大失敗となり、これ以降大画面のミュージカル映画は下火となっていきます。

19世紀後半のニューヨークが舞台。若い未亡人ドーリーは仲人業を生活の糧としています。ドーリーの顧客ホーレスは郊外の田舎町で飼料工場を営む金持ちだがケチ、同居する姪のアーメンガードと貧乏画家アンプロースの結婚に反対し、姪の結婚相手の仲介を依頼しました。
ドーリーはそんなホーレスが気になって仕方がない。ドーリーはアーメンガードとアンプロースを結婚させるために彼女たちにダンスコンテストで優勝させ賞金を獲得し、同時にドーリーがホーレスへの恋の成就をさせる計画を立て見事に成功します。
ルイ・アームストロングとバーブラ・ストライサンドが歌う主題歌はダンスコンテスト会場の高級レストランで歌われるものです。

2023年3月18日 (土)

3月18日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・77 カヴァティーナ

カヴァティーナは、1978年公開の「ディア・ハンター」の主題曲です。
「ディア・ハンター」は、3人の繊細で勇敢なロシア系移民が主人公で、ロバート・デ・ニーロ、クリスファー・ウォーケン、ジョン・サベージが演じていました。彼らは休日になると鹿狩りに行くのを楽しみにしている程度の平凡な若者でしたが、ベトナム戦争に徴兵され戦争の闇に飲み込まれていく姿を描いた作品です。
監督はマイケル・チミノ、音楽はスタンリー・マイヤーズ。
「カヴァティーナ」はクラシック音楽では本来反復等の無い素朴な旋律を持つ短い歌曲を指すイタリア語。オペラなどでも素朴な歌謡的な曲を指す言葉で器楽曲にも転用されている言葉です。
「ディア・ハンター」の「カヴァティーナ」は、ジョン・ウィリアムズ(スター・ウォーズなどの作曲家と同名の別人の有名なギタリスト)の演奏による美しい曲で、映画の内容とのギャップがとっても大きい曲です。

2023年3月11日 (土)

3月11日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・77 雨に唄えば

「雨に唄えば」(Singin' in the Rain)は1952年に公開されたアメリカのミュージカル映画です。1929年の同名の曲を原案にして、サイレント映画からトーキーへ移る時代のハリウッドを描いたコメディ映画です。
監督はジーン・ケリーとスタンリー・ドーネン。アメリカのミュージカル映画の最高傑作とも言われる映画です。
サイレント時代、俳優のドン・ロックウッド(ジーン・ケリー)とリナ・ラモント(ジーン・ヘイゲン)は男女のドル箱スターとして活躍していましたが、ドンは駆け出しの女優キャシー・セルダン(デビー・レイノルズ)を愛していました。
やがて、ハリウッドにトーキーの波が押し寄せ、作りかけのドンとリナ共演のサイレント映画を無理矢理トーキーにすることに決定します。
ところがリナは致命的な悪声の持ち主で試写会は散々な結果に終わりました。このままでは自分の俳優人生が終わってしまうと危機を感じたドンは、この映画をミュージカルに作り替える事を思い立ちリナの声をキャシーが吹き替える事にします。
その事を知ったリナは怒りと嫉妬からキャシーを自分の吹替専門担当にして表に出られないようにしてしまいます。
こうして完成した映画の試写会で大喝采を受けたリナは調子に乗って自らの声でスピーチをしてしまいますが、声の違いを怪しんだ観客からリナの生歌披露を迫ります。ドンは映画会社社長とリナを罠に嵌めることを思い立ち、リナの背後でカーテンに隠れてキャシーに歌わせ、途中でカーテンを開けて観客に事実を暴露してしまいます。
キャシーはスターの座を手に入れ、ドンとキャシーは結ばれます。
ドンが町中を歩きながら「雨に唄えば」を歌うシーンは映画史上最も有名なシーンのひとつです。

2023年3月 4日 (土)

3月4日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・76 007ユア・アイズ・オンリー

「007/ユア・アイズ・オンリー」は、1981年のジェームズ・ボンドシリーズの12作目の映画。ジェームズ・ボンドはロジャー・ムーア。ボンド・ガールにはキャロル・ブーケ、リン・ホリー・ジョンソン、カサンドラ・ハリス。
非常にアクション・シーンの多い作品でした。
音楽を担当したのは、ビル・コンティ。主題歌はシーナ・イーストンが歌いました。Billboardランキングでも8位に入り大ヒットしました。
個人的にはシーナ・イーストンはデビュー当時(正式デビューは1979年)は、歌唱力より容姿での話題が先行していたように思っていました。特に声に力が無いと感じていましたが、この曲は素敵な曲だと思ってます。

2023年2月25日 (土)

2月25日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・75 スマイル

「スマイル」はチャップリンが監督・製作・脚本・主演・作曲をした1936年の映画「モダン・タイムス」のエンディング・テーマ曲です。
チャップリンが初めて肉声を発した映画で、キャバレーでの怪しい外国語の歌「ティティナ」では歌も歌っています。
チャップリン扮する工員は工場の歯車のひとつ。食事も時間節約のため自動給食マシーンの実験台にされたりと次第に精神を病んでいきます。その後様々な出来事があり、出会った浮浪少女(ポーレット・ゴダード)と暮らす中、人間性を取り戻し、諦めず強く生きれば道はきっと開けるという希望を見出します。
当時の資本主義の世界を風刺した映画のため、チャップリンを共産主義者と見なす人たちもいて、やがてレッドバージにあってアメリカを去ることになる要因ともなった作品のひとつです。
「スマイル」はチャップリンが作曲した音楽の中で「ライムライト」と並ぶ名曲として、ナット・キング・コールが歌詞付きで歌った他多くの歌手にカバーされています。

2023年2月18日 (土)

2月18日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・74 魅惑の宵

「南太平洋」は、1949年初演のブロードウェイミュージカルを1958年に映画化されたものです。
ブロードウェイ版の監督ジョシュア・ローガンがそのまま監督しています。原曲は作詞オスカー・ハマースタイン二世、作曲リチャード・ロジャースの黄金コンビ。

第二次大戦中の南太平洋のニューヘブリディーズ諸島が舞台。海兵隊と共にやってきた従軍看護婦ネリーとフランス人植民者エミール、海兵隊のケーブル中尉と島の娘ライアットの恋を描いた作品。バリハイ、ハッピー・トークなど魅力的な曲が多い中、最も有名な曲が「魅惑の宵(Some Enchanted Evening)」です。
映画音楽の定番として、多くのポップス・オーケストラにも取り上げられています。

2023年2月 4日 (土)

2月4日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・72 メリーゴーランド

イタリア映画「メリーゴーランド」は1974年公開の父と子の悲しい魂の触れ合いを描いた映画です。
幼くして母を亡くした少年ルカは父親ロベルトが仕事に追われ自分を顧みず寂しい思いをしていました。ロベルトは、恋人のベロニカに引き合わせるためにルカをサルディニアに連れてきて休暇を楽しみましたが、それから数か月後ルカは重度の白血病を発症してしまいました。ロベルトは自分がルカを顧みなかった事で病気の発見が遅れてしまったという後悔の念に襲われ、ある日ルカが乗りたがるメリーゴーランドのある遊園地へ向かいました。真夜中の遊園地で宿直の男に切願してメリーゴーランドを動かしてもらい、ロベルトはルカを抱きしめてメリーゴーランドに乗ります。その中で「パパ、僕たちはもう会えないんだね」という言葉を残してルカは動かなくなりました。哀しみを乗せてメリーゴーランドは廻り続けます。
この映画、現題は(L'ultima neve di primavera、英語ではThe last snow of springtime=春の残雪)ですが、日本で公開するにあたって「メリーゴーランド」というタイトルを付けられています。「春の残雪」ではちょっとラヴストーリーっぽい印象になってしまいますが、メリーゴーランドというタイトルにしたので、ネタバレっぽくはありますが、子供が中心となる映画だと判りやすいタイトルにしたのでしょうか。
音楽はフランコ・ミカリッツィが担当した、美しくも悲しい曲です。

2023年1月28日 (土)

1月28日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・71 レイダース・マーチ

スピルバーグ監督の「レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫」は1981年に公開された冒険映画です。トレジャー・ハンターでありブリンストン大学の考古学者でもあるインディアナ・ジョーンズは、ナチス・ドイツがエジプトの遺跡で発掘を開始したアークをナチスより早く手に入れろ、というアメリカ陸軍の依頼を受けてナチスとの争奪戦を繰り広げます。
結局ナチスにアークを奪われてしまいますが、執拗に追いかけクレタ島のナチスの秘密基地で捕縛されてしまいます。アークが開かれますが、中には砂が入っているだけだったが直後に精霊たちが飛び出しドイツ兵は全滅、アークだけが残される。アークは政府機関の秘密の地下倉庫の無数の木箱に紛れて保管される事になりました。
主演はハリソン・フォード、音楽はジョン・ウィリアムズが担当しました。レイダース・マーチはこの後続く続編にも使われています。
シリーズ化された後は「インディ・ジョーンズ・シリーズ」として現在3作(魔宮の伝説、最後の聖戦、クリスタル・スカルの王国)が公開されており、今年2023年夏には「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」が公開される予定です。その他にヤング・インディ・ジョーンズ・シリーズがテレビ化され、日本でも1993年に「インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険」というタイトルでテレビ朝日系で放送されました。
レイダーズ・マーチはタイトルの通り、行進曲風の曲ですがイントロでのシンコペーションが効果的なアクセントとなっています。

2023年1月21日 (土)

1月21日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・70 慕情

「慕情」(Love is a Many-Splendored Thing)は1955年に公開されたアメリカ映画です。
ベルギー人と中国人の血を引く女性医師ハン・スーインの自伝的小説を映画化した作品で、ハン・スーインにはジェニファー・ジョーンズが扮しました。
舞台は第二次大戦直後の香港。映画ではハンはイギリスと中国のハーフという設定です。スーインは香港で病院勤めをしながら祖国の中国に帰る機会を伺っていました。夫は中国国民党の将校でしたが戦死し、今や中国は敵である共産党に支配されつつありました。
アメリカ人特派員マーク(ウィリアム・ホールデン)と知り合い恋に落ちましたがマークには別居中の妻がいて離婚の話し合いが難航。マークは朝鮮戦争の取材を命じられ、スーインはスキャンダルで居づらくなった病院を辞めてマークの帰りを待ち続けましたが、そこへ届いたのがマークの戦死の知らせでした。
主題歌は映画と同名の「慕情」。作詞ポール・ウェブスター、作曲サミー・フェイン、歌唱フォー・エイセスによるこの曲はアカデミー歌曲賞を受賞し、コニー・フランシス、アンディ・ウィリアムズ、フランク・シナトラなど多くの歌手によってカバーされ、映画音楽のスタンダード・ナンバーのひとつになっています。

2023年1月14日 (土)

1月14日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・69 サウンド・オブ・サイレンス

1967年公開の映画「卒業」の音楽は、デイヴ・グルーシンが作曲したインストロメンタル曲と、サイモンとガーファンクルの曲が使われ、サウンドトラック・アルバムは全米1位を獲得してグラミー賞の最優秀インストゥルメンタル作曲賞(映画・テレビ音楽部門)を受賞する大ヒットとなりました。
主題曲の「サウンド・オヴ・サイレンス」は1966年1月に発売されたサイモンとガーファンクルの2nd アルバム「サウンド・オヴ・サイレンス」に収録されていた曲でこの時はシングル化されたもののヒットしませんでした。
監督のマイク・ニコルズがポール・サイモンにサウンド・トラックの制作を依頼し2曲を提供しようとしましたが、ニコルズが却下して選んだのが「サウンド・オヴ・サイレンス」「スカボロー・フェア」「4月になれば彼女は」「プレジャー・マシーン」を選び、さらに新曲を依頼しようとしたもののポール・サイモンが多忙のため「ミセス・ロビンソン」1曲だけを新曲として提供することになったわけです。
「サウンド・オヴ・サイレンス」は、有名なギターの分散和音から始まって、最初は静かに、次第に盛り上がって行くドラマティックな歌です


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