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2017年5月 3日 (水)

パイオニア交響楽団第29回定期演奏会・1

パイオニア交響楽団第29回定期演奏会
2017年5月20日 14:00 開演 新宿文化センター
指揮 黒岩英臣

今回は、ズッペの「軽騎兵」序曲、チャイコフスキーの「眠りの森の美女」、ドヴォルザークの交響曲第8番という超有名曲ではないけれど、それなりに知られている曲の集まりになりました。

第1曲目は、ズッペの喜歌劇「軽騎兵」序曲です。
ズッペのオペレッタは、大正時代の浅草オペラで上演された「ボッカチオ」が脚光を浴びていた時代もありましたが、近年は殆ど上演されません。
僅かながら今回演奏する「軽騎兵」や「詩人と農夫」の序曲が演奏される機会があるぐらいでしょうか。

「軽騎兵」序曲は、高校1年の時の演奏会の前プロで演奏した曲です。つまり楽器を始めて半年の演奏会でメイン曲のベートーヴェンの交響曲第7番と共に演奏したわけです。生まれて初めての演奏会にしては、とってもレアな曲だったようです。

但し、この曲は、序曲自体に明確なストーリー性を持たせた曲のため、非常にわかりやすい曲です。冒頭のファンファーレから始まり、これから戦いに向かうという序奏と戦いの描写、そこへ軽やかに軽騎兵が飛び込んで行く。やがて戦いも終盤になり、死者への弔いの音楽へと変わって行きます。そして、軽騎兵は戦場から引き上げ、勝利の讃歌を高らかに謳って終わる、という音楽です。

演奏上のキモは、やっぱり金管楽器の活躍、軽騎兵の軽い足取りの表現と重い弔いの音楽の表現の違いをテンポ以外の音色や奏法でいかにうまく表現できるかでしょう。

ちなみに軽騎兵とは、小型のアラブ馬に乗り剣を拐帯し、主に斥候や奇襲などを行った兵士の事だそうです。

2017年4月23日 (日)

パイオニア交響楽団第29回定期演奏会ご招待

私の所属するパイオニア交響楽団の演奏会のご案内です。

パイオニア交響楽団第29回定期演奏会
日時 2017年5月20日(土) 14:00開演
会場 新宿文化センター 大ホール
指揮 黒岩英臣
曲目 ズッペ 喜歌劇「軽騎兵」序曲
    チャイコフスキー バレエ組曲「眠りの森の美女」
    ドヴォルザーク 交響曲第8番ト短調
全席自由席 1,500円
※先着10組をご招待致します。応募はhttp://www.bassmidi.com/bassist/now.html から。

軽騎兵序曲は、私個人としては楽器を始めた高校1年の初めての演奏会の前プロ。実に40数年ぶりの演奏。短い序曲の中に物語があるという交響詩っぽい序曲です。
眠りの森の美女は、チャイコフスキー三大バレエの中で最後に残された、今回唯一の初演奏の曲。
ドヴォルザークは「新世界より」と並ぶ人気の高い曲で、イギリスの出版社によって出版されたため「イギリス」という標題で呼ばれていた時代もありましたが、ドヴォルザークの交響曲の中では最もチェコの雰囲気を強く持つ曲です。

2016年6月28日 (火)

パイオニア交響楽団第28回定期演奏会のご案内・2

7月17日にティアラ江東大ホールでパイオニア交響楽団第28回定期演奏会が開催されます。
前半が ボロディンの歌劇「イゴーリ公」序曲、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、後半がブリテンのシンプル・シンフォニーとバーンスタインの「ウェストサイド・ストーリー」のシンフォニック・ダンスです。

ベートーヴェン、メンデルスゾーン、ブラームスのヴァイオリン協奏曲が3大ヴァイオリン協奏曲と呼ばれていますが、その3曲に負けずとも劣らない人気を誇るのが、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です。

同じチャイコフスキーのピアノ協奏曲がニコライ・ルービンシュタインに演奏不能と言われたのと同様に、このヴァイオリン協奏曲も当時ロシア最高のヴァイオリニストだったアウアーに「演奏不能」と言われて初演を拒否しました。これを救ったのがヴァイオリニストのアドルフ・ブロッキーでした。

ブロッキーの初演は、初演を指揮したリヒターも演奏したウィーン・フィルもこのロシア臭い曲に理解を示さなかった為に散々な出来でした。それでも、ブロッキーは、この曲をあちこちの演奏会で取り上げ続け、やがてチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、ヴァイオリン協奏曲史上最も人気ある曲のひとつとなりました。ブロッキーがいなければ、この曲は忘却の彼方だったのでしょう。

第1楽章は1st ヴァイオリンの弱奏による導入主題からはじまり、第1主題の断片が演奏された後、独奏ヴァイオリンが第1主題をカデンツァ風に奏でるところから始まります。第2主題は叙情的な旋律で、展開部はオーケストラの強奏ではじまり最後にカデンツァが演奏されます。再現部も静かに始まり、やがて次第に高まっていきチャイコフスキーらしく力強く終結します。

第2楽章は弦楽器は弱音器をつけて演奏します。憂いを含んだ旋律で終始します。最後は第3楽章の第1主題の断片を演奏し、そのまま切れ目無く第3楽章に突入します。実は、ここで演奏上の問題点があります。
この第3楽章の断片は最後は低弦のみが残って演奏するのですが、終楽章は冒頭からこの断片を使った勢いのある導入部になるのですが、弱音器ははずす必要があります。ヴァイオリンの弱音器と異なり、コントラバスの弱音器はどんなに急いでも外すのに1秒以上かかるので、つまり第2楽章と第3楽章の間では弱音器は外せないという事・・・・という事で、我々コントラバス軍団は2楽章最後の休符の時に半分、第3楽章の導入部が終わったところで半分という具合に、分けて外す事にするわけです。

第3楽章はロシアの舞曲トレパークに基づく音楽。非常に快活で激しい音楽です。

ヴァイオリン協奏曲の場合、オーケストラが最も気を使うのが音量です。プロの奏者でソロを弾くようなヴァイオリニストは、オーケストラのヴァイオリン奏者の2倍以上の音量は平気で出せますが、それでもオーケストラのヴァイオリンは10人以上。弦楽器全部を合わせると30人近い人数になるので、さすがにアマチュアのオーケストラが大きな音で演奏すれば、ソロは掻き消されてしまいます。
楽譜にフォルテ!と書いてあっても、ソロが主役の場所と、オーケストラのみの場所では全く音量を変えなければならないわけです。

アマチュアのオーケストラの場合、そこをキチンと弾き分けて演奏できるかが音楽を理解して演奏しているか否かを見極めるポイントになるでしょうね。

2016年6月19日 (日)

パイオニア交響楽団第28回定期演奏会のご案内・1

7月17日にティアラ江東大ホールでパイオニア交響楽団第28回定期演奏会が開催されます。
前半が ボロディンの歌劇「イゴーリ公」序曲、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲、後半がブリテンのシンプル・シンフォニーとバーンスタインの「ウェストサイド・ストーリー」のシンフォニック・ダンスです。

第1曲目は、ボロディンの歌劇「イゴーリ公」序曲です。「イゴーリ公」といえば、「ダッタン人の踊り」が非常によく知られていて、演奏会でも人気曲のひとつですが、今回は序曲を演奏します。

ボロディンはロシア五人組のひとりで、アマチュア作曲家でした。本業は医者、化学者でサンクト・ペテルブルク大学の教授でもありました。化学の分野ではボロディン反応に名前を残しています。という事で、非常に多忙だった事もあって、残した作品も少なく、多くの曲が未完成で残されています。結局歌劇「イゴーリ公」も完成する事無く、後にリムスキー=コルサコフとグラズノフによって完成されています。

私はボロディンの曲は今まで2曲の演奏経験があります。1曲は「ダッタン人の踊り」でもう1曲が交響詩の「中央アジアの草原にて」です。実は、コントラバスにとっては、この2曲は殆どが頭打ち(小節の1拍目を打って拍をハッキリする)で、ちょっと練習すれば簡単に弾ける曲なので、同じように考えていたのですが、この「イゴーリ公」序曲は非常に難しい曲でした。実は、この序曲を完成させたのが、グラズノフだったという事も関係しているのかもしれません。

ゆったりとした短い序奏があって、主題部に向かって次第にテンポを上げて行くのですが、金管楽器が2つの音を次々と受け渡していくという難しい場面です。こういう場面は、他の楽器の音を聴いてしまうと必ず遅れるのですが、さらにテンポを上げながらなので、かなりアンサンブルが難しい部分です。

テンポの速い主題があり、その後のダッタン人を髣髴とさせるクラリネットの超技巧のフレーズはボロディンらしいところ。この後がコントラバスにとっては難しい転調の連続のフレーズ。これホントに難しい。
中間部では馬に乗っている雰囲気も味わえます。

とにかく、この曲転調がやたらに多いのですが、それをチェロ・バスに引っ張らせるので大変。低音は高音よりも聴き辛いので調を明確にするのが至難の業です。

2016年5月29日 (日)

パイオニア交響楽団第28回定期演奏会

私の所属するパイオニア交響楽団では2016年7月17日(日)に第28回定期演奏会を行います。

今回は、前半がロシア物、後半が英米物というバラエティに富んだ曲目です。
ボロディン作曲の歌劇「イゴーリ公」序曲、チャイコフスキー作曲のヴァイオリン協奏曲、ブリテン作曲のシンプル・シンフォニー、最後の曲がバーンスタイン作曲のミュージカル「ウェストサイド物語」よりシンフォニック・ダンスの4曲です。

1曲目のボロディン作曲の歌劇「イゴーリ公」序曲。「イゴーリ公」と言えばポロヴィッツ人の踊り(別名だったん人の踊り)が非常に有名ですが、この序曲もなかなかの名曲。

2曲目のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーンと並んで有名な曲。今回は、トレーナーもお願いしている東京シティフィルのコンサートマスター戸澤哲夫先生に独奏ヴァイオリンをお願いしています。

3曲目はブリテンのシンプルシンフォニー。弦楽合奏の短いシンフォニーですが、ブリテンらしいユーモアを交えながら20世紀の音楽に古典的な形式などを取り入れた曲です。

4曲目はバーンスタインの「ウェストサイド物語」よりシンフォニック・ダンス。シェイクスピアの「ロミオトジュリエット」を現代アメリカを舞台に翻案したミュージカルの音楽を演奏会用にバーンスタイン自身が編曲しなおした曲です。本格的なアメリカ物は、当オーケストラでは初めて。

会場はティアラこうとう大ホール。午後2時開演です。

2015年11月 1日 (日)

パイオニア・ミューズ・コンサート 2015

演奏会のご案内です。今回はパイオニア合唱団主催のコンサートで招待券も無いので、いつもより簡単にご紹介。

日時 2015年11月3日(祝)  午後2時開演
場所 東京芸術劇場大ホール
指揮 松岡究
演奏 パイオニア合唱団、パイオニア交響楽団
曲目
ブラームス 悲劇的序曲
ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」より 前奏曲と愛の死
モーツァルト レクイエム

会社自体が縮小になって、社員団員も殆どいなくなってしまうため、パイオニア合唱団最後の演奏会だそうです。パイオニア交響楽団も、新川崎のパイオニア本社移転に伴い、現在の練習拠点では最後になります。
そういうわけで、パイオニア合唱団発足のスタートとなったモーツァルトのレクイエムが選ばれました。

前半はオケだけの演奏ですが、メインがレクイエムという事で、明るい曲が選曲できず、ブラームスの悲劇的序曲とワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死という選曲になりました。

ブラームスは、交響曲、協奏曲やハンガリー舞曲のようにピアノ曲のアレンジを除く管弦楽のための曲は僅かしか作曲しませんでした。大学祝典序曲、ハイドンの主題による変奏曲、2曲のセレナーデと悲劇的序曲です。悲劇的序曲は、「笑う序曲」と呼んだ大学祝典序曲と対になる「泣く序曲」を作曲しようと考えて同時期に作った曲です。まあ、悲劇的という程悲劇的な曲とは思いませんが、大学祝典序曲が有名な学生歌をモチーフに使ったためブラームスらしさがあまり感じられない曲ですが、悲劇的序曲はブラームスらしい構成の曲です。静かな哀しみの音楽ではなく、悲・劇的な曲です。

トリスタンとイゾルデの「前奏曲と愛の死」は、楽劇の前奏曲と、最後のシーンを合わせて管弦楽だけで演奏される曲です。冒頭に現れるトリスタン和音が物語全体を暗示します。結局は不義密通、媚薬などの登場する官能の世界と浄化というワーグナー得意のテーマを表現しているので、悲しみの音楽とは少し違うようです。

モーツァルトのレクイエムは、映画「アマデウス」でも最後に登場するようにモーツァルトの未完の作品です。第8曲の「ラクリモーサ」の8小節目まで完成してモーツァルトは亡くなってしまいました。その後多くの人によって完成されましたが、最も有名なものが今回も演奏するジュスマイヤーというモーツァルトの弟子によって補筆完成させられたものです。但し、必ずしも曲順どおり作曲しているわけではないので、この曲以前の曲もジュスマイヤーが補筆しているものもあり、これ以後の曲でもモーツァルトが作曲した部分があります。そのせいもあってか、ちょっと後半間延びしたりして前半の緊張感とは異なる雰囲気がしてしまいます。

2015年5月10日 (日)

パイオニア交響楽団第27回定期演奏会のご案内 最終

いよいよ、本日演奏会です。

昨日の最終練習、黒岩先生は練習でも手抜きが許されないのでお疲れモードです。
巧く演奏する事よりも、音楽に対する情熱を前面に出すように指導される方なので、細かく緻密にチェックしながら聴く方には、あちこちボロが発見できるとは思いますが、最後には感動してもらう事を目標にやって来ているので楽しく演奏したいと思います。今回のプログラムは、練習していても変化に富んでいてとても楽しいプログラムでした。

最近のコンサートでは、アンコールをやらないオーケストラが増えてきていますが、パイオニア交響楽団は基本的にはアンコールをやります。今回は・・・勿論秘密ですが・・・ブラームス自身が大好きだったほぼ同時代の作曲家の曲です。

2015年5月 7日 (木)

パイオニア交響楽団第27回定期演奏会のご案内・8

ブラームスの交響曲第1番の終楽章は、ベートーヴェンの「運命」と同じように絶ちがたい運命からの解放の音楽です。但し、「運命」の終楽章のように冒頭からいきなり明るい世界が開かれるわけではありません。

終楽章の冒頭は、まだ嵐の中です。やがて、光明を求める足音のように弦楽器にピツィカートが一歩ずつ奏されますが、その先は、まだ嵐が続きます。もう一度ピツィカートで歩みを進めると、ようやく一筋の光がホルンの朗々たるメロディで導き出され、トロンボーンとファゴットによるコラールへと続きます。

トロンボーンは、3楽章までお休みで、ようやくここで初登場。しかも第1トロンボーンはいきなりハイトーンのAの音。ここまで30分ぐらいステージの上でウォーミングアップも出来ずに待っていて、いきなり高い音ですから、とっても出しにくいです。従って、ここまでの間にトロンボーン奏者は、秘かに唇を動かして暖め、マウスピースに息を吹き込んで暖め、という無音の準備運動をやっているのです。もちろんお客さんは、音も出さずにただ座っているトロンボーン奏者に注目する事など皆無なので、まあ多少動いてても気がつきませんけどね。

コラールの後は、木管楽器などで先ほどのホルンのメロディが次々と出てきて、嵐は完全に収まります。
そして、第九の「歓喜の合唱」との類似が指摘される第1主題がヴァイオリンの一番太い弦(G線)を中心に演奏されます。その後は、時折短調に転調するものの、基本的には嵐が再びやってくることもなく、展開部、再現部を経て怒涛の勢いでコーダに入ります。

このコーダへの導入部が、ブラームスらしいズレズレの音楽。チェロ、コントラバスやコントラファゴット、トロンボーンと言った低音楽器が演奏する第1主題の回想の中を、ヴァイオリンが上行音階の合いの手をいれ、最後にはチェロ、コントラバス、木管とヴァイオリン、ヴィオラは半拍ずれたリズムでグチャグチャグチャっとコーダに入ります。コーダでは、再びコラールのメロディが出ると、その後は行け行けドンドンで圧倒的な勢いで最後まで行くわけです。

2015年4月29日 (水)

パイオニア交響楽団第27回定期演奏会のご案内・その4

今回のメイン曲は、ブラームスの交響曲第1番です。パイオニア交響楽団としては2回目になりますが、黒岩英臣氏の指揮では初めてです。黒岩先生とは2番から4番までご一緒しており、これが最後のブラームスの交響曲となります。

私個人的には、ブラームスの4曲の交響曲の中では4番が最も好きなのですが、演奏する立場としての思い入れが最も強いのが、この第1番です。というのも、この曲は高校2年の時のメイン曲だったからです。
高校1年では入学して管弦楽部に入団し6ヶ月足らずで演奏会(この時のメインはベートーヴェンの交響曲第7番)でした。それが終わって高校2年の秋までの1年間、この曲を練習しました。私の高校は進学校だったので高校2年の秋の演奏会が終わると一応の引退。3年の秋の演奏会には出演しましたが、練習量は2年の時に比べると少なかったので、最も長い期間である1年間練習をしたのが、このブラームスの交響曲第1番だったわけです。

それ以降は、大学でも年に2回の演奏会、社会人になってからも8ヶ月置きの演奏会なので、これだけ時間をかけて練習した曲は他に無いわけです。しかも当時は定期練習は週3回。現在の週0.5~1回とは比べ物にならない程練習をした曲です。もっとも、まだ楽器初めて1年前後の未熟な技術と音楽への理解度では単純に現在と比べる事は難しいですが。それだけ練習回数をこなした下地があって、さらに8年ほどまえに高校のOBの演奏会で再演した事で、指使いは体が覚えてくれています。そのために練習では音楽表現に神経を集中できる、という数少ない曲です。

ご存知の通り、崇拝していたベートーヴェンとの葛藤で、完成までに20年余を費やしましたが、「ベートーヴェンの交響曲第10番」(ブラームスはベートーヴェンンの後継者に相応しいという意味)と呼ばれる曲に仕上がった事でブラームスは自身を着けた事でしょう。

ブラームスの交響曲第1番はベートーヴェンの交響曲を強く意識して書かれているため、構成も古典的な様式を取っています。特にハ短調という調性や、暗闇から光明へという展開、終楽章のみトロンボーンが使われるという事などは第5番「運命」が意識されたものと思われます。「運命」は、以前の演奏会紹介の時に書いたように、無駄が全く無い息が詰まる曲ですが、ブラームスの第1番もある意味無駄の無い息が詰まる曲です。

但し、大きな違いのひとつは、ブラームスは楽器の使い方が非常に優れているという事でしょう。特に管楽器の使い方はベートーヴェンに比べると格段と進歩しています。これは、楽器自体が大きく進歩している事も要因のひとつではありますが。ただ一点、コントラバス弾きとして不満な点は、ブラームスの曲は意識的に4弦バス用に書かれている事です。特に、この第1番の基音が「C」である事を考えると、これが残念です。4弦バスの最低音はEで、チェロの最低音はCなので、一番低いCの音はコントラバスもチェロも全く同じ音高になってしまうわけです。最も、5弦ベースでは必要なところは記譜から1オクターヴ下げて演奏しますのでご心配なく。

2015年4月12日 (日)

パイオニア交響楽団第27回定期演奏会のご案内・1

パイオニア交響楽団第27回定期演奏会は5月10日(日)新宿文化センターで行われます。

今回のメイン曲はブラームスの交響曲第1番。パイオニア交響楽団としては2回目の演奏になりますが、黒岩英臣氏の指揮では初めてになります。

前半は、バーンスタインの「キャンディード」とファリャの「三角帽子」第2組曲です。

個人的には、「三角帽子」は以前抜粋をやった事あり、ブラームスの交響曲第1番は3回目。「キャンディード」は初めて・・というか、本格的なアメリカ音楽は初めてです。

三角帽子も、キャンディードも、リズムがなかなか難しいのですが、とても楽しい曲です。ブラームスの交響曲第1番が30年もの年月をかけて完成した凝縮された音楽なので、バランス的には(演奏者としては)とても良いプログラムです。

演奏会のプログラムというのは、なかなか難しくて、演奏会全体としてはロシア音楽ばかり、とかドイツ音楽ばかりのように統一感があるというのは分かり易いのですけれど、いざ聴いてみると飽きてしまう事もあります。調性まで気にする人もあるようですが、前半と後半の間に15分も休憩があって、トイレ行ったり友人と話たりすれば、全く関係ないように思います。最近はプログラムの統一感って、演奏する側のマスターベーションのような気がして来ています。

とにかく、ブラームスの交響曲は弾く方も聴く方も、良い意味で疲れるので、前半の軽~いプログラムはOKというような気がします。