3月24日 名曲100選 協奏曲篇・82 ブランデンブルク協奏曲第5番
J.S.バッハは6曲から成る合奏協奏曲集を作曲しました。1721年3月にブランデンブルク=シュヴェート辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒに献呈されたため、ブランデンブルク協奏曲とよばれる曲です。作曲された順番は第6番、第3番、第1番、第2番、第4番、第5番の順ですが、バッハは数多い協奏曲の中から6曲を選んで、編成の大きい物から順番に番号をつけたと考えられています。
第5番は、独奏楽器にはフルート、ヴァイオリンとチェンバロが指定され、通奏低音が協奏曲集の中で唯一存在していない曲です。
第1楽章にチェンバロの長大なカデンツァがあり、第2楽章は独奏楽器群のみの演奏、第3楽章はフーガ風に曲が展開されていきます。
第1楽章冒頭は、曲集の中で代表的な旋律のひとつとして知られています。