2月9日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・74 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
「さまよえるオランダ人」は1842年にワーグナーが作曲した3幕のオペラです。
神罰によってこの世と煉獄の間をさまよい続けるオランダ人の幽霊船が喜望峰近海で目撃されるという伝説を元にハイネが書いた「フォン・シュナーベレヴォプスキー氏の回想記」を元にワーグナーが台本を書いて作曲したものです。
ノルウェーの港町に現れた幽霊船のオランダ人船長から財宝を渡されたノルウェーの船長ダラントは娘ゼンダとオランダ人船長を引き合わせる約束をしてしまいます。ゼンダはオランダ人に会い彼を救いたいと思い、彼と共に歩む約束をしてしまいますが、再び幽霊船が現れた時にゼンダの恋人エリックがゼンダを引き留めようとします。オランダ人はそれを見て裏切られたと思い去っていきますが、ゼンダはオランダ人への純愛を岩の上から叫び海に身を投げます。ゼンダの純愛を受けた幽霊船は呪いを解かれ、死ぬことを赦され沈没。オランダ人とゼンダは浄化されて昇天していきます。
この序曲は最初は海の間に現れる幽霊船の情景を表す音楽から始まり、途中劇中の様々な動機が次々と現れたり、有名な「水夫の合唱」が現れたりとても楽しい曲です・・・・が、私が演奏したワーグナーの曲の中では最も難しい曲でした。
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