2月14日 名曲100選 器楽曲篇・75 映像第2集
ドビュッシーの映像第2集は1907年10月に作曲されました。
この曲は3つの曲からなっています。
第1曲「葉ずえを渡る鐘」 全音音階と五音音階が特徴的に使われる曲です。
第2曲「荒れた寺にかかる月」
第3曲「金色の魚」 ドビュッシーの書斎に飾ってあった日本の漆器の盆に金粉で書かれていた錦鯉に触発されて作曲されたと言われています。金魚の事ではありません。
ドビュッシーの映像第2集は1907年10月に作曲されました。
この曲は3つの曲からなっています。
第1曲「葉ずえを渡る鐘」 全音音階と五音音階が特徴的に使われる曲です。
第2曲「荒れた寺にかかる月」
第3曲「金色の魚」 ドビュッシーの書斎に飾ってあった日本の漆器の盆に金粉で書かれていた錦鯉に触発されて作曲されたと言われています。金魚の事ではありません。
「辛い別れ」(You Needed Me)はアン・マレーが1978年にリリースし、彼女としては唯一のBillboard全米チャートの1位を獲得した曲です。
1970年代前半に「スノウ・バード」「ダニーの歌」「ラヴ・ソング」「ユー・ウォント・シー・ミー」などヒットを連ねていたアン・マレーですが。1974年以降低迷していました。そんな、アン・マレーが久々に放ったヒット曲が、「辛い別れ」でした。
さらに、この曲によってグラミー賞最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞をカナダ人アーチストとして初めて受賞しました。
「戴冠式頌歌」op.44は、エルガーが1902年に作曲したソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バスと合唱および管弦楽による合唱曲です。
イギリス王エドワード7世と妃アレクサンドラの戴冠式のために作曲されましたが、王の病気の為戴冠式は延期されたため、初演は同年10月のシェフィールド・フェスティバルまで延期されました。
6つのパートから構成されています。
1.導入部 王が戴冠したまわんことを
2.王妃、古代の諸王の娘
3.英国よ、自問せよ
4.聞け、神聖なる天空で-ただ心が純粋になれ
5.平和、麗しき平和よ
6.終結部 希望と栄光の国
特に、希望と栄光の国は、エドワード7世の示唆によって、エルガーの「威風堂々」第1番の中間部のメロディを使う事になりイギリスの国民に広く愛されるようになり、第二の国歌とも言われています。イングランド国家は、法的には定められていませんが一般的に「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」が認知されていますが、イングランドの人々の間では、「希望と栄光の国」が国家に相応しいと考えている人が半数以上という調査結果もあるようです。
「今を抱きしめて」は、TBS系ドラマ「徹底的に愛は・・・」の主題歌として、主演の仙道敦子と吉田栄作によるデュエットNOAが1993年にリリースした曲です。
NOAは、仙道敦子Nobuko Sendo のNoと栄作のAを合わせたユニット名です。
作詞作曲はYoshikiで、レコード大賞の優秀賞を受賞したヒット曲となりました。
最後のデュエットになるところは圧巻ですね。二人とも本業は俳優さんで、歌手としても活躍していますが、専業の歌手もびっくりするほどの歌唱力です。
エルガーのチェロ協奏曲ホ短調op.85は、1918年に作曲されています。
協奏曲としては珍しい4楽章の構成となっていますが、第1楽章から第2楽章は続けて演奏されるので実質的には3楽章構成と見る事もできます。
第1楽章冒頭はチェロの独奏による悲劇的なカデンツァで始まります。このカデンツァは全曲を通して現れる要素となっています。
第2楽章は第1楽章の冒頭のカデンツァが独奏チェロのピツィカートによって始まり、速度をAllegroに速めてスピッカート奏法を多用して進んでいきます。
第3楽章は歌曲形式の緩徐楽章。
第4楽章は軽快な主題から始まり後半は第3楽章の主題も登場する総仕上げ的な楽章となっています。コーダは短く第1楽章冒頭の再現から始まり激しく終わります。
「さまよえるオランダ人」は1842年にワーグナーが作曲した3幕のオペラです。
神罰によってこの世と煉獄の間をさまよい続けるオランダ人の幽霊船が喜望峰近海で目撃されるという伝説を元にハイネが書いた「フォン・シュナーベレヴォプスキー氏の回想記」を元にワーグナーが台本を書いて作曲したものです。
ノルウェーの港町に現れた幽霊船のオランダ人船長から財宝を渡されたノルウェーの船長ダラントは娘ゼンダとオランダ人船長を引き合わせる約束をしてしまいます。ゼンダはオランダ人に会い彼を救いたいと思い、彼と共に歩む約束をしてしまいますが、再び幽霊船が現れた時にゼンダの恋人エリックがゼンダを引き留めようとします。オランダ人はそれを見て裏切られたと思い去っていきますが、ゼンダはオランダ人への純愛を岩の上から叫び海に身を投げます。ゼンダの純愛を受けた幽霊船は呪いを解かれ、死ぬことを赦され沈没。オランダ人とゼンダは浄化されて昇天していきます。
この序曲は最初は海の間に現れる幽霊船の情景を表す音楽から始まり、途中劇中の様々な動機が次々と現れたり、有名な「水夫の合唱」が現れたりとても楽しい曲です・・・・が、私が演奏したワーグナーの曲の中では最も難しい曲でした。
1988年に公開されたジブリ作品「となりのトトロ」のエンディング・テーマが「となりのトトロ」です。
オープニング・テーマの「さんぽ」についてはすでにこちらに掲載済みなのでご覧ください。
「さんぽ」は幼稚園児の遊戯曲の定番になるなど、就学前の子供に大人気の曲ですが、「となりのトトロ」はもう少し上の層が聴く曲になっています。歌っているのは「さんぽ」と同じく井上あずみ。トトロとは何者かを端的に歌った曲です。
ショパンは4曲の即興曲を作曲していますが、連作というわけでも無く作曲された年も全く異なっています。
即興曲第4番嬰ハ短調op.66は、便宜上第4番という番号が付けられていますが、幻想即興曲という題名で呼んだ方が通りが良いと思います。
ショパンのピアノ作品の中でも最も有名な曲のひとつです。
複合三部形式で構成されAパートは左手が1拍を6等分した伴奏、右手が1拍を8等分したメロディの速く激しい曲となっています。
中間部は変ニ長調のゆったりとしたメロディでAパートに戻った後トリオの主題が回想されてしずかに曲を閉じます。
「ダンシング・クイーン」は1976年にABBAがリリースしたABBAの代表作のひとつです。
本国のスウェーデンは勿論全米をはじめ、全英、オーストラリア、カナダなど全世界で大ヒットしました。
日本でもディスコ・ブームに乗って50万枚を売り上げるヒットとなりました。
歌詞の内容も、さあ踊りましょう、ダンシング・クイーンになりましょう、という分かり易い歌詞です。
「風紋」は石井歓が1970年度文化庁芸術祭参加作品としてNHKから委嘱されて作曲した無伴奏の混声合唱曲です。
作詩は岩谷時子で、「風」を男声で、「砂丘」を女声で対話的に構成されています。
終始風が吹いているように極端に休符が少なく、大変なエネルギーがいる作風になっています。
4つの章から出来ています。
1.風と砂丘 浜辺の昼夜の情景を描いています。
2.あなたは風 原始的なリズムの繰り返しで歌われ、最もドラマチックな曲へと変化していきます。
3.おやすみ砂丘 女声パートによって切々と歌われる曲
4.風紋 これまでの3曲が吹き付ける風の中で歌われ、最後に風紋のテーマが現れ、その風景が広がっていきます。
「CAN YOU CELEBRATE?」は安室奈美恵が1997年2月に発売した9枚目のシングルで、彼女の最大のヒット曲となりました。
フジテレビ系のドラマ「ヴァージンロード」の主題歌と日立マクセルのCMソングのダブルタイアップソングでもあります。
1997年のオリコン年間チャート1位になり、レコード大賞や日本ゴールドディスク大賞など多くの賞を受賞しました。
安室本人が苦手意識を持っていたバラードで大ヒットを飛ばす事が出来、歌手としての幅が広がるきっかけになったと思います。
結婚した夜に、今夜からは二人きりだね、と歌う曲で結婚式の定番ソングとしても歌われ続けています。
モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲ハ長調k.299(297C)は1778年に作曲されました。
フランスの貴族で外交官でもあったギーヌ公から依頼されて作曲したものです。ギーヌ公がフルート、その娘がハープの愛好家であったことで要望に応えたものです。
当時はフルートもハープもまだ未完成の楽器でした。フルートは出せない半音があったり高音域が不安定であったりし、ハープも転調が難しい楽器だった事や、二人がアマチュア奏者であったこともあり、比較的平易な曲になっています。技巧的に魅せることができない代わりに親しみやすく明るいメロディにあふれていて、今でも世界中で愛され、演奏されています。
喜歌劇「こうもり」はベンディックスの喜劇「牢獄」に基づいてメイヤックとアレヴィが執筆した喜劇「夜食」を原作にヨハン・シュトラウス二世が1874年に作曲したオペレッタの最高傑作とも言われる作品です。シュトラウスらしい優雅で軽快なワルツで全編を彩られておりドイツ語圏の歌劇場では年末年始恒例の出し物となっています。
ストーリーは金持ちの銀行家アイゼンシュタインとその妻ロザリンデのかつての恋人やアイゼンシュタインの友人であり、3年前のちょっとした出来事でアイゼンシュタインに復讐を企てようとするファルケ博士などが絡み合ってのドタバタ劇です。
序曲も非常に人気の高い演目としてオーケストラの演奏会で取り上げられています。冒頭の飛び跳ねるようなメロディから始まり、オーボエによって第3幕終盤の三重唱のメロディが歌われます。その後は第2幕終盤のワルツなど劇中の旋律が次々と現れ華やかに曲を閉じて行きます。
「愛情物語」は1984年に公開された角川映画です。
原田知世扮する仲道美帆が自分の生い立ちの謎に迫りながらプロダンサーになる夢を目指す姿が描かれています。
原作は赤川次郎、角川春樹が監督をした作品です。
主題歌は原田知世が歌う「愛情物語」です。