1月31日 名曲100選 器楽曲篇・73 ハンマークラヴィーア
「ハンマークラヴィーア」は、ベートーヴェンが1819年に完成させたピアノ・ソナタ第29番変ロ長調OP.106の通称です。
「ハンマークラヴィーア」の名称は、「ハンマーでたたく鍵盤楽器」つまり「ピアノ」の事で、イタリア語のピアノ、またはピアノフォルテをドイツ語で表した言葉です。
この曲の演奏時間は38分から50分まで大変に差が大きいのですが、これは、この曲にベートーヴェンがメトロノーム記号、所謂♩=130など、を使った唯一のピアノソナタで併記された速度記号、(Allegroなど)との間のピアニストの解釈の違いで演奏時間が大幅に変わってしまうからです。
ベートーヴェンのメトロノーム記号はかなりいい加減で、例えばメトロノームの発明者メルツェルとかかわりの深い交響曲第8番の第1楽章や第4楽章はメトロノーム記号通りのテンポで演奏すると速すぎて非常に苦労しますし、第2楽章は逆に遅すぎて眠くなってしまいます。
この「ハンマークラヴィーア」でも第1楽章の二分音符=138という速さは演奏困難なほど速く(速度記号はAllegroなのでそれ程速くはない)このあたりのピアニストの解釈で演奏時間が大きく変わっていきます。
« 1月30日 名曲100選 海外のポップス篇・73 ケ・サラ | トップページ | 2月1日 名曲100選 映画音楽(邦楽)篇・73 愛情物語 »
« 1月30日 名曲100選 海外のポップス篇・73 ケ・サラ | トップページ | 2月1日 名曲100選 映画音楽(邦楽)篇・73 愛情物語 »
コメント