11月8日 名曲100選 器楽曲篇・60 「夏の名残のバラ」による変奏曲(タールベルク)
タールベルクはショパン、リストと並ぶ19世紀を代表するピアニストで作曲家でもありました。特にリストと同い年だった事もあって、リストのライバルとして知られていましたが、現在ではリストに遥かに及ばない知名度になってしまいました。
「夏の名残のばら」はアイルランドの詩人トーマス・ムーアが書いた詩をアイルランド民謡「ブラーニーの木立」の旋律に乗せて出版されました。
日本でも小学唱歌「庭の千草」として知られる曲で、多くの作曲家からも愛され19世紀を中心に非常に多くの編曲や変奏曲が作られました。
ベートーヴェン、ジュリアーニ、レーガー、ヒンデミット、ブリテンなども扱っていますが、有名なところでは、フロトーの歌劇「マルタ」の中にアリアとして使われ、メンデルスゾーンがピアノ独奏用の幻想曲の主題として取り上げ、エルンストが無伴奏ヴァイオリンのための6つの練習曲の中の第6曲に変奏曲として取り入れ、そしてこのタールベルクがピアノ独奏用に変奏曲を作り上げています。
5分程度の曲で、主題の前にオリジナルの序奏がありますが、まああっても無くても良いような気もします。
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