10月27日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・58 歌劇「ミニヨン」序曲
19世紀フランスのオペラ作曲家アンブロワーズ・トマの代表作が歌劇「ミニヨン」です。
原作はゲーテの小説「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」ですが、原作とはかなり内容が違ったものになっています。
ヴィルヘルムが遍歴の途中で出会った薄幸の少女ミニヨンは原作では突然死んでしまうのですが、トマも初演では原作に忠実にミニヨンの死で終わるのですが、オペラ・コミックではハッピーエンドが定石であったため評判が悪く、ミニヨンとヴィルヘルムが結ばれる短縮版も作られ、両方が演奏されるようになりました。
序曲は8分程度の曲で、クラリネットのおどけたような旋律から始まり、それに他の木管楽器がからんで進んでいきます。やがてハープのソロが入り幻想的な雰囲気の中ホルンが、この曲の有名なアリア「君よ知るや南の国」のメロディが奏でられます。序奏部が終わるとワルツが始まり盛り上がって行き華麗なエンディングを迎えます。
あまり演奏される機会は多くはありませんが、とても素敵な曲です。
« 10月26日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・58 道行のテーマ(八墓村) | トップページ | 10月28日 名曲100選 協奏曲篇・59 ピアノ協奏曲第24番(モーツァルト) »
« 10月26日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・58 道行のテーマ(八墓村) | トップページ | 10月28日 名曲100選 協奏曲篇・59 ピアノ協奏曲第24番(モーツァルト) »
コメント