10月22日 名曲100選 J-POP、歌謡曲篇・58 最後の一葉
「最後の一葉」は1976年9月に発売された太田裕美の6枚目のシングルです。
太田裕美といえば、「木綿のハンカチーフ」「赤いハイヒール」など物語性の強い曲で知られていますが、この「最後の一葉」はO.ヘンリーの短編小説「最後の一葉」を元にした曲です。
原作では、ニューヨークの古びたアパートに住む貧乏画家のジョンジーが肺炎を患ってしまい生きる気力を失ってしまい、窓の外に見えるレンガの壁を這う蔦の葉が全て落ちた時に自分も死ぬと言い出します。彼女の階下に住む老画家のベアマンは「いつか傑作を描いてみせる」と豪語しながら酒浸りの毎日。ジョンジーの話を聞いたベアマンは激しい嵐で残り1枚になってしまった蔦の葉を見てレンガの壁に精緻な葉を1枚描くが、冷たい風雨にさらされて自ら肺炎で亡くなってしまいます。
嵐が去った翌日になっても最後の一葉になっても壁にとどまっている葉を見たジョンジーは生きる気力を取り戻します。
というお話。
これをほぼそのまま歌にしたのが、この「最後の一葉」です。作詞は松本隆、作曲は筒美京平です。絵を描いたのが老人ではなくて恋人であるという事が大きな違いでしょうか。
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