10月31日 名曲100選 海外のポップス篇・59 風に吹かれて
「風に吹かれて」(Blowin' in the Wind)は、ボブ・ディランが1963年に発売したセカンド・アルバムに収録されシングル発売された曲です。
ピーター・ポール&マリーがカバーしてBillboardの最高位2位を獲得してボブ・ディランの名前も一躍知られるようになりました。
1960年代アメリカの公民権運動の賛歌として歌われ、内容からもプロテストソングの代表的な歌になっています。
「どれだけの道を歩けば 一人前の男とみなされるのだろう」から始まる問いかけの歌詞は、「どれだけの砲弾が飛び交えば撃つことを止めることができるのだろう」「人々が自由になるまでに人は何度顔をそむけるのだろう」「人はどれくらいの耳があれば悲しみが聞こえるのだろう」「どれぐらいの人が死ねば あまりに多くの人々が死んだことに気づくのだろう」・・・という問いかけが延々と続き、答えは「風に吹かれている」とあいまいな表現で、ひとりひとりが考えて行かなければならないというニュアンスを導き出しています。