10月13日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・56 アブハッサン序曲
「アブ・ハッサン」はウェーバーが1811年に完成させた1幕のオペラです。
「千夜一夜物語」を題材にした作品で、序曲は3分程度の短いものですがオペラの主要旋律が盛り込まれた生き生きとした曲になっています。
「魔弾の射手」「オベロン」「オイリアンテ」ほど知られていませんが、非常に華やかな曲です。
ジャクリーヌ・デュプレ(vc)バレンボイム指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団: シューマン:チェロ協奏曲、サン=サーンス:チェロ協奏曲第1番≪クラシック・マスターズ≫
キーシン(エフゲニー), シューベルト, リスト, リスト, キーシン(エフゲニー): メフィスト・ワルツ~キーシン・プレイズ・シューベルト&リスト
ムター(vn)カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団: メンデルスゾーン&チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲
君の瞳に恋してる
フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ: ヴェリー・ベスト・オブ・フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ<ヨウガクベスト1300 SHM-CD>
フィッシャー=ディースカウ(Br)ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団: マーラー:さすらう若人の歌、亡き子を偲ぶ歌、リュッケルト・リーダー
「アブ・ハッサン」はウェーバーが1811年に完成させた1幕のオペラです。
「千夜一夜物語」を題材にした作品で、序曲は3分程度の短いものですがオペラの主要旋律が盛り込まれた生き生きとした曲になっています。
「魔弾の射手」「オベロン」「オイリアンテ」ほど知られていませんが、非常に華やかな曲です。
1997年に公開されたスタジオジブリの映画「もののけ姫」は193億円の興行収入で当時の日本映画の歴代1位となる大ヒットとなりました。
日本の中世を舞台に、自分たちを守るために自然を破壊する人間と森を守る神やもののけとの戦いを描いた長編アニメで、人間側のヒーロー アシタカと山犬に育てられたヒロインのサンとの絡みを交えて描いたものです。
昨今、人間による森林破壊や気候変動を一因とした、クマやイノシシなどの野生動物が人里近くに出没して被害が出ていますが、そんな状況がかぶって来る作品です。
音楽は久石譲が担当した、フルオーケストラによるもので、主題歌はカウンターテナーの米良美一が歌った「もののけ姫」ですが、今回はオープニングとエンディングに使われた「あしたかせっ記」を取り上げました。
サウンドトラックはオリコンアルバムチャートの9位を獲得し、レコード大賞の企画賞を受賞しています。
ポーランドのユダヤ人ピアニスト レオポルド・ゴドフスキーは数々のピアノ曲を作曲していますが、どちらかと言えば編曲作品の方が有名になっています。ヨハン・シュトラウスの「こうもり」「芸術家の生活」やサンサーンスの「白鳥」などをピアノ用に編曲した作品が愛されていますが、今回はオリジナル作品のご紹介です。
パッサカリアは、正式名称を「シューベルトの「未完成交響曲」の冒頭主題による44の変奏とカデンツァとフーガ」というもので、チェロとコントラバスで演奏される未完成交響曲の冒頭の8小節に基づく変奏曲になっています。但し、変奏の数は楽譜に明記されておらず、小節数を圧縮したものもあるので、正確に数えるのは難しいそうです。
この曲は、名手ホロヴィッツが演奏に何度もとん挫して「演奏には6本の手が必要で2本ではとても足りない」と言った程演奏が困難な曲です。
「悲しみのヒーロー」(Billy Don't be a Hero)は1974年にイギリスでペーパー・レースがヒットさせ、数か月後にアメリカでボー・ドナルドソン&ザ・ヘイウッズがヒットさせた曲です。
ペーパーレース版はイギリスで第1位のヒットを記録しましたが全米B illboardでは96位でした。ボー・ドナルドソンとヘイウッズ版は全米Billobardで1位を記録する大ヒットとなっています。
内容は、婚約者が軍隊に志願した恋人ビリーに、ビリー、英雄にならないで、自分の人生を無駄にしないで、私の元に戻ってきて結婚してください、と懇願するものです。行進曲風の軽快な曲ですが、最終コーラスでは静かな伴奏になり、援軍を呼んでくる任務に志願したビリーが戦死した事が歌われます。
この曲がヒットしたのはベトナム戦争の最中ですが、曲が何の戦争だかは明確になっていません。冒頭のマーチングバンド風の雰囲気から南北戦争では無いかという意見が有力のようです。
こちらがペーパー・レースの曲。
こちらが、ボー・ドナルドソンとヘイウッズの曲です。
「最初のワルプルギスの夜」op.60は、メンデルスゾーンがゲーテの詞をもとに1832年に完成させたカンタータです。
ゲーテの詞の内容は、5月の森の中で祭儀を行うドルイド(ケルト人社会の祭司)が、キリスト教の聖職者に邪魔をされないために人々に悪魔の扮装をさせ、キリスト教徒はこれら狼男やドラゴン女たちを見て震え上がるというもの。
序曲と9曲で構成されていて、おどろおどろしい雰囲気や、キリスト教たちが震え上がる様子が音楽として見事に表現されています。
この曲、実は演奏する機会があって練習していたのですが、本番の日の一週間前に東日本大震災が発生して中止になったという、私にとってはいわくつきの曲です。
「PRIDE」は1996年に発売された今井美樹の12枚目のシングル曲です。
作詞作曲は、現在の夫布袋寅泰。
フジテレビ系ドラマ「ドク」の主題歌に採用され今井美樹の最大のヒット曲となりました。最終的には売上160万枚を超える大ヒットとなって3作目のオリコンチャート1位の曲となりました。
歌詞は、恋をした女性が「今は恋人を愛することが私のプライド」と考えて生きて行くという内容。肩を張らない今井美樹の淡々とした歌い方が逆に情感を引き立てるように感じます。
J.S.バッハはブランデンブルク=シュヴェート辺境伯クリスティアン・ルートヴィヒに6曲の協奏曲を献呈しています。
ブランデンブルグ協奏曲です。6曲は、3番と6番以外は複数の独奏楽器と合奏によって編成されています。
第2番ヘ長調 BWV1047は、トランペット、リコーダー、オーボエとヴァイオリンを独奏楽器にして、合奏は弦楽器と通奏低音という編成になっています。
第2楽章はトランペットは全休なのですが、他の楽章では、トランペットの響きが印象的な曲です。
「夜明けとジークフリートのラインへの旅」は、ワーグナーのニーベルンクの指環の最終作「神々の黄昏」の序幕で演奏される音楽です。
序奏の後エルダの娘で「運命の女神」である3人のノルンが大地の下に姿を隠した後から始まるのが「夜明け」の音楽です。「ブリュンヒルデの愛の動機」を中心に演奏され、ブリュンヒルデとジークフリートが登場。ブリュンヒルデが愛馬グラーネをジークフリートに贈り、新たな勲を求めてライン川に向けて旅立つジークフリートをブリュンヒルデが岩山に残って見送る音楽で、第1幕への間奏曲となる曲です。
「麻雀放浪記」は阿佐田哲也の「麻雀放浪記」の第1巻「青春篇」を1984年に映画化した作品です。
ドサ健との出会いをきっかけに賭博の世界に足を踏み入れた主人公の坊や哲が麻雀にのめり込んで行く姿を描いたもので、坊や哲を真田広之、ドサ健を鹿賀丈史、麻雀仲間の出目徳を高品格が演じていました。
主題曲に使われたのが岡晴夫の「東京の花売り娘」で、これは昭和21年のヒット曲で、戦後の日本の荒廃の中を明るくリードした曲のひとつです。
「音楽の玉手箱(おどけたワルツ)」はロシアの作曲家リャードフが作曲したピアノ小品です。
リャードフと言えばロシア五人組より少し後に出てきた作曲家ですが、どちらかというと「バーバ・ヤガー」とか「キキーモラ」といったような神話を基にした濃~い管弦楽曲で知られていますが、この曲は全く違う雰囲気を持つ曲です。管弦楽にも編曲されていますが、原曲はピアノ曲で、オルゴールっぽい雰囲気を持つ愛らしい三部形式の曲です。
「遠い初恋」(Make Believe It's You First Time)は、ボブ・モリソンとジョニー・ウィルソンによって作られ1979年にボビー・ヴィントンがリリースして全米78位となった後1979年から80年にかけてカレン・カーペンターによってレコーディングされましたが当時はリリースされず1996年にアルバム「カレン・カーペンター」として発売されました。
その間1981年に再度レコーディングされましたが、結局1983年にカレンが亡くなった後カーペンターズのアルバム「ヴォイス・オブ・ザ・ハート」に収録されると共に、シングルとして発売されBillboard のアダルトコンテンポラリー・チャートの7位になっています。
長い間恋をし続けちょっと倦怠期を迎えたような彼に対して、過去は過去、大切なのは今、これが初めてというつもりになってみて・・・
という内容の恋の歌です。
「蚤の歌」は、ムソルグスキーが1879年に作曲した歌曲で、正式名は「アウエルバッハの酒場でのメフィストフェレスの歌」です。元々はアルト歌手による歌唱を想定して作曲されましたが、現在ではもっぱらバス歌手のレパートリーになっています。
ゲーテの「ファウスト」から取られた詞によるものですが、曲のあちこちに現れるメフィストフェレスの笑い声はムソルグスキー自身のアイデアだそうです。
内容は、ある時一人の王様が蚤と一緒に住んでいて、王様は兄弟よりも蚤をかわいがり、蚤に高級な服を着せて自由に振舞わせていました。
王様は蚤を大臣にして勲章を与え、仲間の蚤もみんな召し抱える有様。
妃も女官も蚤には手出しできず生きた心地もしませんでした。メフィストは「俺たちだったらすぐに潰してやる」と最後を締めくくっています。
「出逢い」は2002年7月10日に発売された安全地帯24枚目のシングルです。
1993年に活動休止して以来9年ぶりとなる新曲でオリコン最高位は20位でした。
約3分で歌詞の文字数も少ない簡潔な楽曲ですが、想いが溢れて来るバラード曲になっています。
「火曜サスペンス劇場」の主題歌にも採用されました。
別れた恋人へ呼びかける曲で、出逢えたよろこびをいつまでも忘れずに愛していると歌った曲です。