9月30日 名曲100選 協奏曲篇・55 チェロ協奏曲第1番(サン=サーンス)
サン=サーンスのチェロ協奏曲第1番イ短調op.33は、1872年に作曲されました。
曲は、単一の楽章で3つの部分で構成されています。
第1部は、自由なソナタ形式のテンポの速いもので、第1楽章、第2楽章ともに独奏チェロによって提示されています。再現部は圧縮され第2主題の再現の後は、そのまま第2部へと移っていきます。
第2部は、メヌエット風の三部形式。主部の再現の前にチェロの短いカデンツァがあります。
第3部は、快速な楽章で、次第にテンポを速めて行きます。第1部の第1主題を回帰して始まり、この主題を両端に置いたアーチ型の構造になっています。コーダは長調に転調して勢いよく終わります。