8月4日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・48 ワルキューレの騎行
「ワルキューレの騎行」は、ワーグナーの四部作「ニーベルングの指環」の第1夜(2作目)である楽劇「ワルキューレ」の第3幕の序奏、8人のワルキューレが岩山に集まって来る場面の音楽です。
楽劇「ワルキューレ」は、神々の長ヴォータンが人間に産ませたヴェルズング族の若者ジークムントが戦いで傷つき、ヴェルズング族の宿敵フンディングの屋敷にたどり着いたところから始まります。
フンディングはジークムントが宿敵の一族と知り、翌日決闘をする事を申し渡しますが、フンディングの妻ジークリンデがジークムントが自分の兄である事を知りフンディングを眠り薬で眠らせ、一緒に逃亡します。
ヴォータンの娘であり、ワルキューレの長であるブリュンヒルデはヴォータンにジークムントを殺すように命じられますが、それに背いてジークムントを救おうとします。しかし岩山で、ジークムントは追ってきたフンディングの槍に刺され絶命。
その後、その岩山にワルキューレが集まって来る時の音楽が「ワルキューレの騎行」です。
この曲は、何といっても、映画「地獄の黙示録」でアメリカのヘリ部隊がベトコンを攻撃する時に恐怖心を煽るためにヘリのスピーカーから大音量で流す音楽として使われ、多くの人に知られるようになりました。
大変に勇ましい曲なのですが、元々は戦いの場面の音楽というわけではありません。
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