8月26日 名曲100選 協奏曲篇・52 ヴァイオリン協奏曲第3番(サン=サーンス)
サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調op.61は、1880年に完成され、サラサーテに献呈されました。
通常の3楽章構成の協奏曲になっています。
第1楽章 Allegro non troppo ソナタ形式。弦楽器のトレモロに乗って独奏ヴァイオリンが第1主題を演奏して始まります。第2主題もホ長調になりますがヴァイオリンによって提示されます。再現部はコンパクトなもので、その代わりにコーダが大きな規模を持っています。
第2楽章 Andantino quasi Allegretto 三部形式 穏やかな舟歌の楽章。聞きどころはコーダのヴァイオリンのフラジオレットとクラリネットのユニゾンのアルペジオ。幻想的な響きを堪能できます。
第3楽章 Molto Moderato e Maestoso - Allegro non troppo ヴァイオリンのカデンツァとオーケストラの掛け合いで序奏が始まります。第1主題はリズミックな跳ねるようなメロディ、第2主題は伸びやかな美しいメロディです。最後はこの第2主題がコラールとなって管楽器による厳かに奏でられ、やがて独奏ヴァイオリンに移り、最後は軽やかな雰囲気となりヴァイオリンのアルペジオの連続があり、コーダではコラールが変形されて勢いを増して曲を閉じます。
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