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2024年8月31日 (土)

8月31日 名曲100選 映画音楽(邦楽)篇・51 晴れ、時々殺人

「晴れ、時々殺人」は1982年に発表された赤川次郎原作の推理小説を1984年に映画化したものです。
殺人事件を目撃してしまった大企業の会長北里浪子が、真犯人から「留学中の娘を殺す」と脅かされ警察の犯人確認で別の男を犯人と偽証しますが、その男は自殺してしまいます。良心の呵責に苛まれ心臓の病に罹ってしまった浪子は、帰国した娘加奈子に真実を話し亡くなってしまいます。
そして真犯人探しが始まります。
加奈子役を演じたのが渡辺典子。主題歌は宇崎竜童作曲阿木燿子作詞の「晴れ、ときどき殺人(キル・ミー)」で、渡辺典子自身が歌っています。

2024年8月30日 (金)

8月30日 名曲100選 器楽曲篇・51 ピアノ・ソナタ第23番「熱情」

ベートーヴェンのピアノソナタ第23番「熱情」へ短調op.57は1805年の夏ごろに完成したと考えられています。
ベートーヴェンの三大ピアノソナタと言われる「悲愴」」「月光」「熱情」はそれぞれ全く異なる雰囲気の曲ですが、「熱情」は標題どおり最も激しい曲になっています。
第1楽章 Allegro assai ソナタ形式。いきなり弱音で主題が提示されて始まります。これに「運命の動機」が絡んでいきます。コーダはクライマックスから最後は静かに終わります。
第2楽章 Andante con moto 変奏曲形式。 穏やかな主題と3つの変奏及びコーダからなります。
第3楽章 Allegro ma non troppo -Presto  ソナタ形式。開始から減七の和音が強く打ち鳴らされ、非常に有名な主題が演奏されます。最後はPrestoにテンポを上げて怒涛のように終了します。


2024年8月29日 (木)

8月29日 名曲100選 海外のポップス篇・51 オー・ベイブ

「オー・ベイブ」はハリケーン・スミスが1972年に発表した曲で、全米Billboard3位、Cashbox 1位の大ヒットとなった曲です。
ハリケーン・スミスは、ビートルズやピンク・フロイドなどのプロデュースやエンジニアとして活動し1971年にハリケーン・スミスの名前で「太陽を消さないで」で全英2位のヒットを記録し、その3曲目として発売されたもの。原題は「Oh Babe, What would You Say」。
この年代の曲としては極めてシンプルな曲で、そのシンプルさが受けたのでしょう。
歌詞の内容も極めてシンプルで、とっても謙虚な男性の恋歌です。

2024年8月28日 (水)

8月28日 名曲100選 声楽曲篇・51 アニュス・デイ(バーバー)

バーバーの「アニュス・デイ」は、同人の弦楽のためのアダージョをアカペラの混声合唱用に編曲したものです。
「アニュス・デイ」(Agnus Dei)は和訳では「神の子羊」でイエス・キリストを指す表現のひとつです。人間の罪に対する贖いとして、イエスが生贄の役割を果たす事を踏まえたものです。
レクイエムやミサ曲の1つの曲として多くの作曲家が作曲していますが、このように独立した曲として作曲されたものもいくつかあります。

2024年8月27日 (火)

8月27日 名曲100選 J-POP、歌謡曲篇・51 五番街のマリーへ

「五番街のマリーへ」は1973年10月に発売されたペドロ&カプリシャスの5枚目のシングルで、作詞阿久悠、作曲都倉俊一による楽曲です。
ボーカルを受け持ったのが、ペドロ&カプリシャス2代目のボーカルの高橋まり(現・高橋真梨子)。
知り合いに、五番街へ行ったなら昔悲しい思いをさせて別れたマリーがどうしているか様子を見てきて欲しいと依頼する話で、五番街で噂を聞いて幸せに暮らしているのであれば寄らないでください。というのが1コーラス目。
2コーラス目は、五番街は近いけれどとても遠いところ、悪いけれどそんな思い察してほしい、と、自分が行けば良いのだけれどとても生きづらい心情を理解して欲しいと歌っています。
まあ、ハッキリ言って昔別れた女が幸せになっていれば、自分も安堵できるっていうような自己満足的な歌ですが、イヤな気持ちにはならない素敵な曲です。

2024年8月26日 (月)

8月26日 名曲100選 協奏曲篇・52 ヴァイオリン協奏曲第3番(サン=サーンス)

サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調op.61は、1880年に完成され、サラサーテに献呈されました。
通常の3楽章構成の協奏曲になっています。
第1楽章 Allegro non troppo  ソナタ形式。弦楽器のトレモロに乗って独奏ヴァイオリンが第1主題を演奏して始まります。第2主題もホ長調になりますがヴァイオリンによって提示されます。再現部はコンパクトなもので、その代わりにコーダが大きな規模を持っています。
第2楽章 Andantino quasi Allegretto  三部形式 穏やかな舟歌の楽章。聞きどころはコーダのヴァイオリンのフラジオレットとクラリネットのユニゾンのアルペジオ。幻想的な響きを堪能できます。
第3楽章 Molto Moderato e Maestoso - Allegro non troppo ヴァイオリンのカデンツァとオーケストラの掛け合いで序奏が始まります。第1主題はリズミックな跳ねるようなメロディ、第2主題は伸びやかな美しいメロディです。最後はこの第2主題がコラールとなって管楽器による厳かに奏でられ、やがて独奏ヴァイオリンに移り、最後は軽やかな雰囲気となりヴァイオリンのアルペジオの連続があり、コーダではコラールが変形されて勢いを増して曲を閉じます。

2024年8月25日 (日)

8月25日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・51 ファウストのバレエ音楽

グノーの歌劇「ファウスト」は、ゲーテの劇詩「ファウスト」を題材にした5幕のオペラです。
その第5幕のワルプルギスの夜の場面で踊られるバレエ音楽は7つの部分で構成されたもので切れ目なしで演奏されます。
第1曲 ヌビアの踊り  ルロイ・アンダーソンの「クラシックのジューク・ボックス」で針飛びをおこして同じフレーズが何度も演奏されるというパロディに使われている曲です。
第2曲 クレオパトラと黄金の杯 優雅で愛らしい曲です
第3曲 ヌビア奴隷の踊り  フルートとピッコロによって始められるせわしない曲です
第4曲 クレオパトラとその奴隷たちの踊り こちらも優雅ですが、動きのある曲です
第5曲 トロイの娘の踊り かつてFM放送のクラシック番組のテーマ曲として使われていた曲です
第6曲 鏡の踊り 可愛らしいメロディの曲
第7曲 フリネの踊り 激しい序奏から始まり、途中優雅なメロディを挟みながら怒涛のようにエンディングに向かう曲です。

2024年8月24日 (土)

8月24日 名曲100選 映画音楽(邦楽)篇・51 ハチ公物語

「ハチ公物語」は1987年に忠犬ハチ公の生涯基に制作されました。
まあ、ストーリーは誰でも知っているお話なので割愛しますが、動物の映画は当たるというジンクス通り50億円の興行収入をたたき出した大ヒット作品となり、後の2007年にはアメリカでリチャード・ギア主演でリメイクされ日本では「HACHI 約束の犬」というタイトルで公開されています。
主題歌は林哲司作曲の「ガラスの観覧車」で、「ハチ公物語」で主演の上野教授の娘役を演じた石野真子がカバーしました。但し映画の中では林哲司が歌っていました。

2024年8月23日 (金)

8月23日 名曲100選 器楽曲篇・51 前奏曲、コラールとフーガ

「前奏曲、コラールとフーガ」は1884年にフランクが作曲したピアノ独奏曲です。
しばらくピアノ曲を作曲していなかったフランクがおよそ40年ぶりに作曲した本格的なピアノ独奏曲。
前奏曲、コラール、フーガの3曲は切れ目なく演奏されます。
前奏曲はModerato  4分の4拍子 二つの主題が交互に現れます。2つ目の主題は後のフーガの主題を想起させる旋律です。
コラールはPoco piu lentoのゆっくりしたテンポで導入部分がフーガ主題を暗示しています。続いてコラール旋律が現れます。
フーガがPoco Allegro にテンポを上げて四つの声部に主題が順次提示され、後半は自由な変奏に移行し、最後はコラール主題をからめながら締め括られます。

2024年8月22日 (木)

8月22日 名曲100選 海外のポップス篇・51 歌の贈りもの

「歌の贈りもの」(I Write the Songs)は、1975年にバリー・マニロウが発売しBillboardの1位になった曲です。
元々はビーチ・ボーイズのブルース・ジョンストンが作詞作曲してキャプテン&テニール、デヴィッド・キャシディなどが発売したものをカバーしたものです。
歌詞の内容は、私は歌を書き続け、様々な感情を届けて行くというような内容です。

2024年8月21日 (水)

8月21日 名曲100選 声楽曲篇・51 ジプシーの歌

ドヴォルザークの歌曲集「ジプシーの歌」op.55は1880年に作曲された全7曲からなる歌曲集です。
ボヘミアの詩人アドルフ・ヘイドゥークの詩をドヴォルザーク自身がドイツ語に訳して作曲したものです。
1.私の歌が鳴り響く 2.さあ聞けよトライアングルを 3.森は静かに 4.我が母の教えたまいし歌 5.弦の調子を合わせて 6.軽い亜麻の服を着て 7.鷹は自由に の7曲ですが、第4曲の「我が母の教えたまいし歌」が最も良く知られた曲です。

2024年8月20日 (火)

8月20日 名曲100選 J-POP、歌謡曲篇・51 Good-bye school days

「Good-bye school days」(グッバイ・スクール・デイズ)はハイファイセットが1984年1月に発売したシングル「素直になりたい」のB面の曲です。ハイファイセットの歌う卒業ソングといえば、ユーミンが作った「卒業写真」が有名ですが、この「Good-bye school days」はそれに負けず劣らずの名曲だと思います。
ただ、歌詞からもわかるように内容は高校の卒業ではなくて大学の卒業なので、卒業ソングとして卒業式で歌われる曲では無さそうです。
大学を卒業して今までの学生生活から社会人になりガラっと変わってしまう、多分先輩の彼を歌った切ない曲です。
ドリカムに「Good bye my school days」という曲がありますが、その曲とは違う曲です。

2024年8月19日 (月)

8月19日 名曲100選 協奏曲篇・51 調和の霊感第6番

ヴィヴァルディの「調和の霊感」op.3は、全12曲からなる協奏曲集です。独奏は4本のヴァイオリン(⁺チェロ)のもの、2本のヴァイオリンのもの、ヴァイオリン独奏の物がそれぞれ4曲ずつになっています。
第6番RV356は、ヴァイオリン協奏曲イ短調で、3楽章形式。ヴァイオリンを習った人であれば多くの人が演奏する有名な曲です。
第1楽章 特に有名な曲です。
第2楽章 14小節のカンタービレ。
第3楽章 ソロとトゥッティが頻繁に絡み合う楽章です。

2024年8月18日 (日)

8月18日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・50 天国と地獄序曲

歌劇「天国と地獄(黒いオルフェ) 」はオッフェンバックが1858年に初演したオペレッタ。ギリシア神話の「オルフェオとエウリディーチェ」のパロディとして作られたものです。
神話とは異なり、オルフェオとエウリディーチェの仲は冷め切っていて、オルフェオは農夫アリステと密会するエウルディーチェを毒蛇によって殺してしまいます。実はアリステは冥界の神プリュトンが化けていた人で死んだエウリディーチェを冥界に連れて行ってしまいます。勿論妻を連れ戻す気など全くなかったオルフェオでしたが、世間体を考えて(世論という登場人物になっています)神々の王ジュピターによって、エウリディーチェを連れ戻すように命じられてしまい、渋々天国へ向かうという話。実は主人公のひとつが「世論」という奇想天外な作品なのです。
ところで、この「天国と地獄」の序曲が誰でも知っているメロディを含んでいます。
元々はこのオペレッタには序曲はありませんでしたが、ウィーン初演のためにカール・ビンダーが劇中の曲を編曲して序曲を作成。それがオッフェンバック作曲の「天国と地獄」序曲と言われる曲になりました。
序曲は3部構成で、第1部はなんだかドタバタした雰囲気の軽妙な曲で始まり、やがてクラリネットのカデンツァの後オーボエが羊飼いの主題を奏でます。その後チェロの独奏でゆったりとしたメロディが奏でられます。
第2部は嵐のような序奏に続いてヴァイオリン独奏によって始まるワルツ調のパートです。
第3部が最も有名な部分「カンカン」と呼ばれる部分で、日本では運動会の徒競走のBGMや文明堂のCMに使われるなど誰でも知っている曲です。

2024年8月17日 (土)

8月17日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・50 バケモノの子(Starting over)

「バケモノの子」は2015年公開の細田守監督のアニメーション映画。
渋谷(人間界)と渋天街(バケモノ界)を舞台に、ふとしたきっかけで渋天街に迷い込んでしまった人間の少年蓮(別名 九太)の人生を描いた作品。
主題歌は、Mr. Childrenの「Starting Over」でシングルとして発売されずアルバム「REFLECTION」に収録されました。
当初は映画「信長協奏曲」の主題歌として構想されましたが、結局「信長協奏曲」には別の楽曲使われ、保留になっていたものを作り直した曲です。
 

 

                                                                                                                                                                                                  

2024年8月16日 (金)

8月16日 名曲100選 器楽曲篇・50 無伴奏ヴァイオリンソナタ(バルトーク)

バルトークの無伴奏ヴァイオリン・ソナタSz.117は1944年に作曲された曲で、ヴァイオリニストのユーディ・メニューインの委嘱によって書かれています。
バッハの無伴奏ソナタなどの影響を受けた作品になっています。
緩急緩急の4つの楽章からできています。
第1楽章 ソナタ形式的な構造を持つ変奏曲。「シャコンヌのテンポで」という指示が与えられていますが、この楽章自体はシャコンヌではありません。
第2楽章 荒々しい楽想をもつフーガ
第3楽章 三部形式の瞑想的な楽章
第4楽章 無窮動的な旋律が中心となるロンド形式。

2024年8月15日 (木)

8月15日 名曲100選 海外のポップス篇・50 ソング・サング・ブルー

「ソング・サウウグ・ブルー」はニール・ダイアモンドが1972年にリリースし、全米1位となった曲です。
モーツァルトのピアノ協奏曲第21番の第2楽章(短くも美しく燃え)に触発されて作曲された曲で、悲しい気持ちになった時に歌う歌はみんなひとつは知っている。そんな時は声に出して歌ってみよう。そうすれば気持ちが晴れて来るだろう、という内容のバラードです。
ニール・ダイアモンドは日本での評価は今ひとつですが、アメリカでの評価は高くビルボード・チャートの歴史上最も成功したアダルト・コンテンポラリーのアーティストとしてエルトン・ジョン、バーブラ・ストライサンドに次ぐ第3位にランクされています。

2024年8月14日 (水)

8月14日 名曲100選 声楽曲篇・50 愛と海の詩 

「愛と海の詩」op.19は、ショーソンが1882年から1892年にかけて作曲した大規模な管弦楽伴奏による歌曲です。
歌詞はモーリス・プショールの同名の詩集から採られています。
歌詞自体は男性が主人公になっていますが、女声で歌われる事の方が多い曲です。
「愛」「海」「別れ」「追憶」「死」といった概念がライトモティーフとして描き分けられていますが「愛」が曲全体を貫いています。
構成は、第1曲「水の花」と第3曲「愛の死」の間に管弦楽だけの第2曲「間奏曲」が置かれていて、全体で約30分の曲になっています。

2024年8月13日 (火)

8月13日 名曲100選 J-POP、歌謡曲篇・50 京都慕情

渚ゆう子は、ベンチャーズのインストゥルメンタル曲を2曲カバーしています。
その1曲目が1970年5月発売の「京都の恋」、2曲目が1970年12月発売の「京都慕情」です。
「京都の恋」がオリコンのシングルチャートで8週連続1位の大ヒットとなり、2匹目のどじょうを狙ったのが「京都慕情」。京都の恋はアップテンポの曲ですが、「京都慕情」はバラード調の日本調の雰囲気を持つ曲でした。「京都の恋」ほどのヒットとはなりませんでしたが、オリコン最高位2位を獲得しました。

2024年8月12日 (月)

8月12日 名曲100選 協奏曲篇・50 田園風協奏曲

田園風協奏曲は、ロドリーゴが作曲したフルートと管弦楽のための協奏曲で1978年10月に初演されました。
フルート奏者のジェームズ・ゴールウェイからの委嘱で作曲されたもので、全体がスペインの田園風景を思い起こさせるような音楽になっています。
通常の協奏曲形式で3つの楽章からできています。
第1楽章から、フルートの超絶技巧がさく裂します。よく聞いてみると、オーケストラもロドリーゴが得意としたギターを鳴らすような表現が出てきたりとロドリーゴらしさが出ています。
第2楽章はフルートの中音域の音色を活かした情感豊かなメロディの楽章です。中音域を活かしたフルート曲といえばハンガリー田園幻想曲を思い起こしますが、雰囲気的には似ていますね。
第3楽章は活気あふれる音楽です。スペイン民謡風の舞曲を主題に展開されたいきます。

2024年8月11日 (日)

8月11日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・49 歌劇「ザンパ」序曲

「ザンパ」はフェルディナン・エロルドが作曲した歌劇で1831年5月に初演されました。
原題は「ザンパ、または大理石の許婚」。シチリアの将校アルフォンスの兄ザンパは海賊の首領となっていますが、アルフォンスの婚約者カミーユに横恋慕しカミーユの父ルガーノを誘拐し身代金がわりに結婚を迫ります。昔ザンパに捨てられて亡くなったアリスはルガーノによって石像が建てられ町の守護聖人としてあがめられていますが、最後に石像がザンパを海中に引き込みアリスたちを救うというお話。
今ではこのオペラはあまり上演されませんが、序曲は単独で取り上げられます。

2024年8月10日 (土)

8月10日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・49 ねらわれた学園

「ねらわれた学園」は眉村卓のSF小説を原作とした1981年公開の映画。
監督は大林亘彦、主演は薬師丸ひろ子。
学校改革のために生徒会長となった高見沢みちるは超能力を駆使して学校を実質支配し始め、その強引なやり方に対抗して関耕児や三田村由香(薬師丸) らが生徒会に戦いを挑むというストーリー。

音楽は松任谷正隆が担当し、主題歌は松任谷由実の「守ってあげたい」。
松任谷由実は1975年に「あの日に帰りたい」がオリコン1位となり、続く「翳りゆく部屋」が10位となりましたが、それ以降低迷。この「守ってあげたい」がオリコン2位となり、これ以降はヒット曲が続き、代表的なヒットメーカーとなりました。

2024年8月 9日 (金)

8月9日 名曲100選 器楽曲篇・49 トッカータとフーガニ短調

トッカータとフーガニ短調BWV565はヨハン・セバスティアン・バッハが作曲したオルガン曲。
冒頭のトッカータの部分は、古今東西のクラシック音楽の中でも、「運命の」冒頭と並んで誰でも聞いたことがある旋律だと思います。

トッカータは速いパッセージや細かい音形の変化などを伴った即興的な曲で、本来の意味は「試し弾き」といった意味だそうです。ルネッサンス時代からバロック時代がピークで、近代でもその様式は残っています。
10分程度の曲ですが、トッカータの部分は3分程度で、後はフーガになります。ただし、対旋律の性格が弱いため比較的単純なつくりのフーガです。冒頭のインパクトと平易なフーガがこの曲を有名にした要因なのでしょう。

2024年8月 8日 (木)

8月8日 名曲100選 海外のポップス篇・49 アメリカン・パイ

「アメリカン・パイ」(American Pie)はアメリカノシンガー・ソングライター ドン・マクリーンが1971年に発売した曲です。
1959年2月3日にミュージシャンのリッチー・ヴァレンス、バディ・ホリー、ザ・ビッグ・ポッパーが乗ったチャーター機が墜落して死亡した事を題材にした曲で、歌詞の中で「The day the music died(音楽が死んだ日)」と表現しています。
8分36秒という長い曲で、当時はまだレコードだったためシングルではAB面に分けて発売されました。1972年1月15日から4週連続Billboard第1位になっています。
2000年にはマドンナがカバーして、彼女の主演映画「2番目に幸せなこと」のサウンドトラックに収録されました。

2024年8月 7日 (水)

8月7日 声楽曲篇・49 音楽に寄せて

「音楽に寄せて」op.88-4,D547(An die Musik)は、シューベルトが友人のフランツ・フォン・ショーバーの詩に1817年に作曲した歌曲です。
芸術を擬人化して、語り掛ける内容の詩で、特に2番の歌詞では音楽に特化して、音楽への感謝の気持ちが歌われています。
シューベルトの中期の歌曲の傑作のひとつと数えられています。

2024年8月 6日 (火)

8月6日 名曲100選  J-POP、歌謡曲篇・49 セカンド・ラブ

「セカンド・ラブ」は、1982年11月に発売された中森明菜の3枚めのシングルです。
元々、来生えつこ・来生たかおが大橋純子に提供する予定で作曲していた曲で、当時「少女A」に続く「ツッパリ路線」で行くか、更に中森明菜の路線を広げるかで揉めていたレコード会社が結局、新たな路線でという事で採用したのが「セカンド・ラブ」でした。
結果として、初のオリコン1位を獲得し、中森明菜最大のレコード売上となるなど大成功となり、彼女自身の代表曲のひとつとなったわけです。
これによって、中森明菜は単なるアイドル歌手から、情感をキチンと表現できる歌手として人気を確立したわけです。

2024年8月 5日 (月)

8月5日 名曲100選 協奏曲篇・49 スペイン交響曲

「スペイン交響曲」op.21は、ラロが1874年に作曲した独奏ヴァイオリンとオーケストラのための曲です。交響曲という名称が付けられてはいますが、実際のところヴァイオリンのヴィルトゥオーゾ サラサーテのために作曲された実質的には協奏曲です。

5つの楽章という変則的な構成になっています。
第1楽章 ソナタ形式。オーケストラによっていきなり第1主題が提示されますが、すぐに独奏ヴァイオリンがその主題を追いかけて行きます。
第2楽章 三部形式 スケルツァンド
第3楽章 間奏曲。速いテンポの三部形式から成る楽章です。
第4楽章 三部形式の緩徐楽章。
第5楽章 ロンド形式の軽快な楽章
ラロの代表作と言える曲です。

2024年8月 4日 (日)

8月4日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・48 ワルキューレの騎行

「ワルキューレの騎行」は、ワーグナーの四部作「ニーベルングの指環」の第1夜(2作目)である楽劇「ワルキューレ」の第3幕の序奏、8人のワルキューレが岩山に集まって来る場面の音楽です。
楽劇「ワルキューレ」は、神々の長ヴォータンが人間に産ませたヴェルズング族の若者ジークムントが戦いで傷つき、ヴェルズング族の宿敵フンディングの屋敷にたどり着いたところから始まります。
フンディングはジークムントが宿敵の一族と知り、翌日決闘をする事を申し渡しますが、フンディングの妻ジークリンデがジークムントが自分の兄である事を知りフンディングを眠り薬で眠らせ、一緒に逃亡します。
ヴォータンの娘であり、ワルキューレの長であるブリュンヒルデはヴォータンにジークムントを殺すように命じられますが、それに背いてジークムントを救おうとします。しかし岩山で、ジークムントは追ってきたフンディングの槍に刺され絶命。
その後、その岩山にワルキューレが集まって来る時の音楽が「ワルキューレの騎行」です。
この曲は、何といっても、映画「地獄の黙示録」でアメリカのヘリ部隊がベトコンを攻撃する時に恐怖心を煽るためにヘリのスピーカーから大音量で流す音楽として使われ、多くの人に知られるようになりました。
大変に勇ましい曲なのですが、元々は戦いの場面の音楽というわけではありません。

2024年8月 3日 (土)

8月3日 名曲100選 映画音楽(邦楽)篇・48 防人の歌(二百三高地)

映画「二百三高地」は日露戦争の旅順攻囲戦における203高地の一大攻防戦を描いた作品で1980年に公開されました。
監督は舛田利雄、音楽監督は山本直純が担当しました。
主題歌はさだまさしの「防人の歌」で、オリコン2位の大ヒットとなりました。
歌詞は「万葉集」の第16巻3852番に基づくものですが、防人を詠ったものではなく、海も潮が引き、山も枯れる事を「海は死にますか、山は死にますか」と詠った作者不明の歌です。

2024年8月 2日 (金)

8月2日 名曲100選 器楽曲篇・48 版画

「版画」はドビュッシーが1903年に作曲したピアノ曲集です。
「映像」と共に印象主義音楽のピアノ曲の書法を確立した作品と言われています。
3つの異なる土地を連想させる曲からできています。
・塔(パゴダ) インドシナの音楽を模倣した五音音階を用いた曲です。
・グラナダの夕べ ロマの音階を使ってスペイン情緒を掻き立てる曲。スペインの作曲家ファリャが「1小節たりともスペイン民謡から借用していないにもかかわらず作品全体が細部にわたってスペインを見事に描き切っている」と絶賛しました。ドビュッシーの死後、ファリャは追悼として「ドビュッシーの墓のために」を作曲しましたが、この曲を引用しています。
・雨に庭 フランス民謡が複数引用され、フランスの庭園に降る雨が描写されています。

2024年8月 1日 (木)

8月1日 名曲100選 海外のポップス篇・48 愛のハーモニー

「愛のハーモニー」(That's What Frends Are For)はキャロル・ベイヤー・セイガーが作詞しバート・バカラックが作曲した曲で、元々は1982年の映画「ラブ IN ニューヨーク」で使われたロッド・スチュワートが歌った曲ですが、1985年にディオンヌ・ワーウィックがシュティーヴィー・ワンダー、グラディス・ナイト、エルトン・ジョンと共演して全米1位、1986年のBillboard年間チャートでも1位となり広く知られるようになった曲です。ディオンヌ&フレンズの名前でエルトン・ジョンのピアノ、スティーヴィー・ワンダーのハーモニカもフィーチャーされています。
邦題は「愛のハーモニー」となっていますが、男女の愛ではなくて、本当の友だちは・・・という事を歌った歌です。
それにしても物凄いメンバーですねぇ。

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