7月29日 名曲100選 協奏曲篇・48 ピアノ協奏曲(矢代秋雄)
矢代秋雄のピアノ協奏曲は1967年に作曲した曲で、NHKが文部省芸術祭のために委嘱した作品です。第16回尾高賞を受賞しています。
第1楽章は、変拍子の独特のリズムによって形成される主題が印象的な楽章。そのリズムは祭囃子のような雰囲気を持つものです。
第2楽章は、全曲を通してC音がオスティナートとして奏でられます。作曲者によれば「幼いころ見た夢の記憶」という事ですが、何ともミステリアスな楽章でしょうか。
第3楽章は自由なロンド形式の楽章。第1楽章のリズム回想をはさみながら目まぐるしく変化する音楽になっています。
ドビュッシーをはじめとするフランス音楽の影響を強く受けた作曲家ですが、日本独特のリズムや曲調をそこに加味しながら作曲された曲で、日本のクラシック音楽を代表する作品のひとつです。
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