7月21日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・46 「ウィリアム・テル」序曲
歌劇「ウィリアム・テル」序曲は1804年にシラーが書いた戯曲を元に1829年にロッシーニが作曲した歌劇の序曲です。
「ウィリアム・テル」は元々はスイスの伝説に登場する民衆の英雄で弓の名人として知られる人物で14世紀初頭、神聖ローマ帝国に対抗して戦ったスイスの勇者です。
「ウィリアム・テル」序曲は歌劇の序曲としては非常に良くできた作品で、特にロッシーニの場合他の作品を転用したり、歌劇の中身とは全く関連性のない作品だったりする序曲も少なくない中で、歌劇の内容に合わせて作りこまれた序曲になっています。
曲はソナタ形式ではなくて4つの部分が続けて演奏されるという形式。
第1部は夜明け。チェロ5人の独奏から始まる穏やかな曲。
第2部は嵐。雨がポツポツと降り始め、強風が吹き、暴風雨に至る激しい音楽
第3部は静寂。嵐が去りコールアングレとフルートで始まる牧歌的な音楽。
第4部はスイス軍隊の行進。第3部の静けさからいきなりトランペットのファンファーレから始まる超有名な曲。この曲を知ったのはアメリカのテレビの西部劇「ローン・レンジャー」のオープニング曲に使われたため。他に「オレたちひょうきん族」や「東京フレンドパークⅡ」など数多くのテレビ番組やアニメなどでも使われています。
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