7月12日 名曲100選 器楽曲篇・45 システィーナ礼拝堂にて
リストの「システィーナ礼拝堂にて」S.461は正式タイトルが「アレグリとモーツァルト システィーナ礼拝堂にて」というピアノ曲です。
リスト自身が4手のピアノ曲(S.633)オルガン曲(S.658)やオーケストラ曲(S.6360)に編曲しています。
1861年ローマに移住したリストがイタリアのルネサンス文化やカトリックに根差した文化に圧倒され、毎週日曜にシスティーナ礼拝堂に通うようになり、そのような生活の中で結実した作品のひとつが、この曲です。
アレグリにミゼレーレとモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスの旋律を題材にして作曲したものです。
人間の苦しみや恐れを象徴するミゼレーレに始まり、アヴェ・ヴェルム・コルプスの神の限りない慈悲と思いやりを象徴する音楽が続きます。最後にアヴェ・ヴェルム・コルプスの音楽が再び現れるのは愛が悪や死に打ち勝つことを表現しています。
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