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2024年7月31日 (水)

7月31日 名曲100選 声楽曲篇・48 旅

混戦合唱のための組曲「旅」は佐藤眞が1962年の芸術祭合唱部門のために作曲した7曲からなる曲です。
作詩は2曲目から4曲目までの3曲が山之井槇、その他4曲が田中清光です。
第1曲 旅立つ日 溌剌とした旅への誘いの曲です。
第2曲 村の小径 旅先で出会うその土地土地に伝わる話を聞く楽しさを優しく歌った曲
第3曲 旅のよろこび 旅先で自然に触れ、旅のよろこび感じるという明るい曲
第4曲 なぎさ歩めば ちょっとセンチメンタルな気分の曲です
第5曲 かごにのって 古の旅を振り返る曲です
第6曲 旅のあとに  旅に疲れてちょっとアンニュイな気分になる、そんな曲です
第7曲 行こうふたたび 旅の日々の想い出を振り返り、また旅に出ようと歌うクライマックスの曲です。最後は第1曲の冒頭が帰ってきて曲を終わります。

2024年7月30日 (火)

7月30日 J-POP、歌謡曲篇・48 遥かな時を越えて

「遥かな時を越えて」は中村彩花の曲で1993年10月から半年間、第12代の火曜サスペンス劇場の主題歌として使われた曲です。
中村彩花については詳しい資料が無いのでよくわかりませんが、26曲ある火曜サスペンスの主題歌の中でもそこそこ人気があった曲です。
永遠の愛を女性目線で歌った曲です。

2024年7月29日 (月)

7月29日 名曲100選 協奏曲篇・48 ピアノ協奏曲(矢代秋雄)

矢代秋雄のピアノ協奏曲は1967年に作曲した曲で、NHKが文部省芸術祭のために委嘱した作品です。第16回尾高賞を受賞しています。
第1楽章は、変拍子の独特のリズムによって形成される主題が印象的な楽章。そのリズムは祭囃子のような雰囲気を持つものです。
第2楽章は、全曲を通してC音がオスティナートとして奏でられます。作曲者によれば「幼いころ見た夢の記憶」という事ですが、何ともミステリアスな楽章でしょうか。
第3楽章は自由なロンド形式の楽章。第1楽章のリズム回想をはさみながら目まぐるしく変化する音楽になっています。
ドビュッシーをはじめとするフランス音楽の影響を強く受けた作曲家ですが、日本独特のリズムや曲調をそこに加味しながら作曲された曲で、日本のクラシック音楽を代表する作品のひとつです。

2024年7月28日 (日)

7月28日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・47 木靴の踊り~ロシア皇帝と船大工

歌劇「ロシア皇帝と船大工」はドイツの作曲家ロルツィングが1837年に作曲したオペラ・コミックです。
ロシアのピョートル大帝が自国の経済の発展のために必要と信じた、第一級の知識や技術を獲得するために職人に身をやつしてドイツなど欧州各国を渡り歩いたという逸話を元に作曲した作品です。ドイツでは今でも人気の高いオペラですが、日本では初演さえされていないオペラです。
このオペラの中の「木靴の踊り」が、昔NHK-FMのクラシック番組のテーマ曲として使われていました。

2024年7月27日 (土)

7月27日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・47 耳をすませば(カントリー・ロード)

「耳をすませば」は1995年スタジオジブリが公開したアニメーション映画です。
読書好きの中学生月島雫が、自分の借りた読書カードにいずれも「天沢聖司」の名前があって興味を持ちます。天沢聖司は、古道具屋「地球屋」の老主人の孫であり、ヴァイオリン職人になるためにイタリアのクレモナへの留学を夢見ている若者だった。
この映画の主題歌として使われたのがジョン・デンバーが作った「故郷へ帰りたい」です。
オープニング・テーマは、オリビア・ニュートン=ジョンが歌う"Take me Home, Country Roads"、エンディング・テーマは日本語に訳されて、月島雫の声を担当した本名陽子が歌った「カントリー・ロード」でした。

2024年7月26日 (金)

7月26日 名曲100選 器楽曲篇・47 アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ

ショパンの作品の中で最も大仰なタイトルの曲、アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズop.22です。
元々は管弦楽伴奏のピアノ曲ですが、ショパン自身がピアノ独奏用に編曲したものが現在では圧倒的に演奏機会が多いようです。
タイトルの通り、Andante spianato の前奏と、ポロネーズの2つの部分からなる15分弱の曲。
spianatoは「滑らか」という意味のイタリア語。左手でによる流れるような分散和音の伴奏に上に旋律が流れて行きます。
ポーランドの舞曲ポロネーズはゆっくりな三拍子の曲で、音楽のひとつの様式として多くの作曲家が作曲しています。この曲のポロネーズはコーダのついた三部形式。管弦楽伴奏ではコルネットのファンファーレによって始まりますが、ピアノ独奏では勿論右手です。

2024年7月25日 (木)

7月25日 名曲100選 海外のポップス篇・47 天使のささやき

スリー・ディグリーズは1963年フィラデルフィアで結成された3人組の女性ボーカル・グループ。メンバーはしばしば入れ替わって、延べ15人がメンバーとなっています。
アメリカ本国よりも日本での人気が先行していましたが、これはツアーを優先していた為らしい。
日本では1974年に、「荒野のならず者」「ソウル・トレインのテーマ」(スリー・ディグリーズとMFSB名義)がヒットし、同年第3回東京音楽祭で「天使のささやき」が金賞を受賞し3枚目のシングルとして発売されオリコンの洋楽シングルチャートで1位を獲得。「天使のささやき」はアメリカでもBillboard全米2位、イギリスでも1位という大ヒットになりました。
作詞作曲は、ケニー・ギャンブルとレオン・ハフという当時アメリカのヒットメーカーコンビでした。
曲は、いかにもフィラデルフィア・サウンドという美しいメロディとコーラスによる歌です。

2024年7月24日 (水)

7月24日 名曲100選 声楽曲篇・47 つれない心(カタリ・カタリ)

「つれない心」はイタリアの作曲家カルディッロが1911年にコルディフェッロの詞を元に作曲した歌曲です。
カルディッロは1874年にイタリアのナポリで生まれ1903年にアメリカに移住し映画音楽などを中心に活躍した作曲家で、今でも歌われる唯一の歌曲が「つれない心」です。原題はCore 'grato。
歌い出しが「Catari, Catari」なので「カタリ・カタリ」というタイトルで紹介される事もあります。
Catariは、女性の名前で、狂おしいほど愛するカタリがあまりにもつれないので、恨み節みたいな曲です。

2024年7月23日 (火)

7月23日 名曲100選 J-POP、歌謡曲篇・47 LOVE LOVELOVE

「LOVE LOVE LOVE」はDREAMS COME TRUEの18枚目のシングルで、累計249万枚を売り上げたドリカム最大のヒット曲です。
TBS系のドラマ「愛していると言ってくれ」の主題歌に使われました。作詞は吉田美和、作曲は中村正人。
内容はほんま物のラブ・ソング。歌詞の途中にスキャットを効果的に入れて、愛情の深さが表現されています。

2024年7月22日 (月)

7月22日 名曲100選 協奏曲篇・47 ピアノ協奏曲第26番「戴冠式」

モーツァルトのピアノ協奏曲第26番ニ長調K.537は、1788年に作曲されています。
当初は「戴冠式」という愛称は無く、勿論戴冠式を意識して作曲されたものではありませんでしたが1790年10月にフランクフルトで行われた神聖ローマ帝国レオポルト2世の戴冠式の祭典で演奏されたため、この愛称で呼ばれるようになりました。
この曲は多くの部分でピアノ独奏の左手が書かれていなかったようでモーツァルトの死後出版された際に出版者によって補完されたようです。
但し、補完が必要であった大部分が分散和音や和音などの単純な伴奏音形であり、現在はこの出版譜がモーツァルト作曲として演奏されています。
通常の協奏曲の3つの楽章の形式で作曲されていますが、終楽章はアレグレットの速度でそれ程速いテンポではありません。

2024年7月21日 (日)

7月21日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・46 「ウィリアム・テル」序曲

歌劇「ウィリアム・テル」序曲は1804年にシラーが書いた戯曲を元に1829年にロッシーニが作曲した歌劇の序曲です。
「ウィリアム・テル」は元々はスイスの伝説に登場する民衆の英雄で弓の名人として知られる人物で14世紀初頭、神聖ローマ帝国に対抗して戦ったスイスの勇者です。
「ウィリアム・テル」序曲は歌劇の序曲としては非常に良くできた作品で、特にロッシーニの場合他の作品を転用したり、歌劇の中身とは全く関連性のない作品だったりする序曲も少なくない中で、歌劇の内容に合わせて作りこまれた序曲になっています。
曲はソナタ形式ではなくて4つの部分が続けて演奏されるという形式。
第1部は夜明け。チェロ5人の独奏から始まる穏やかな曲。
第2部は嵐。雨がポツポツと降り始め、強風が吹き、暴風雨に至る激しい音楽
第3部は静寂。嵐が去りコールアングレとフルートで始まる牧歌的な音楽。
第4部はスイス軍隊の行進。第3部の静けさからいきなりトランペットのファンファーレから始まる超有名な曲。この曲を知ったのはアメリカのテレビの西部劇「ローン・レンジャー」のオープニング曲に使われたため。他に「オレたちひょうきん族」や「東京フレンドパークⅡ」など数多くのテレビ番組やアニメなどでも使われています。

2024年7月20日 (土)

7月20日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・46 怪盗ルビー

「怪盗ルビイ」は1988年に公開されたコメディ映画。原作はヘンリー・スレッサーの「怪盗ルビイ・マーチンスン」。
しがないサラリーマン林徹のマンションに引っ越してきた加藤留美(ルビイ)と親しくなりますが、加藤留美はいやがる徹を相棒にして泥棒を企てますが全て失敗。
喧嘩した恋人に別れの手紙を出したことを後悔したルビイは徹に手紙を取り戻すように頼み、恋人の郵便受けから手紙を盗んだ徹は通報され御用。鑑定医の機転で釈放された徹の話を聞いたルビイは自分の気持ちに気づき、二人はまた新しい計画を練り始めるところで映画は終わっています。
ルビイを演じた小泉今日子が、主題歌も歌っています。
作詞は和田誠、作曲は大瀧詠一です。

2024年7月19日 (金)

7月19日 名曲100選 器楽曲篇・46 ゴイェスカス

「ゴイェスカス」はグラナドスが作曲したピアノ独奏の組曲です。後にオペラに改作され、1916年ニューヨークでの、そのオペラの初演のために渡米したグラナドス夫妻は、その帰路の船でドイツ軍の潜水艦による無差別攻撃を受けて悲しい最期を迎えてしまいました。
「ゴイェスカス」は「ゴヤ風の」という意味のスペイン語でゴヤの絵画やタペストリーの下絵に霊感を受けて作曲されたものです。
「ゴイェスカス」には「恋する若者たち」という副題がありますが、ゴヤの具体的な作品と直接関連付けられたものではありません。
曲は、恋する若者たち第1部と第2部に分かれています。
第1部 愛のことば、窓辺の語らい、燈火のファンダンゴ、嘆きまたはマハと夜鳴きウグイスの4曲、第2部 愛と死、終曲(愛のセレナード)の2曲です。
更にオペラ作曲時に新たに作った「わら人形」と当初作曲しながら外されていた「ゴヤ風のセレナード」の2曲を加えて全8曲で演奏される事も多いようです。

2024年7月18日 (木)

7月18日 名曲100選 海外のポップス篇・46 サンシャイン

スティービー・ワンダーは、生まれた直後に未熟児網膜症で失明しましたが、幼いころから音楽に親しみ11歳で「リトル・スティービー・ワンダー」としてモータウンレコードと契約。1963年にアルバム「12歳の天才」がBillboardアルバムチャートで1位を獲得、シングルカットされた「フィンガーステップス」も全米1位を獲得するなど1960年代前半から着実にキャリアを重ね、一時期声変わりによる低迷を乗り越え、名前からリトルをはずして70年代には時代を代表するアーチストとなりました。
1971年に発売された「迷信」で久しぶりの全米1位を獲得し、それに続くシングルが「サンシャイン」(You are the Sunshine of My Life)です。
「迷信」に続いて全米1位となりグラミー賞の最優秀男性ポップ・ボーカル賞を受賞しました。
曲は、タイトル通り「君は僕の人生を照らす太陽のようだ、だから絶対に離れたりしないかけがえのない存在なんだ」と愛する人への絶対的な愛を歌ったラブ・ソングです。

2024年7月17日 (水)

7月17日 名曲100選 声楽曲篇・46 火刑台のジャンヌ・ダルク

オネゲルのオラトリオ「火刑台のジャンヌ・ダルク」は1935年から1941年にかけて作曲されています。
オラトリオは元々は宗教曲で聖書などから取った台詞を多用する曲ですが、後にオペラと類似する形式になっていきました。大道具や小道具、衣裳などを用いない宗教的なオペラと類似する作品となっています。
「火刑台のジャンヌ・ダルク」は劇的オラトリオとも名づけられていて、ジャンヌ・ダルクと修道士ドミニクを中心に物語が進んでいきます。この2人を演じるのは歌手ではなく俳優が演じていて、歌は歌いません。
プロローグと11のシーンから構成されていますが、それぞれは時系列にはなっていません。
物語は勿論、百年戦争で祖国を救ったジャンヌ・ダルクと、宗教裁判で死刑が言い渡されたジャンヌを訪ねた修道士ドミニクが、その裁判の顛末を回想していくという内容です。
大編成のオーケストラにオンド・マルトノやチェレスタ、ピアノなどが加わり、混声四部合唱、児童合唱、ソプラノ、アルト、テナー、バスの独唱と、俳優たちから構成されます。

2024年7月16日 (火)

7月16日 名曲100選 J-POP、歌謡曲篇・46 カーテンコール

「カーテン・コール」は高田みずえが結婚による引退で、最後となった両A面シングル(チャイナ・ライツとのカプリング)で1985年4月に発売されました。
さだまさしの作詞作曲によるもので、ファンへのメッセージソングという最後の曲に相応しい内容になっています。
高田みずえが現役歌手として最後の生出演の「夜のヒットスタジオ」で歌唱した時には感極まって涙で声をつまらせました。
歌詞の最後そのままでした。
「これが私の最後の歌 あなたにとどけ  歌おうとしたけれど 声にならなかった」

2024年7月15日 (月)

7月15日 名曲100選 協奏曲篇・46 ロマンス第2番

ベートーヴェンのロマンス第2番は1798年に作曲された独奏ヴァイオリンと管弦楽のための作品です。
正式名称はヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス第2番ヘ長調op.50で、実は第1番より4年ほど前に作曲されています。
管弦楽の規模はフルート1本、オーボエ、ファゴット、ホルン各2本と弦楽合奏という小規模なもの。
第1番は重音などの技巧が見られたり和音進行を基調にしていますが、この第2番の方はメロディックな美しい曲になっています。
ABACA-コーダという小さなロンド形式で書かれていて、どのパートも旋律が美しいため、人気の高い曲になっています。

2024年7月14日 (日)

7月14日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・45 管弦楽組曲「雪娘」

管弦楽組曲「雪娘」はリムスキー=コルサコフが1880年から91年にかけて作曲した4幕のオペラ「雪娘」の中の曲を元に4つの曲を選んで作った組曲です。
「雪娘」はオストロフスキーの戯曲に基づくもので、神話に基づくものです。
組曲は、1.導入曲、2.鳥たちの踊り 3.皇帝の行進 4.軽業師の踊り の4曲で、特に軽業師の踊りは単独で演奏される事もある有名な曲です。

2024年7月13日 (土)

7月13日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・45 崖の上のポニョ 

「崖の上のポニョ」は宮崎駿監督の2008年のジブリ作品。
海沿いの街を舞台に、「人間になりたい」と願う魚の子ポニョと5歳の男の子宗助の物語。
音楽は過去のジブリ作品同様久石譲が担当しました。
主題歌は、子役の大橋のぞみと2人のおじさんのユニット藤岡藤巻による「崖の上のポニョ」。映画公開よりも半年前に発売され、映画公開までは鳴かず飛ばずでしたが公開後大ヒットを記録しオリコンシングルチャートで4週連続の3位となりジブリ作品の主題歌としては過去最高を記録しています。
作詞は作画監督の近藤勝也、補作詞が宮崎駿、作曲は久石譲。

2024年7月12日 (金)

7月12日 名曲100選 器楽曲篇・45 システィーナ礼拝堂にて

リストの「システィーナ礼拝堂にて」S.461は正式タイトルが「アレグリとモーツァルト システィーナ礼拝堂にて」というピアノ曲です。
リスト自身が4手のピアノ曲(S.633)オルガン曲(S.658)やオーケストラ曲(S.6360)に編曲しています。
1861年ローマに移住したリストがイタリアのルネサンス文化やカトリックに根差した文化に圧倒され、毎週日曜にシスティーナ礼拝堂に通うようになり、そのような生活の中で結実した作品のひとつが、この曲です。
アレグリにミゼレーレとモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスの旋律を題材にして作曲したものです。
人間の苦しみや恐れを象徴するミゼレーレに始まり、アヴェ・ヴェルム・コルプスの神の限りない慈悲と思いやりを象徴する音楽が続きます。最後にアヴェ・ヴェルム・コルプスの音楽が再び現れるのは愛が悪や死に打ち勝つことを表現しています。

2024年7月11日 (木)

7月11日 名曲100選 海外のポップス篇・45 フライ・アウェイ

ジョン・デンバーは1970年代のポップ・カントリーを代表するアメリカのミュージシャンでした。
1969年にメジャー・デビューし、1971年に発売した「故郷へ帰りたい」(カントリー・ロード)が全米2位の大ヒットとなり、1973年には「太陽を背に受けて(Sunshine on My Shoulders) 」「緑の風のアニー(Annie's Song)」が立て続けに全米1位、その後も「バック・ホーム・アゲイン」「スイート・サレンダー」「すばらしきカントリー・ボーイ」「アイム・ソーリー」と立て続けにヒットを飛ばしました。
「フライ・アウェイ」は1975年に発売されたシングルで、都会での生活が彼女を狂わせる。恋人たちや子供が遊び、春の息吹を探し、踊る人々の笑い声や音楽を聴き、昔をきく。というシンプルな時代のシンプルな生活への憧れを歌った曲。
オリヴィア・ニュートン=ジョンがコーラスとして参加しているのも話題になった曲です。

2024年7月10日 (水)

7月10日 名曲100選 声楽曲篇・45 浜辺の歌

「浜辺の歌」は林古渓作詞、成田為三作曲の日本の歌曲です。
林は、最初から歌にされる事を想定して詩を作ったようです。モデルになった海は明確にはされていませんが、林が少年時代を過ごした辻堂海岸が定説になっているようです。
詩は4番まで作ったようですが、何かの間違いで3番の前半の詩と4番の後半の詩がくっつけられてしまったという事で、歌になった3番は全く意味が通らない不思議な歌詞になっている事で知られています。但し元の3番と4番が残っていないので、正しく戻す事は不可能になってしまったため今日でもそのまま歌われています。但し教科書などに掲載される時は、2番までとされています。
成田為三の曲は、当時流行していたウィンナ・ワルツを意識したもので流れるような美しいメロディです。

2024年7月 9日 (火)

7月9日 名曲100選 J-POP、歌謡曲篇・45 思ひで

「思ひで」は、TVドラマ「深夜食堂」のオープニングテーマ曲に使われた鈴木常吉の曲です。
鈴木常吉はテレビ「いかすバンド天国」で活躍したセメントミキサーズのボーカルとして活躍した後、ソロ活動をしていましたが2020年に65歳で亡くなっています。
「思ひで」はアルバム「ぜいご」に収録された曲。「ぜいご」の中から他の曲も挿入歌として度々使われています。

2024年7月 8日 (月)

7月8日 名曲100選 協奏曲篇・45 ヴァイオリン協奏曲第2番(プロコフィエフ)

プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番ト短調op.63は1935年に作曲された作品です。
1918年アメリカへの亡命の後、パリへ渡り長い間祖国ロシアを離れていたプロコフィエフがソ連へ戻る直前に作曲された曲です。
この頃、ソ連へも演奏旅行などで頻繁に戻っていた時期で、作曲もパリとソ連両方で行われています。プロコフィエフにしては伝統的な作風に寄ったもので、楽章構成も第1番のヴァイオリン協奏曲と異なり急-緩-急の伝統的なものになっています。
ロシア風の第1楽章、優美な第2楽章とスペインの雰囲気がする第3楽章からなっています。

2024年7月 7日 (日)

7月7日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・44 歌劇「フィガロの結婚」序曲

「フィガロの結婚」はフランスの劇作家ボーマルシェが1778年に書いた風刺的な戯曲を元に1786年にモーツァルトが作曲した歌劇です。
ロッシーニなどが作曲した「セヴィリアの理髪師」の続編にあたる作品です。
「セヴィリアの理髪師」でフィガロの機転などで無事に結婚する事が出来た、アルマヴィーヴァ伯爵とロジーナ夫人も倦怠期を迎えた頃。
伯爵の家来となったフィガロと小間使いのスザンナの結婚間近で、初夜権(権力者が自分の統治する地域で結婚する女性について、夫に先んじて新婦と性交できる) の復活を目論む伯爵をギャフンと言わせ、最終的には伯爵夫人と伯爵に仲直りさせるというストーリーです。
「フィガロの結婚」の序曲は数多いモーツァルトの曲の中でもトップクラスの人気曲。4分程度の曲ですが演奏される機会が非常に多い曲です。
冒頭弦楽器のユニゾンで演奏される速いメロディと、木管の優雅なメロディが対照的であり、構成も単純ながら非常に楽しい曲です。

2024年7月 6日 (土)

7月6日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・44 竹取物語(ステイ・ウィズ・ミー)

現存する日本最古の物語「竹取物語」を原作とする特撮映画「竹取物語」は1987年に公開されました。
この作品では、かぐや姫の正体を宇宙人であると設定し、ラストシーンでは月からの宇宙船がかぐや姫を迎えに来るという設定になっています。
かぐや姫は沢口靖子、思いを寄せる大伴の大納言には中井貴一、結婚を申し込んで難題に挑戦させられる男たちに春風亭小朝、竹田高利が演じています。
主題歌は元ロック・バンド シカゴのピーター・セテラの「ステイ・ウィズ・ミー」で、オリコンの洋楽チャートで4週連続1位の大ヒットとなりました。

2024年7月 5日 (金)

7月5日 名曲100選 器楽曲篇・44 ディアベリ変奏曲

「ディアベリ変奏曲」は正式名称「ディアベリのワルツによる33の変奏曲」op.120というベートーヴェンが作曲したピアノ独奏曲です。
作曲家で出版業も営んでいたアントン・ディアベリが1819年に自らが書いた主題によって、当時名の売れていた作曲家50人に1曲ずつ変奏を書いてもらい、長大な作品に仕上げようと企画しました。その依頼先にはチェルニー、シューベルト、当時11歳のリストなど錚々たるメンバーでした。そのひとりベートーヴェンは共同作業に興味が薄かったため構想が膨れ上がってしまったため、いくつかの変奏をスケッチした後ミサ・ソレムニス作曲の為に中断。1822年に作曲を再開し50分以上の演奏時間を要する長大な作品に仕立て上げました。
完成された作品は最初のいくつかの変奏の後は、元々の主題の原型がほぼ完全になくなって性格変奏の究極の形ともいえる作品になりました。ディアベリは当初の企画とは別にこのベートーヴェンの作品を出版しています。
ベートーヴェンは晩年変奏曲に力を入れていますが、この曲はその中でも変奏技巧を追求した集大成の作品と言われています。

2024年7月 4日 (木)

7月4日 名曲100選 海外のポップス篇・44 ミスター・ボージャングルス

「ミスター・ボージャングルス」(Mr. Bojangles)はカントリー歌手のジェリー・ジェフ・ウォーカーが1968年に発表した曲です。それ以降多くの歌手によって歌われて来ています。1970年にはニティ・グリティ・ダート・バンドが発売して1971年のBillboard全米9位のヒットとなりました。
ウォーカーが酔っ払いでニューオリンズの刑務所に入った時に出会った「ミスター・ボージャングルス」と名乗るホームレスの男が踊ったタップダンスが曲のきっかけとなりました。
数多いアーチストの中で、長年にわたって歌い続けてきたサミー・デイヴィスJrの歌が印象に残っています。

2024年7月 3日 (水)

7月3日 名曲100選 声楽曲篇・44 旅への誘い

フランスの後期ロマン派の作曲家アンリ・デュパルクは、現在では数曲の歌曲などを遺すのみとなっています。
37歳になると神経衰弱になり、自らの作品の大半を破棄してしまったようです。
代表的な作品が、歌曲「旅への誘い」です。
「旅への誘い」はボードレールの詩に曲をつけたもので、旅と言っても所謂旅行ではなくて、別の土地で暮らす事に夢を抱いた内容です。

2024年7月 2日 (火)

7月2日 名曲100選 J-POP、歌謡曲篇・44 最後のHoly Night

「最後のHoly Night」は1986年に発売された杉山清貴2枚目のシングルで、オリコン最高位2位、彼のソロ歌手としての最大のヒット曲です。
JALのキャンペーンソングとして使われ、その後もいくつかのCMに使われています。
クリスマスソングですが、タイトルの通り別れの悲しい曲ですが
イントロからいきなり転調して歌に入るという、粋な曲です。
You Tubeが埋め込めないので
こちら

2024年7月 1日 (月)

7月1日 名曲100選 協奏曲篇・44 2本のヴァイオリンのための協奏曲(バッハ)

バッハが1730年頃に作曲した「2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調BWV1043」は、バロックのヴァイオリン音楽を代表する作品として高い評価を得られた曲です。
編成は、2本の独奏ヴァイオリンと、ヴァイオリン2部、ヴィオラと通奏低音。3楽章の構成になっています。
第1楽章 冒頭からオーケストラによるフーガ主題が5回現れ、独奏部を挟んで、フーガの回帰が見られます。
第2楽章 ヘ長調の緩徐楽章。華麗な楽章です。
第3楽章 リトルネッロ形式で、主題が何度も現れる楽章です。

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