6月17日 名曲100選 協奏曲篇・42 オーボエ協奏曲(チマローザ)
チマローザは18世紀イタリアの作曲家で、オペラ・ブッファで人気を博した作曲家です。
1787年にはロシアのエカテリーナ2世の招きでペテルブルクへ赴きましたが、満足な演奏家もいなかったために契約満了で帰国。1791年にはレオポルト2世の招きでサリエリの後任としてウィーンの宮廷楽長になり、代表作オペラ「秘密の結婚」を作曲しましたが、翌年レオポルト2世が没し宮廷楽長や作曲家の重要性が薄れたためナポリに帰国しています。
その後ナポリで共和政がひかれた時に、新時代を讃える曲を作曲したため王政復古後反逆者として逮捕され、追放処分となり、その過労などでヴェニツィアで51歳で亡くなっています。
オペラ以外ではあまり曲が残されていませんが、イギリスの作曲家アーサー・ベンジャミンが32曲のチェンバロのためのソナタから4曲を選んでオーボエ協奏曲に仕立てた曲が「チマローザのオーボエ協奏曲」として有名になりました。
チェンバロソナタの第29番ハ短調、第31番ト長調、第23番イ短調、第24番ハ長調の4曲で、教会ソナタ形式の緩急緩急の4つの楽章になっています。
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