6月10日 名曲100選 協奏曲篇・41 詩曲(ショーソン)
詩曲op.25は、エルネスト・ショーソンが1896年に作曲したヴァイオリンと管弦楽のための16分程の作品です。
ショーソンは24歳の時にパリ音楽院に入学してマスネ、フランクに作曲を学び様々な分野の音楽を作曲しましたが、44歳の若さで自転車事故によって早逝しています。
独奏楽器と管弦楽による協奏曲は1曲も作曲していないため(ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲は1曲作曲しています)、この詩曲が唯一協奏的作品となっています。
当初はツルゲーネフの小説「恋の凱旋」に基づく交響詩として着想されましたが、この小説の神秘性を絶対音楽として完成したものです。
緩やかな序奏(Lento e misterioso)で始まり、主題もヴァイオリン独奏によって静かに奏でられ、その後はテンポが上がる部分もありますが、終始神秘的な雰囲気のまま最後まで演奏されます。最後は穏やかな和音で結ばれホッとするという音楽です。
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