5月2日 名曲100選 海外のポップス篇・35 幸せの黄色いリボン
「幸せの黄色いリボン」(Tie a Yellow Ribbon Roiund the Ole Oak Tree)はアメリカのポップスグループ、トニー・オーランド&ドーンが1973年にリリースした曲です。
Billboard週間ランキングでは1位となる大ヒットとなり、年間ランキングでも1位となりました。
歌詞には元ネタとなる伝承があって、刑務所を出所した男が、出所前に故郷に「もし、自分の帰りを赦してくれるのなら、木の幹に黄色いリボンを結んでおいて欲しい」という手紙を送って、故郷に帰り、故郷の近くまで来ますが、男には勇気が無くて、汽車の中で知り合った男に木を見てもらったら、そこにはたくさんの黄色いリボンが結ばれていた、という話です。
ジャーナリストで小説家のピート・ハミルは伝承を元に自分が執筆したコラムに基づく曲だとして提訴しましたが、ハミル以前にもこの伝承に基づく文献があることが証明されて、訴訟は取り下げられたそうです。
ハミルのコラムは出所して妻の元に帰ろうとしていた男が、木に結ばれたたくさんの黄色いハンカチを見るというもので、1977年の映画「幸福の黄色いハンカチ」はこの曲ではなくて、ハミルのコラムが下敷きになっているものです。
トニー・オーランド&ドーンは1971年に「ノックは3回」で全米1位を獲得しましたが、その後暫く低迷が続き、この「幸せの黄色いリボン」で見事復活を遂げました。その後「嘆きのジプシー・ローズ」「いちご畑のサリーちゃん」「夜のブギウギ・パーティ」などのヒットを続出。1977年に一旦は活動を休止しましたが、その後断続的に活動を続けています。
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