4月21日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・33 バレンシアの寡婦
組曲「バレンシアの寡婦」は、1940年に初演された同名の劇音楽から、ハチャトゥリアン自身が1952年に6曲を選んで管弦楽組曲にしたものです。
「バレンシアの寡婦」はスペインのバレンシアの街に住む、美しく裕福な寡婦レオナルダを手に入れようとする2人の男が策を巡らせますが、最後にレオナルダが選んだのは2人のどちらでもなく第3の男だったというお話。原作はスペインの劇作家ロペ・デ・ベガの17世紀初頭の戯曲です。
第1曲 イントロダクション ちょっとハチャトゥリアンらしくない明るく闊達なイントロから始まります。中間部はメランコリックなメロディになります。
第2曲 セレナード セレナードと言っても美しいメロディではなく、くぐもったクラリネットのソロから始まります。後半はシンバルの合図とともに激しい音楽になります。
第3曲 歌 こちらはクラリネットのソロによる美しいメロディが印象的
第4曲 こっけいな踊り ハチャトゥリアンの真骨頂のような曲。目まぐるしく変化する舞踏曲です。
第5曲 間奏曲 この曲の主題は後の作品「スパルタクス」にも使われています。
第6曲 舞曲 テンポの速い舞曲。短調なんだか長調なんだかわからない主題が激しく演奏されます。
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