4月8日 名曲100選 協奏曲篇・32 ハバネラ
サン=サーンスのハバネラop.83は1887年に作曲したヴァイオリンと管弦楽のための作品です。並行してピアノ伴奏版も書かれたため、こちらも頻繁に演奏されます。
サン=サーンスが1885年にヴァイオリニストのラファエル・ディアス・アルベルティーニと共に演奏旅行に出かけた際に着想した曲で、アルベルティーニがキューバ出身だったことからハバネラを書くことになりました。曲はアルベルティーニに献呈されています。
曲は9分程度の小品でハバネラのリズムによる3つの主題で構成されています。
第1主題は甘美な民謡風の旋律、第2主題はメランコリックな旋律、第3主題は4拍子となっています。
終盤にはカデンツァに代わるものとして無伴奏ヴァイオリンによるハバネラのリズムを演奏する場面があります。
技巧的な作品で、高速のダブルストップやハーモニクスの連続による旋律、重音のグリッサンドなどが用いられています。
« 4月7日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・31 喜歌劇「美しきガラテア」序曲 | トップページ | 4月9日 名曲100選 J-pop、歌謡曲篇・32 レイニー・ブルー »
« 4月7日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・31 喜歌劇「美しきガラテア」序曲 | トップページ | 4月9日 名曲100選 J-pop、歌謡曲篇・32 レイニー・ブルー »
コメント