4月20日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・33 月光価千金
「上海バンスキング」は斎藤憐の戯曲を1984年に映画化したものです。
日中戦争開戦前後の上海を舞台にした音楽劇で、軍国主義が広まりつつある日本から自由にジャズをできる上海に逃れてきたクラリネット奏者の波多野四郎と妻まどかを中心とするストーリーです。
2人を迎えたトランペット奏者松本とクラブのオーナーの愛人リリーの恋の成就も束の間、日中戦争がはじまり、日本軍の侵略の手が上海にも伸びてきて、自由もジャズも消えて行き、戦争が終わって自由が戻ってきたときには波多野は阿片中毒で廃人となり、戦争に駆り出された松本は帰国の途中で死んでしまう、というストーリー。
映画では、波多野を風間杜夫、まどかを松坂慶子、松本を宇崎竜童、リリーを志穂美悦子が演じていました。
監督は深作欣二。
映画ではジャズのスタンダードなど既成曲が多く使われていましたが、まどかとリリーの歌う「月光価千金」が代表的な挿入歌として扱われています。
月光価千金は"Get out and get under the moon"という原題で1928年に出版されたアメリカのポピュラー・ソング。多くの歌手やジャズバンドなどによって録音されています。日本でもエノケンなど複数の歌手に歌われてきた曲です。
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