3月27日 名曲100選 声楽曲篇・30 二人の擲弾兵
シューマンの「二人の擲弾兵」は、1840年作曲の「ロマンスとバラード第2集」op.49の第1曲目の曲です。
シューマンはある特定の分野の作品を約1年の間一気に何曲も書き上げるという特徴がある作曲家でした。1839年以前はピアノ曲ばかりを作曲していましたが、1940年には2つの「リーダークライス」「ミルテの花」「女の愛と生涯」「詩人の恋」といった主要な歌曲の殆どを作曲しているため「歌曲の年」と言われています。この歌曲の年に「ロマンスとバラード」の第1集から第3集までを作曲しています。続く1941年は交響曲第1番と第4番の初版、序曲、スケルツォと終曲、ピアノと管弦楽のための幻想曲(後のピアノ協奏曲の第1楽章)が書かれており「交響曲の年」、1942年は3曲の弦楽四重奏曲、ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲が作曲されたため「室内楽の年」と言われています。
「二人の擲弾兵」はハイネの詩による歌曲で、ナポレオン戦争直後、長らくロシアに囚われていた2人の兵士がドイツを通って祖国フランスへ帰る旅の途中を歌ったもので、皇帝ナポレオン一世が囚われた報せを聞いた二人の対話が中心になっています。曲の後半には祖国フランスの国家ラ・マルセイエーズが引用されています。
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