2月12日 名曲100選 協奏曲篇・24 スコットランド幻想曲
スコットランド幻想曲op.46はブルッフが1879年から1880年にかけて作曲した曲で正式な題名は「スコットランド民謡の旋律を自由に用いた、管弦楽とハープを伴ったヴァイオリンのための幻想曲」と言います。
サラサーテのために作曲されましたが、初演は作曲のアドバイスをもらったヨアヒムの独奏で行われました。
初演は好評でしたが、暫く演奏機会が減っていました。この作品が世界的に知られるようになったのはハイフェッツが1947年に世界初録音を行い愛奏するようになってからです。
序奏と4つの楽章から出来ています。
序奏は低音のコラール風の旋律から始まって物悲しテーマが独奏ヴァイオリンによって奏でられます。
第1楽章 序奏の最後のフェルマータの後すぐに始まります。前奏があり、スコットランド民謡「森を抜けて、若者よ」による主題が奏でられます。
第2楽章 舞曲風の生き生きとした楽章。バグパイプ風の五度の和音に乗って独奏ヴァイオリンが奏でるのが「粉まみれの粉屋」で、最後に第1楽章の主題が回想され、切れ目なく第3楽章へ進みます。
第3楽章 「ジョニーがいなくてがっかり」を元にした親しみやすいメロディによる緩徐楽章。
第4楽章 スコットランドの非公式な国歌のひとつ「スコットランドの民よ」を変形した主題と、抒情的な主題が華やかに展開されていきます。
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