2月26日 名曲100選 協奏曲篇・26 ピアノ協奏曲第4番(ベートーヴェン)
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番ト長調op.58は1805年から1806年にかけて作曲されました。
従来の協奏曲ではオーケストラは独奏楽器の伴奏に重きが置かれていましたが、この曲ではピアノとオーケストラの対話のような曲作りも取り入れています。そのため、当時はまだ音量の小さかったピアノのために第1楽章ではトランペットとティンパニ無し、第2楽章は弦楽合奏のみとオーケストラの音量を制限したつくりになっています。
第1楽章 Allegro moderato 協奏的ソナタ形式。冒頭にピアノがいきなり主題を演奏して始まります。第3番のピアノ協奏曲では従来の協奏曲のようにオーケストラが第1主題、第2主題を提示した後111小節目になってようやくピアノが出て来る形なのでまるっきり異なる形になっています。続く第5番ではオーケストラの和音の強奏の後、2小節目からピアノのカデンツァが出るという具合に、それぞれの曲に工夫が凝らされています。
第2楽章 Andante con moto 自由な形式。前述のように弦楽合奏とピアノだけの楽章。しかも弦は低音のユニゾンという風変わりな楽章です。
第3楽章 Rondo vivace ロンド形式。第2楽章とは打って変わって軽快な音楽で始まる楽章。
1回だけ演奏したことがありますが、見た目と違って結構難しい曲でした。
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