1月10日 名曲100選 声楽曲篇・19 グレの歌
「グレの歌」はシェーンベルクの初期を代表する大作で、ウィーン楽友協会主催の作曲コンクールの応募曲として着手されました。恩師のツェムリンスキーに講評を求めたところ、ツェムリンスキーは作品の価値は認めたものの、あまりに独創的なので入賞すうことはできないだろうという感想をもらしたそうです。最終的な完成は着手から10年以上たった1911年でした。
デンマークの作家ヤコプセンの未完の小説「サボテンの花開く」の中の詩に基づくもので5人の独唱者、ナレーター、合唱と管弦楽のための作品です。
ワーグナー、マーラー、リヒャルト・シュトラウスの影響を受けた後期ロマン派の様式による作品、グレはヴァルデマール王がトーヴェと恋に落ちた城の名前です。
シェーンベルクは1911年頃にはすでに無調音楽に到達していましたが、1901年にはオーケストレーションを除いて完成していたため「浄められた夜」などと同じ後期ロマン派の美しい音楽になっています。
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