12月10日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・14 タイスの瞑想曲
歌劇「タイス」はアナトール・フランスの小説「舞姫タイス」を原作として1894年に初演されたものです。
「タイスの瞑想曲」はマスネが作曲した歌劇「タイス」の第2幕第1場と第2場の間に演奏される器楽の間奏曲です。第1場で修道僧アタナエルは、美貌の快楽主義の高級娼婦でヴィーナスの巫女であるタイスに対峙し、豪奢で享楽的な生活を捨てて神に通じた救いを見出すように彼女を説得し、タイスがそれに対して熟慮する間に流れる音楽が「タイスの瞑想曲」です。
マスネはこの曲を宗教的意味合いを込めて作曲し、歩くようなテンポで宗教的な感情を持って演奏されるべきという意味を込めて、速度指定は Andante religioso(宗教的なアンダンテ)としました。
本来の編成では、ヴァイオリン独奏と管弦楽、ハープ2本と混声四部合唱ですが、演奏会ではコーラスは省かれます。
また様々な形に編曲され、ピアノ伴奏版やチェロ、フルートなど様々な楽器を独奏として使う編曲もあります。
いずれにしても、ヴァイオリン独奏のアンコール曲の定番として最も知られている曲です。/p>
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