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2023年12月31日 (日)

12月31日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・17 ジークフリートの葬送行進曲

ワーグナーの「ニーベルングの指環」の最終作、楽劇「神々の黄昏」はライン川に向けて旅立つジークフリートとブリュンヒルデの別れの場面から始まります。やがてハーゲンらギービヒ家の人間たちの策略で忘れ薬を飲まされ、ブリュンヒルデの事を忘れてしまったジークフリートはギービヒ家のグートルーネと婚約してしまいます。それを知ったブリュンヒルデは復讐心に取りつかれハーゲンらにジークフリートの弱点の秘密を喋ってしまい、ジークフリートは殺されてしまいます。
事実を知ったブリュンヒルデはギービヒの館を燃やし自ら炎の中に飛び込みます。ギービヒの館は崩れ落ち、ライン川は氾濫して大洪水になり、天井まで広がった炎によって神々のヴァルハラも炎上してしまいます。
「ジークフリートの葬送行進曲」は第3幕第2場と第3場の間奏曲として演奏され、「ニーベルンクの指環」全体の第1のフィナーレの役割を果たすものです。曲は「哀悼」「葬送」「舞台転換」の3つに分けられます。
「哀悼」 死を象徴する減5度の和音が多用される緊張感あふれる部分。低弦の「英雄の死の動機」が繰り返され「ヴェルズングの苦悩の動機」が現れます。
「葬送」 前半は「ヴェルズングの英雄の動機」、後半は「ジークリンデの動機」と「ヴェルズングの愛の動機」が連結されます。
「舞台転換」 トランペットの「剣の動機」「ジークフリートの動機」などが再現されます。

2023年12月30日 (土)

12月30日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・17 HANABI

HANABIはフジテレビ系テレビドラマ「コード・ブルー」シリーズとその劇場版の主題歌で、Mr. Childrenが歌った曲です。作詞作曲は勿論桜井和寿。
初代の「コード・ブルー」から2018年の劇場版まで10年以上の時を経て使われた曲で、問題を抱えていない人はいないけれど、それぞれ素敵な明日を願って暮らしている、そんな当たり前の事の中にある儚さとか美しさを描いた曲です。
オリコン最高位は1位、2008年度年間チャート6位ですが、「コード・ブルー」の3rdシリーズが放送された2017年にレコチョクの年間ランキング2位になっています。

2023年12月29日 (金)

12月29日 名曲100選 器楽曲篇・17 3つの軍隊行進曲

シューベルトの「3つの軍隊行進曲」D733,op.51はピアノ連弾のために1818年作曲されました。
第1番 Allegro vivace  ニ長調 4分の2拍子
第2番 Allegro molto moderato ト長調 4分の4拍子
第3番 Allegro moderato 変ホ長調 4分の4拍子
いずれの曲もファンファーレ風の音形を持つ勇壮な主題と下属調のトリオの三部形式で書かれたいます。
特に第1番は非常に有名な曲で、管弦楽や吹奏楽に編曲されて演奏される事も多く、またピアノ独奏で演奏される事もあります。

2023年12月28日 (木)

12月28日 名曲100選 海外のポップス篇・17 アメリカ

小学校時代からの親友だったポール・サイモンとアート・ガーファンクルは1957年に「トム&ジェリー」というグループ名でデビューしましたが、その後大学での学業に専念し、1964年にサイモン&ガーファンクルの名義でアルバム「水曜の朝、午前3時」でデビューしましたが、当時は全く売れず、1965年にオーバーダビングして発売されたシングル「サウンド・オブ・サイレンス」が1966年にBillboardで2週連続1位となって人気デュオとなりました。その後「スカボロー・フェア」「ミセス・ロビンソン」「ボクサー」などヒット曲を重ね「明日に架ける橋」では最優秀レコード、最優秀楽曲など5つのグラミー賞を受賞しました。
「明日に架ける橋」製作中の1970年頃からポールとアート2人の音楽に対する意見の違いが表面化し、それぞれがソロ活動をはじめました。1981年にニューヨークセントラルパークで再結成チャリティ・コンサートを開き、ツアーを開始し日本でも後楽園球場と大阪スタヂアムでコンサートを行いましたが恒久的な再結成活動とはならず、時々再結成するにとどまっています。
「アメリカ」は1968年にリリースされたアルバム「ブックエンド」に収録された曲でアメリカの真の意味を求めるためにニューヨークを目指して旅する様子を描いた曲。
シングルとしてはアメリカで1971年に「ご機嫌いかが」のB面に収録され、1972年に「グレイテスト・ヒッツ」の発売に合わせてシングル盤として発売されましたがBillboardでは97位にとどまりました。日本では1971年に独自にシングル化されオリコン15位を記録しています。

2023年12月27日 (水)

12月27日 名曲100選 声楽曲篇・17 花

「花」は元々は1900年に出版された滝廉太郎の歌曲集「四季」の1曲目だった曲。日本の春の歌では最も親しまれている曲のひとつです。作詞は武島羽衣です。
二部合唱曲として歌われる事が多いようです。
二部形式で3番まで歌詞がありますが、メロディは歌詞に合わせてところどころ旋律が変えられています。
1番の歌詞「春のうららの・・・」は源氏物語「胡蝶」の巻の「春の日のうららにさして行く船は棹のしづくも花ぞ散りける」によったものであり、3番の「げに一刻も千金の」は中国の宋の時代の詩人蘇軾の「春夜」の「春宵一刻値千金」から着想されたものです。
隅田川という地名が出てくるため、東京都墨田区の愛唱歌に指定され、隅田公園には歌碑があります。その他東京メトロ銀座線の浅草駅の発車メロディに採用されるなど今でもあちこちで聞くことができます。

2023年12月26日 (火)

12月26日 名曲100選 J-POP、歌謡曲篇・17 体温

「体温」は1996年から98年にかけて金子美香と白石紗澄李の2人が結成したParadise Lostの最後のシングル曲です。
1998年の日本テレビ系「火曜サスペンス劇場」の主題歌として作曲された曲です。
「火曜サスペンス劇場」の主題歌は、初代で大ヒットとなった「聖母たちのララバイ」から始まり、最後の森山直太朗の「小さな恋の夕暮れ」まで26曲が使用されましたが、名曲が多いですね。「体温」は第18代の曲で1998年10月から1999年4月までの半年という短い期間でしたが、私の中では、第13代の白井貴子の「名前のない愛でもいい」、第15代の高橋真梨子の「ごめんね」と並んで「体温」がベスト3です。
あくまでも個人の好みですが・・・

2023年12月25日 (月)

12月25日 名曲100選 協奏曲篇・17 ヴァイオリン協奏曲(シューマン)

シューマンのヴァイオリン協奏曲ニ短調は1853年にヨアヒムの要請によって作曲されました。
しかしヨアヒムはこの曲を演奏することなく自筆譜を封印してしまったため長らく日の目を見ることがありませんでした。
1937年にベルリンの図書館でヨアヒムの蔵書から発見され11月にクーレンカンプの独奏、ベーム指揮ベルリン・フィルハーモニーの演奏で初演されました。
シューマンあるあるで、演奏不能の箇所があり初演時にもかなりの箇所が書き換えられてそうです。
シューマンの協奏曲の中では、演奏機会も多くはありませんが、第2楽章にはシューマンがライン川で投身自殺をはかる直前に書いたピアノ曲「天使の主題による変奏曲」の主題ともなるシューマン自身が「天使から教えてもらった曲」と言っているメロディが使われています。
3つの楽章の曲で、第2楽章は非常に短く、切れ目なく第3楽章に続いています。

2023年12月24日 (日)

12月24日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・16 歌劇「アルジェのイタリア女」序曲

歌劇「アルジェのイタリア女」は1813年にロッシーニが作曲した2幕からなるオペラです。
ロッシーニの数あるオペラの中でも、いつも時代も人気が高い作品で1805年ごろのアルジェを舞台にしたストーリーです。
アルジェリアの太守ムスタファは妻エルフィーラに飽きて新しい女性を探しています。ムスタファは海賊の首領ハーリーが連れてきたイザベッラというイタリア女を気に入りますが、イザベッラは離れ離れになっていた恋人リンドーロとアルジェリアで再会し脱出を図り見事成功。ムスタファは妻に謝罪し元の鞘に戻る、というストーリーです。
序曲は、全体の5分の1を占める長い序奏から始まり、主部は軽快な第1主題と第2主題を持つ簡素な展開部を持つソナタ形式です。
最後は得意のロッシーニ・クレッシェンドでピアニッシモからフォルティシモまで音量を上げてそのままエンディングまで突入します。

2023年12月23日 (土)

12月23日 名曲100選 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・16 さくらんぼの実る頃

ジブリ映画「紅の豚」は、軍に戻ることを拒否して豚になって空を飛びまわるボルコ・ロッソを主人公にした1992年公開のアニメ映画です。
ボルコを密かに愛し続けるホテル経営の未亡人マダム・ジーナの声を担当した加藤登紀子が、主題歌の「さくらんぼの実る頃」とエンディング・テーマ「時には昔の話を」を歌っています。
「時には昔の話を」は加藤登紀子作詞作曲のオリジナルですが、「さくらんぼの実る頃」は元々はシャンソンの名曲です。さくらんぼの実る頃の儚い恋と失恋の悲しみを歌った曲です。19世紀後半パリ・コミューンが崩壊後第三共和政に批判的なパリ市民が歌って有名になりました。その後パリ・コミューンで犠牲となった看護師ルイーズに捧げる歌として作られた新しい詞によって、コミューン参加者への追悼の歌へと意味合いが変わっていきました。イヴ・モンタン、ジュリエット・グレコなどに歌い継がれています。
映画では原語で歌われますが、加藤登紀子が発売したシングルではフランス語版と日本語版が収録されています。

 

2023年12月22日 (金)

12月22日 名曲100選 器楽曲篇・16 イベリア

「イベリア、12の新しい印象」はアルベニス最晩年のピアノ曲です。1905年から1908年にかけて作曲された全12曲からなる組曲で、3曲ずつ4巻に分けて出版されました。
基本的には南スペインのアンダルシアの民俗音楽を喚起するもので、ドビュッシーやメシアンなどからも大絶賛されています。全曲演奏すると80分程度かかるため、なかなか全曲演奏にはお目にかかれません。
第1巻 ショーソンの未亡人に献呈された、「エポカシオン」「港」「セビーリャの聖体祭」の3曲。
第2巻 「ロンデーニャ」「アルメリーア」「トゥリアーナ」の3曲。
第3巻 「エル・アルバイシン」「エル・ポロ」「ラバピエス」の3曲。
第4巻 「マラガ」「ヘレス」「エリターニャ」の3曲。

2023年12月21日 (木)

12月21日 名曲100選 海外のポップス篇・16 アローン・アゲイン

ギルバート・オサリヴァンは1967年にデビューしたアイルランド生まれイギリス育ちのシンガー・ソングライターです。
イギリスでヒットを重ねたオサリヴァンが1972年にリリースしたのが「アローン・アゲイン(Alone Again - Naturally) で、この曲はアメリカのBillboard Hot 100シングルチャートで6週連続1位の大ヒットとなりました。イギリスでも3位、日本ではオリコン洋楽シングルチャートで5週連続1位となりました。
この曲は、婚約者に結婚式をすっぽかされた男が、その気持ちと自殺の企てを語るところから始まり、両親の死の後ひとりぼっちになってまった時と同様にまたひとりぼっちになってしまう、という心境を語った、とても暗い内容の詞を、軽快なメロディで歌うというギャップがウケたのでしょうか。英語がよく理解できなかった日本でもヒットしたのは、耳障りの良いメロディが要因だったのかとも思います。

2023年12月20日 (水)

12月20日 名曲100選 声楽曲篇・16 スターバト・マーテル

ロッシーニの「スターバト・マーテル」は1841年に完成されました。
ロッシーニは歌劇の作曲家として一世を風靡している中、1829年37歳の時にに「ウィリアム・テル」を作曲した後オペラ界からの引退を表明し以降は細々と作曲家としての活動をしながら美食家として名を馳せていました。
「スターバト・マーテル」は引退後の数少ない作品のひとつであり、その代表的な作品です。
1831年友人の銀行家アグアドの友人であるスペインの聖職者からの依頼がありましたが、当時はペルゴレージの「スターバト・マーテル」の人気が高くあまり乗り気ではなく、6曲のみを作曲して残りを他の作曲家に代作させて1833年に初演されました。
依頼者の死後、出版されたもののその半分が自作でない事を気にしたロッシーニは全曲完成を決断し1841年に完成させたわけです。
「スターバト・マーテル」は13世紀フランシスコ会で生まれたカトリック教会の聖歌のひとつで、作詩者は不詳。日本では「悲しみの聖母」と略され、わが子イエスが磔刑に処された後、十字架の傍らに立っていた母マリアが受けた悲しみを思う内容で、パレストリーナ、ヴィヴァルディ、ハイドン、ドヴォルザークなど多くの作曲家が取り上げています。
ロッシーニの「スターバト・マーテル」は10曲からなる曲で、ロッシーニらしい旋律の美しさが際立つ作品です。

12月20日 名曲100選 声楽曲篇・16 スターバト・マーテル

ロッシーニの「スターバト・マーテル」は1841年に完成されました。
ロッシーニは歌劇の作曲家として一世を風靡している中、1829年37歳の時にに「ウィリアム・テル」を作曲した後オペラ界からの引退を表明し以降は細々と作曲家としての活動をしながら美食家として名を馳せていました。
「スターバト・マーテル」は引退後の数少ない作品のひとつであり、その代表的な作品です。
1831年友人の銀行家アグアドの友人であるスペインの聖職者からの依頼がありましたが、当時はペルゴレージの「スターバト・マーテル」の人気が高くあまり乗り気ではなく、6曲のみを作曲して残りを他の作曲家に代作させて1833年に初演されました。
依頼者の死後、出版されたもののその半分が自作でない事を気にしたロッシーニは全曲完成を決断し1841年に完成させたわけです。
「スターバト・マーテル」は13世紀フランシスコ会で生まれたカトリック教会の聖歌のひとつで、作詩者は不詳。日本では「悲しみの聖母」と略され、わが子イエスが磔刑に処された後、十字架の傍らに立っていた母マリアが受けた悲しみを思う内容で、パレストリーナ、ヴィヴァルディ、ハイドン、ドヴォルザークなど多くの作曲家が取り上げています。
ロッシーニの「スターバト・マーテル」は10曲からなる曲で、ロッシーニらしい旋律の美しさが際立つ作品です。

2023年12月19日 (火)

12月19日 名曲100選 J-pop、歌謡曲篇・16 出逢った頃のように 

「出逢った頃のように」はEvery Little Thing(略称 ELT)の5枚目のシングルです。
1997年8月に発売されオリコン最高位3位になっています。
ELTは、元アイドルだった持田香織をヴォーカルとして、ギターの伊藤一朗を加えたプロデュース、キーボードの五十嵐充をリーダーとして3人組のユニットです。
4枚目、7枚目が1位のヒットになったので、ちょっと地味な存在の曲ですが、非常に高い音域を必要とする曲です。

2023年12月18日 (月)

12月18日 名曲100選 協奏曲篇・16 ヴァイオリン協奏曲(エルガー)

エルガーのヴァイオリン協奏曲ロ短調op.61は1910年に作曲されクライスラーに献呈されました。
この曲は厳かでロマンティックな作品になっています。形式的にも古典的な形式を用い、第1楽章はオーケストラのみの主題呈示から始まり、その後にヴァイオリン独奏による主題の演奏が続きます。
古典派の協奏曲の多くはこの協奏的ソナタ形式で始まります。ベートーヴェンもピアノ協奏曲第1番では107小節目、2番では92小節目、第3番では112小節目に初めてピアノが登場しますが、4番ではいきなりピアノが主題を提示しますし、第5番はご存知の通りオーケストラの1小節の和音の全奏の後カデンツァが登場します。こうして、ロマン派の協奏曲への橋渡しとなって、ロマン派以降の協奏曲の多くは、独奏楽器が初めの方で登場するようになっていきました。
ロマン派以降の代表的協奏曲でも、シューマンのピアノ協奏曲やメンデルスゾーンやシベリウス、サンサーンスの3番のヴァイオリン協奏曲などがいきなり主題呈示タイプ、グリーグのピアノ協奏曲やブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番などがいきなりカデンツァタイプ、古典的タイプでは、ショパンのピアノ協奏曲第1番は139小節目、ドヴォルザークのチェロ協奏曲は87小節目の登場です。
チャイコフスキー、ラフマニノフといったロシア音楽では独自路線という感じです。
エルガーに話を戻すと、第3楽章ではエルガーが考案したピツィカート・トレモロ(ギターのトレモロのように弾く)など超絶技巧が要求されています。

2023年12月17日 (日)

12月17日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・15 「ルイ・ブラス」序曲

「ルイ・ブラス」はフランスの作家ヴィクトル・ユゴーの同名の戯曲の上演のためにメンデルスゾーンが作曲した序曲です。
戯曲は16世紀スペインを舞台にした愛憎劇。王妃に恨みを抱くドン・サリュトス侯爵が、王妃を不倫の罪に陥れようと自分の部下で平民のルイ・ブラスを貴族だと偽って近づけますが、ルイと王妃は相思相愛の仲になり、ルイは王妃を守るため侯爵を殺害し自らも自殺してしまいます。王妃はルイの死を見守り、許し、ルイへの愛を告げます、というお話。王妃のモデルはスペイン王カルロス2世の2度目の妃マリア・アンナです。
曲は、ハ短調で、管楽器によるコラールから始まり3つの主題を持つ軽快な音楽がコラールと対照される形で構成されています。
最後はハ長調に転じ華やかに終わります。

2023年12月16日 (土)

12月16日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・15 哀 戦士

「哀 戦士」は劇場版機動戦士ガンダムの第2作の主題歌。作詞井荻麟、作曲井上大輔で、井上大輔自身が歌って、オリコン9位のヒットとなった曲です。
「哀・戦士」(映画のタイトルでは『・』が入ります)は、1981年7月公開。ガルマ・ザビの戦死による国葬演説で終わった第1作を受けて、ランバ・ラルとの死闘、リュウ、マチルダの死、オデッサ作戦、カイとミハルの恋などのエピソードを経て、南米ジャブローから宇宙に向けてホワイトベースが旅立つところまでを描いた作品です。

 

2023年12月15日 (金)

12月15日 名曲100選 器楽曲篇・15 6つのコンソレーション

「コンソレーション(慰め)」S.172はフランツ・リストが1849年から1850年にかけて作曲したピアノ作品集です。
原題は、「慰め、6つの詩的思考」で、超絶技巧を誇示するリストの他の作品と異なり、平易な技術でも演奏効果が得られる曲として人気があります。
「コンソレーション」は、全6曲から構成されています。
第1曲はコラール風の物静かな曲。第2曲は伸びやかな上行音型と自由な変奏、第3曲は最も有名な曲で、左手のアルペジョに乗って右手が優雅な三度和音を奏でます。
第4曲もコラール風の曲、第5曲は低音のリズムが印象的な囁くような曲、第6曲はマリア・パヴロヴナの作曲した主題による曲です。
残念ながらYou Tubeでは、第3番はたくさんあるのですが、埋め込み可能な全曲版は無いようなので第3番だけを埋め込んでおきます。

2023年12月14日 (木)

12月14日 名曲100選 海外のポップス篇・15 愛の扉

「愛の扉」(Behind close the door)は、アメリカのカントリー歌手チャーリー・リッチの1973年のヒット曲です。
ケニー・オデル作詞作曲でチャーリーにとって初のカントリーチャート1位となりプラチナディスクとなった曲です。グラミー賞の最優秀カントリー・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞し、、次の「朝焼けの少女」(The most beautiful girl)のヒットと共に、この年は彼のピークとなった年でした。その後も「Very special love song」などのヒットと、映画「ベンジー」のテーマソング「アイ・フィール・ラヴ」での起用など1970年代半ばの代表的なカントリーシンガーの地位を築きました。
残念ながら彼は過度の飲酒によりステージ上でも事件を起こすなど次第にスポットライトから遠ざかって行きました。
70年代を代表するカントリーシンガーであるにも関わらず、日本ではカントリー・ミュージックの人気がイマイチという事もあって、それ程の知名度を得る事はできずに、Wikipediaでも日本語の掲載はありません。

2023年12月13日 (水)

12月13日 名曲100選 声楽曲篇・15 見よ勇者は帰る 

クラシック音楽には、誰もがメロディを知っているのに、曲名や作曲者が知られていない曲というのはいっぱいあります。
理由のひとつは、ロマン派以前の曲は殆ど著作権切れでフリーで使えるから、色々な場面で使われる事が挙げられます。
そんな曲の代表格が、「見よ勇者は帰る」です。
運動会に限らず、表彰式では必ずと言って良いほど使われる曲です。
この曲は、ヘンデルが作曲したオラトリオ「ユダス・マカベウス」第3部第58曲で歌われる合唱曲です。
「ユダ・マカベウス」は旧約聖書続編の「マカパイ記」に登場するユダ・マカパイという英雄を讃えたオラトリオです。
ユダ・マカパイは紀元前170-160年頃、ユダヤがセレコウス朝に支配されていた時代の人で、セレコウス朝の宗教的迫害からユダヤを守った人です。

2023年12月12日 (火)

12月12日 名曲100選 J-pop、歌謡曲篇・15 Get Along Together

「Get Along Together」は山根康広が1993年に発売したメジャー・デビュー曲です。
大学時代にバンド活動をしていた山根康広はバンド解散後、会社勤めをしながら音楽活動を続けていましたが、バンド仲間が作ったデモテープがレコード会社の目に留まって、メジャー・デビューし有線放送を通じて大ヒットとなりプロ歌手となりました。その年にはレコード大賞の最優秀新人賞受賞や紅白歌合戦への出場などピークとなりました。その後6枚目のシングル「恋という名の翼」などもヒットし地道に活動を続けています。


「Get Along Together」は1991年冬、結婚する友人のために作詞作曲した曲で、オリコン12位となりました。更に同年9月にリメイクして2枚目のシングル「Get Along Together -愛を贈りたいから」としてリリースしロングヒットとなりました。
この曲は結婚式はもとより、音楽の授業、合唱コンクール、卒業式などでも歌われています。
 結婚までの付き合いの中で様々な出来事があったけれども、これからは二度と君を放さない、君をずっと守っていく、という愛と決心を歌ったバラードで、一番最後にForever, We can get along together  という力強い歌詞がこの曲最大の力強さで歌われるという、曲と詞が巧くリンクした素敵な曲です。

2023年12月11日 (月)

12月11日 名曲100選 協奏曲篇・15 クラリネット協奏曲第1番(ウェーバー)

ウェーバーのクラリネット協奏曲第1番へ短調op.73は、1811年に作曲されました。
ウェーバーは、クラリネットの作品をいくつか作曲しています。協奏曲を3曲、クラリネット五重奏曲とクラリネットとピアノのための協奏的大二重奏曲が代表作です。この内、二重奏曲を除く曲は全て、当時ミュンヘン宮廷管弦楽団のクラリネット奏者ベールマンのために作曲されたものです。
このベールマンは余程の名手だったのか、メンデルスゾーンも彼のためにクラリネットとバセットホルンのためのコンツェルトシュテュックという曲を2曲作曲しています。
クラリネット協奏曲第1番は、1811年4月に初演されたクラリネット小協奏曲を聴いて感動したバイエルン国王マクシミリア1世の依頼で即座に作曲されたもので、初演は1811年6月。当分の間ベールマンに独占演奏権を与えたため出版は1822年と10年以上も後の事になりました。
演奏時間25分ほどの3楽章の曲。第1楽章はドラマティックな序奏から始まり、クラリネットによって演奏される第1主題によって主部に入っていく動きの激しい楽章です。
第2楽章は緩徐楽章。中音域の甘い音色のクラリネットの協奏曲では、この緩徐楽章がどの曲でも素晴らしいですね。
第3楽章は軽快なロンド。クラリネットの機動力を活かした躍動的な楽章です。

2023年12月10日 (日)

12月10日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・14 タイスの瞑想曲

歌劇「タイス」はアナトール・フランスの小説「舞姫タイス」を原作として1894年に初演されたものです。
「タイスの瞑想曲」はマスネが作曲した歌劇「タイス」の第2幕第1場と第2場の間に演奏される器楽の間奏曲です。第1場で修道僧アタナエルは、美貌の快楽主義の高級娼婦でヴィーナスの巫女であるタイスに対峙し、豪奢で享楽的な生活を捨てて神に通じた救いを見出すように彼女を説得し、タイスがそれに対して熟慮する間に流れる音楽が「タイスの瞑想曲」です。
マスネはこの曲を宗教的意味合いを込めて作曲し、歩くようなテンポで宗教的な感情を持って演奏されるべきという意味を込めて、速度指定は Andante religioso(宗教的なアンダンテ)としました。
本来の編成では、ヴァイオリン独奏と管弦楽、ハープ2本と混声四部合唱ですが、演奏会ではコーラスは省かれます。
また様々な形に編曲され、ピアノ伴奏版やチェロ、フルートなど様々な楽器を独奏として使う編曲もあります。
いずれにしても、ヴァイオリン独奏のアンコール曲の定番として最も知られている曲です。/p>

2023年12月 9日 (土)

12月9日 名曲100選 映画音楽(邦画篇)・14 菊次郎の夏(Summer)

「菊次郎の夏」は1999年6月に公開された北野武監督の映画です。
行き別れた母親を探す少年と不良中年とのひと夏の交流を描いたロードムービーです。
少年正男は関口雄介、菊次郎はビートたけしが演じました。
音楽は久石譲。「summer」は久石譲の最高傑作のひとつとなった楽曲で、映画の中でも何度も様々なアレンジで登場しました。サウンドトラックではそれぞれタイトルが異なっていて、「summer」はオープニングで使用された音源になります。
主題と変奏曲で構成された曲です。

2023年12月 8日 (金)

12月8日 名曲100選 器楽曲篇・14 前奏曲嬰ト短調

「前奏曲嬰ト短調」op.3-2は、ラフマニノフのピアノ曲の代表作です。全5曲の「幻想的小品集」op.3に収録されて曲で典型的な三部形式の曲です。
1892年10月に自身の演奏で初演され「熱狂を巻き起こした」とされています。
この年5月にモスクワ音楽院を卒業したラフマニノフが、芸術家として書き上げた最初の作品のひとつです。
短い導入に続いて八分音符のメロディを中心に演奏される主部と険しく突き進む中間部と7小節の短いコーダで静かに終わります。
出版社によって「モスクワの大火」「最後の審判」などという題名をつけて出回り、アメリカでは「モスクワの鐘」という題名で出版されました
日本でもフィギュア・スケートの浅田真央がオーケストラに編曲されたこの曲を2009年から2010年のシーズンにかけてフリープログラムで使用し、よく知られるようになりました。

2023年12月 7日 (木)

12月7日 名曲100選 海外のポップス篇・14 誓い

スタイリスティックスは、フィラデルフィア・ソウルを代表するコーラス・グループのひとつです。ラッセル・トンプキンスJrのファルセットを売り物とした甘く洗練されたスタイルが持ち味で、1970年代前半、ディスコブームがやって来るまでの間に数多くのヒット曲を生みました。
1974年の「誓い」(You make me feel brand new)はビルボード・ホット・チャートの2位まで上昇した彼ら最大のヒット曲です。
ラッセルのファルセットだけでなく、エアリオン・ラブの低音との掛け合いが相互で美しさを際立たせています。

2023年12月 6日 (水)

12月6日 名曲100選 声楽曲篇・14 自然における神の栄光

ベートーヴェンの「自然における神の栄光」(Die Himmel ruhmen des Ewigen Ehre)は、ドイツの詩人クリスティアン・ゲレルトの詩を元に作曲した「ゲレルトの詩による6つの歌」op.48の4曲目にあたる曲です。
「天は永遠の栄光を讃え 神の御名は響き渡る」 ではじまる厳粛かつ堂々たる曲です。
元々はピアノ伴奏の独唱曲ですが、オルガンやオーケストラ伴奏や合唱曲としても歌われる曲です。

2023年12月 5日 (火)

12月5日 名曲100選  J-pop、歌謡曲篇・14 サルビアの花

「サルビアの花」は相沢靖子作詞、早川義夫作曲で1969年早川のソロアルバムに収録された曲です。後にもとまろ、岩渕リリ、川奈真弓などが1972年にシングル化するなどちょっとしたブームを起こした曲です。その中でも最大のヒットとなったのが青山学院大学の学生3人組によるグループ もとまろ が歌ったバージョンでした。
もとまろは、青学高等部在学中にTBSの「ヤング720」の中の「フォークグループ勝ち抜き歌合戦」に出場し、自作曲4曲で4週まで勝ち抜いたものの5曲目が無かった為「サルビアの花」を歌って5週目を勝ち抜いて話題となりシングル化されました。
ただ彼女たちはプロになる気は無く、このレコード1枚だけで解散しています。
3連符のアルペジオによる流れるような伴奏で、徐々に盛り上げて行く歌ですが、内容は他の男の元に去って行ってしまった恋人を思って歌う男性の失恋歌です。

2023年12月 4日 (月)

12月4日 名曲100選 協奏曲篇・14 4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲(ヴィヴァルディ)

ヴィヴァルディの「4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲 ロ短調RV580」は、「調和の霊感」op.3の第10曲として作曲された曲です。
後のバッハが4台のチェンバロのための協奏曲に編曲しています。編成はヴァイオリン4本とチェロ及び通奏低音です。
ヴァイオリン4本それぞれがソロを交代交代で演奏し、その合間に通奏低音を含めた合奏という形になっています。

2023年12月 3日 (日)

12且3日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・13 カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲

「カヴァレリア・ルスティカーナ」は、イタリアの小説家ジョヴァンニ・ヴェルガの戯曲を元にマスカーニが作曲した1幕物のオペラです。
ヴェリズモ・オペラの代表作のひとつで三角関係のもつれで、最終的には殺人事件まで発展してしまう様子を描いたものですが、音楽はそんな俗的な内容には勿体ないほどの美しい音楽です。
合唱曲「オレンジお花は香り」や、アリア「ママの知るとおり」、「お母さん、あお酒は強いね」など珠玉の曲がたくさん盛り込まれています。
中でも知られているのは間奏曲。1幕物なので、幕間の曲ではありませんが演奏会でもよく取り上げられます。
オリジナルの編成は、ハープとフルート、ピッコロ、オーボエと弦五部、オルガンですが、オルガンは特殊楽器なので、それが無い場合は管楽器に割り当てられて演奏されます。

2023年12月 2日 (土)

12月2日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・13 哀しみのバラード(悪魔の手毬唄)

「悪魔の手毬唄」は横溝正史が1957年から59年にかけて連載された、金田一耕助シリーズの推理小説を原作とする映画です。
石坂浩二主演の金田一シリーズでは「犬神家の一族」に続く2作目で、岸恵子、仁科明子、若山富三郎などが出演しました。
ストーリーの内容は、ヴァン・ダインの「僧正殺人事件」、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」と同じ、童謡になぞらえて殺人が進んでいく、所謂童謡殺人の作品になります。但し、この作品で使われる手毬唄は横溝自らが創作したものです。
音楽を担当したのは村井邦彦。主題曲は「哀しみのバラード」です。

2023年12月 1日 (金)

12月1日 名曲100選 器楽曲篇・13 鏡 

「鏡」(Miroirs)はラヴェルが1905年に作曲した5曲からなるピアノのための組曲です。
全曲30分の曲で、それぞれの曲がアバッシュというラヴェルが所属していた1900年ごろのパリの音楽家や詩人などが結成した芸術グループのメンバーに献呈されています。
第1曲 蛾(Noctuelies) 詩人のレオン=ポール・ファルグに献呈された曲。クロスリズムが目立つ曲で、蛾は娼婦を暗示していると言われています。
第2曲 悲し気な鳥たち(Oiseaux tristes)  ピアニストであり、この曲をはじめ、「古風なメヌエット」「水の戯れ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「夜のガスパール」などのラヴェルの作品や「ピアノのために」「版画」「喜びの島」「映像第1集・第2集」などドビュッシーの作品の多くの初演を手掛けたリカルド・ビニェスに献呈された曲。都会に住むこの時代の人々が抱いている孤独感を鳥に見立てて描いたもの。群れではなく、1羽1羽が孤立した気高くも悲しい情景です。
第3曲 海原の小舟 (Une baraque sur L'ocean) 画家のポール・ソルドに献呈された曲。1906年にラヴェル自身が管弦楽に編曲しましたが評判が良く無かったため封印され、出版は1950年ラヴェルの死後になってしまいました。周囲や情勢に流されてしまう人々の悲しさや愚かさを描いたもの。
第4曲 道化師の朝の歌(Alborada del gracioso) 批評家のミシェル・ディミトリー・カルヴォコレッシに献呈された曲。1918年に管弦楽に編曲され、こちらは非常に人気が高い曲。私もラヴェルの管弦楽曲の中で非常に好きな曲の一つです。ラヴェルのスペイン嗜好が色濃く反映された曲で記譜は8分の6拍子ですが12拍子のファンダンゴのリズムが基調となった曲です。
第5曲 鐘の谷 作曲家のモーリス・ドラージュに献呈された曲。リストの「オーベルマンの谷」へのオマージュ。

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