11月26日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・12 時の踊り
「時の踊り」はポンキエッリが1876年に作曲した歌劇「ラ・ジョコンダ」の第3幕のバレエ音楽です。
この曲、ディズニー・アニメ映画の「ファンタジア」でカバを主役にダチョウやゾウ、ワニなどが踊る滑稽なシーンや、ナンシー・シナトラの「レモンのキッス」へのアレンジなどのイメージが強くて、ソフトなイメージが思い浮かんでしまうのですが、原曲のオペラは至って真面目なものです。
原作はヴィクトル・ユゴーの戯曲「パドヴァの僭主アンジェロ」を作曲家のボイトが台本にしたもの。ヴェネツィアの歌姫ジョコンダの愛と悲劇を描いたもので、最後はジョコンダ自身の自殺で終わったり、終幕にはアリア「自殺!」などという曲があったり、かなり重苦しい歌劇です。
その第3幕で司法長官アルヴィーゼの館の舞踏室で集まった人々によって踊られるのが「時の踊り」です。最初は軽快なワルツ、続いては哀愁あふれる美しいメロディで、最後はテンポを上げて激しい踊りになります。
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