11月29日 名曲100選 声楽曲篇・13 ヴォカリーズ
ラフマニノフのヴォカリーズは1915年に作曲されました。
1912年に作曲された「13の歌曲集」op.34に終曲として付け加えられたのが「ヴォカリーズ」で、現在は「14の歌曲集」の最終曲となっています。
他の13曲は歌詞のある普通の歌曲ですが、この曲のみ歌詞の無い「ヴォカリーズ」になっています。「ヴォカリーズ」は18世紀半ば起源のもので、声楽技巧の練習曲としてリュリやラモーの歌曲の旋律が歌詞無しで掲載されたのが起こりとされています。母音唱法とも呼ばれ、母音のみによって歌われます。
ラフマニノフの「ヴォカリーズ」は最も有名な曲と言える曲で、ラフマニノフの生前から大変な人気曲でした。
原曲はピアノ伴奏でソプラノまたはテノールのための曲で嬰ハ短調ですが、様々な編曲が生まれています。ラフマニノフ本人も管弦楽伴奏版をホ短調で編曲していますが、その他にモートン・グールドやザンデルリンクなどが編曲をしています。さらにヴァイオリン、チェロ、コントラバスのピアノ伴奏の独奏版とか管楽器の独奏版など多くの編曲が存在しています。
曲は、ロシア音楽特有の哀愁タップリのメロディで調性感もしっかりとした曲です。
« 11月28日 名曲100選 J-pop、歌謡曲篇・13 愛はめぐり逢いから | トップページ | 11月30日 名曲100選 海外のポップス篇・13 ジンギスカン »
« 11月28日 名曲100選 J-pop、歌謡曲篇・13 愛はめぐり逢いから | トップページ | 11月30日 名曲100選 海外のポップス篇・13 ジンギスカン »
コメント