11月25日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・12 欲望の街(白昼の死角)
「白昼の死角」は、高木彬光原作の推理小説の映画化作品です。1979年に映画化されました。
高木彬光といえば、探偵の神津恭介、大前田英策、弁護士の百谷泉一郎、検事の近松茂道、霧島三郎というように多くの人気シリーズキャラクターを創出した本格派の推理作家ですが、「白昼の死角」は珍しく犯罪者側を主人公にしたピカレスクロマンです。
主人公は元東大生鶴岡七郎(夏木勲)。鶴岡は在学中戦争帰りの東大法学部生を中心に「太陽クラブ」という金融会社を設立し悪どい貸金業を行っていましたが破綻。その残党が法律の死角を突いた手形詐欺などを「一滴の血も流さず」行って行きますが、手形をパクられた被害者ばかりでなく、やがて仲間が追い詰められ自殺するなど、友人、家族や愛人までもが不幸になっていき、破綻していくストーリーです。
映画の製作は角川春樹ですが、同じ年に角川事務所企画、映画と同じ東映によってテレビドラマ化され相乗効果で話題になりました。
テレビ版では鶴岡は渡瀬恒彦が演じています。
主題歌は、映画もテレビも同じ、ダウンタウンブギウギバンドの歌による「欲望の街」です。
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