10月15日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・6 歌劇「オイリアンテ」序曲
歌劇「オイリアンテ」は中世フランスのロマンス「ジェラール・ド・ヌヴェールと徳高く貞節なウラン・ド・サヴォワ」を元にヘルミーナ・フォン・ジェジーが台本を書き、ウェーバーが1823年に作曲した歌劇です。
ネヴィール伯爵アドラールと妻のオイリアンテは、人も羨む仲の良さでしたが、この二人それぞれに横恋慕する者が二人を引き裂くために罠をかけ、その罠に嵌って妻の貞操を疑うようになったアドラールは妻を捨て去ります。王によってオイリアンテが悲嘆で亡くなった事を告げられたアドラールは、今までの事が罠だった事を知り、後悔します。王は罠をかけたリジアルトに復讐するようにアドラールに言いますが、アドラールは無実の妻を見捨てた事を悔やむばかりでした。そこへオイリアンテが現れ、喜びの中2人は再び結ばれる、というのがあらすじになります。
3時間近い労作なのですが、台本の完成度の低さや準備不足などで今ではオペラ全体が上演される事は殆どありませんが、序曲は頻繁に演奏されます。
序曲は劇中の旋律を用いたソナタ形式のもので堂々とした第1主題とアリア調の第2主題からなり、展開部でフーガが使われます。付点のリズムが多用される事もあって全体的には軽快な音楽になっています。
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