10月7日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・5 蒲田行進曲
「蒲田行進曲」はつかこうへい作の戯曲で、つかこうへい自身が映画向けに脚色し、深作欣二監督で1982年に製作された作品です。
スター俳優の銀四郎(風間杜夫)が、恋人であり、かつての売れっ子女優で銀四郎の子を妊娠した小夏(松坂慶子)を、銀四郎の舎弟的存在の大部屋俳優ヤス(平田満)に押し付けますが、元々小夏のファンだったヤスは子供を含めて受け入れていくという内容。
ヤスが演じる新選組の志士が、池田屋襲撃事件で切られて階段から落ちる劇中劇がクライマックスというものでした。
主題歌の「蒲田行進曲」は元々は1929年に公開された松竹キネマ蒲田撮影所製作のサイレント映画「親父とその子」で使われた曲。原曲はプラハ生まれの作曲家フリムルが製作したオペレッタ「放浪の王者」の第1幕で歌われた「放浪者の歌」ですが、第4幕では同じメロディで「勝利の行進曲」というタイトルで華やかに歌われます。これに堀内敬三が歌詞をつけたものが、「親父とその子」で使われました。その後1929年にレコードが発売され松竹キネマ蒲田撮影所の所歌としても採用されていたものを、カバーしたのが「蒲田行進曲」の主題歌です。
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