9月8日 名曲100選 器楽曲篇・1 小組曲(ドビュッシー)
名曲100選、今週から金曜日は器楽曲篇となります。
ピアノ(連弾、4手のための曲などを含む)のための曲がメインになりますが、ギター、オルガン、チェンバロや無伴奏のチェロやフルートなどの楽器の曲が対象となります。例えば、リストが編曲したワーグナーのオペラの曲やベートーヴェンの交響曲などのピアノ曲は対象外とします。
1曲目はドビュッシーのピアノ連弾のための組曲、小組曲を取り上げます。
この曲は後にドビュッシーの友人であるアンリ・ビュッセルによって管弦楽曲に編曲されて広く親しまれる様になりました。その管弦楽曲版はドビュッシーの管弦楽技法を取り入れて作られている色彩感豊かなとても素敵な曲ですが、オリジナルのピアノ連弾も素晴らしい曲です。
作曲されたのは1886年から1889年にかけてで、全4楽章が全て主部と性格の異なる中間部を持つ三部形式で作曲されています。
第1曲 小舟にて En Bateau 8分の6拍子 主部は波にたゆたう小さな舟が表現された流麗な音楽、中間部は躍動的な音楽になっています。
第2曲 行列 Cortege 行進曲風の躍動感あふれる主部と、装飾的な音が非常に多いお洒落な中間部からなります。
第3曲 メヌエット Menuet 序奏の後ルイ14世時代を感じさせるシンプルで古風なメヌエットとドビュッシーの「艶なる宴」という歌曲を引用した中間部からなります。
第4曲 バレエ Ballet 堂々かつ活き活きとした2拍子の主部と、8分の3拍子のワルツ風の中間部を持ちます。主部に戻って最後は華やかで色彩的な終曲となります。
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