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2023年9月30日 (土)

9月30日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・4 化石の荒野

「化石の荒野」は西村寿行の原作ミステリーを1982年に映画化したものです。
監督は長谷部安春、製作は角川春樹、主演は渡瀬恒彦でした。
外国人貿易商殺害の濡れ衣を着せられた刑事が巨大な陰謀に立ち向かっていくというのがストーリーの骨子。
映画としての出来はイマイチでした。結果は角川映画始まって以来の不入りという結果に終わりました。
元々西村寿行の作品は映画に向いていないのか、過去の西村作品も「君よ憤怒の河を渡れ」「犬笛」「黄金の犬」などあまりヒットしなかったのでジンクスのように言われていますが、理由があったのでしょうね。
映画の不出来とは別に主題歌の「化石の荒野」は、日本を代表する実力派歌手のしばたはつみが歌ったすばらしい曲です。

2023年9月29日 (金)

9月29日 名曲100選 器楽曲篇・4 エロイカ変奏曲

ベートーヴェンのエロイカ変奏曲、正式名 ピアノのための変奏曲変ホ長調op.35は1802年に作曲されたピアノ独奏曲です。
この主題は4つの作品に使われていますが、実は交響曲第3番「エロイカ」が一番最後の作品で、「エロイカ」の主題を変奏したわけではありません。
一番最初が「12のコントルダンス」WoO14という小編成のオーケストラ曲の第7曲目。次がバレエ音楽「プロメテウスの創造物」op.43の第16曲、三番目がこのピアノのための変奏曲、四番目が交響曲第3番です。
この主題はソブラノ主題とバス主題の2種類あります。エロイカ交響曲の終楽章で序奏の後、弦楽器のピツィカートで提示されるのがバス主題と言われる主題で、その後管楽器が加わって演奏される流麗なメロディがソプラノ主題と言われる主題になります。
エロイカ変奏曲は4つの序奏の後バス主題とソプラノ主題が同時に演奏される主題提示があり、その後15曲の変奏曲が展開されます。変奏曲のコーダの後フーガが2つ演奏され、その後第16、第17の2つの変奏曲を経て、コーダを迎えます。

2023年9月28日 (木)

9月28日 名曲100選 海外のポップス篇・4 ダニーの歌 

私個人的に好きな歌手のひとりが、アン・マレーです。
カナダのポップ・カントリー歌手で、カナダやアメリカでは高い人気を得ていましたが、カントリー系の音楽にあまり馴染みが無い日本では、人気は限定的でした。
唯一の日本公演は1977年に行われ、私も5月29日のただ一回の東京公演で東京厚生年金会館(新宿)に行きました。今は無き厚生年金会館ですが、当時は既にオンボロで、当日雨が降っていたのですが、雨音がホール内にも聞こえてくるようなひどい環境でした。
「ダニーの歌」はアメリカデビュー曲である「スノーバード」以来の全米トップ10に入った1972年発売のシングル(第7位)で、オリジナルは1971年にロギンス&メッシーナがアルバム「シッティン・イン」の中で歌った曲。作詞作曲はケニー・ロギンスで、弟のダンの息子のコリンの誕生祝いに作曲したもの。ダニーはダンの愛称です。
子供に対する愛情たっぷりの歌で、アン・マレーの暖かい声にぴったりの曲でした。オリジナルのロギンス&メッシーナの曲もとても素敵です。

2023年9月27日 (水)

9月27日 名曲100選 声楽曲篇・4 アルト・ラプソディ

「アルト・ラプソディ」op.53は、アルト独唱と男声合唱及び管弦楽のためにブラームスが1869年に作曲した楽曲です。
ゲーテの詩「冬のハルツ紀行」に曲付けされたもので本来の題名は「ゲーテの『冬のハルツの旅』からの断章」です。
三部形式の構成され第1部、第2部は独唱と管弦楽によって人間嫌いの放浪者の心の痛みが描かれています。第3部は合唱が加わって、旅人の心痛を取り去るように神への祈りの曲になっています。
特に長調になって合唱の入る第3部は非常に美しい曲です。ブラームスの合唱曲はどれをとっても美しい曲ばかりです。

2023年9月26日 (火)

9月26日 名曲100選 J-pop、歌謡曲篇・4 悲しみよこんにちは

すっかりオバサン女優になった斎藤由貴ですが、1980年代から90年代、10代から20代にかけては美少女アイドルとして、歌やドラマで大活躍していました。
色々スキャンダラスな話もありましたが、非常に多彩な女性で、歌手としても女優としてもテレビ、映画、演劇などで幅広く、しかも現在まで途切れることなく活躍しています。
歌手としてのデビューは1985年「卒業」で、今でも高い人気がある曲です。発声法も音程もかなり怪しかったのですが、歌唱技術の上手下手を超えて惹きつける、何かを持っている歌手でした。
「悲しみよこんにちは」は1986年発売の5枚目のシングル。作詞は森雪之丞、作曲は玉置浩二。アニメ「メゾン一刻」の主題歌で使われました。
主要部分はあまり抑揚のない語り掛けるような感じですが、サビはやたらに音程が飛び跳ねる難しい曲です。

2023年9月25日 (月)

9月25日 名曲100選 協奏曲篇・4 ヴァイオリン協奏曲第22番(ヴィオッティ)

ヴィオッティは18世紀から19世紀にかけて活躍したイタリアのヴァイオリン奏者、作曲家です。
ヴァイオリン協奏曲を29曲、弦楽四重奏曲も21曲作曲しています。弦楽四重奏曲はハイドン以来の均衡の取れた構成を無視し、 1st violinがソロの役割を担ったまるで弦楽三重奏をバックにしたヴァイオリン協奏曲のような作品を多く作曲しています。
29曲のヴァイオリン協奏曲の中でも、特にヴァイオリン協奏曲第22番イ短調は今でも演奏される頻度が高い曲となっています。
1790年代に作曲されたこの曲は3楽章の古典的な形式の曲です。
第1楽章は古典的なソナタ形式、第2楽章は三部形式の緩徐楽章、第3楽章はロンド形式になっています。
第2楽章は非常に通りが良く美しい楽章で、本来中間楽章にはつけないカデンツァをヨアヒムが作曲しています。

2023年9月24日 (日)

9月24日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・3 歌劇「椿姫」第1幕への前奏曲

ヴェルディの代表作のひとつ歌劇「椿姫」は1853年に発表された作品です。原題の「La Traviata」は直訳すると「堕落した女」という意味ですが、日本ではデュマ・フィスの原作の題名La Dame aux camelias(椿の花の貴婦人)から取った「椿姫」をそのまま使っています。もし歌劇「堕落した女」だったらこれ程の人気は出なかったかもしれません。
「椿姫」の第1幕への前奏曲は第3幕冒頭の場面の哀愁深い旋律が奏でられます。この旋律は16人のヴァイオリン奏者が4部に分かれて7小節を演奏して始まります。8小節目から弦楽合奏になりますが、合奏で入ってくるのはヴィオラまでで低弦はチェロが一人で演奏するのみ。最後に管楽器が少しだけ登場します。
その後第2幕でヴィオレッタがアルフレードに別れを告げる場面の旋律が引き継ぎます。ヴァイオリンによる高音域の旋律はやがて管楽器に引き継がれ、1st ヴァイオリンは細かい装飾的な動きで付いて行きます。
全体的に高い音域を使った美しい曲なので、音程が怪しいアマチュアオーケストラにはちょっと敷居が高い曲です。

2023年9月23日 (土)

9月23日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・3 HOUSE

「HOUSE ハウス」は大林亘彦の初の劇場用映画監督作品です。1977年7月に公開されたホラー・コメディです。
当時は、日本の映画は斜陽の時代で、こういう異色の作品は日本の映画界ではなかなか評価されず、評論家などからは酷評されましたが、 CGの無い時代に高度なオプチカル合成やモンタージュなどの技術を駆使してファンタジー色の強い映像を作り出しました。
主人公のオシャレが演劇部の合宿所として長年会っていなかった叔母の家を提供し、そこへオシャレ以下7人の女の子がやって来ます。
ところが、叔母は既に亡くなっていて、家と一体化して、若い娘たちを食べて若さを保つ化け物となっていたというのがストーリーです。
主演のオシャレは池上季実子が演じ、演劇部の女の子たちを大場久美子、松原愛、神保美喜らが演じました。叔母の役は南田洋子でした。
主題曲の「ハウスのテーマ」は小林亜星が作曲しています。演奏はゴダイゴ・・歌なしで演奏だけです。
この作品は、当時は斬新すぎて大きな話題にはならず、知る人ぞ知る作品でしたが今世紀に入って海外でも公開されるなど再評価されています。
大林亘彦は、その後尾道三部作などを経て、日本を代表する映画監督のひとりになったのはご存知の通りです。

2023年9月22日 (金)

9月22日 名曲100選 器楽曲篇・3 パッサカリアとフーガ ハ短調

パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582はJ.S.バッハのオルガン曲です。
パッサカリアはスペインを起源とする17世紀から18世紀にかけて用いられた音楽形式です。シャコンヌと似た形式でバス・オスティナートに基づく三拍子の変奏曲です。
バッハのパッサカリアは8小節の主題に対し20の変奏をしています。20の変奏は5つごとに4つの節に分けられます。
フーガは四声の三重フーガで、パッサカリアの主題に加え八分音符のリズムパターンと十六分音符の華やかな走句で出来ています。
クライマックスを断ち切って主題を含まないコーダで終了します。最後の2小節はアダージョにテンポを落とし重厚に終わります。
レスピーギとストコフスキーが管弦楽に編曲しています。

2023年9月21日 (木)

9月21日 名曲100選 海外のポップス篇・3 落ち葉のメロディ

落ち葉のメロディ(Hasta Manana)は1974年にヨーロッパの一部などでリリースされたABBAの楽曲で、2枚目のアルバム「ウォータールー」に収録された曲です。
「Hasta Manana」はスペイン語で「また明日」という意味です。1974年のユーロビジョン・ソング・コンテストへの応募を「ウォータールー」と「Hasta Manana」のどちらかで検討しましたが、「ウォータールー」はアグネタとアンネフリーダの二人で歌っていて、「Hasta Manana」はアグネタひとりのヴォーカルという事から、ABBAがアグネタ一人が歌うグループという誤解を与えたくないという事もあって、「ウォータールー」を選びました。
「Hasta Manana」は日本でもヒットしましたが、アメリカでは未発売でした。アメリカでは、デビー・ブーンがデビューシングル「恋するデビー」に 両A面のような形でカプリングして、全米1位のヒットになりました。

2023年9月20日 (水)

9月20日 名曲100選 声楽曲篇・3 美しき水車屋の娘

歌曲集「美しき水車屋の娘」(Die schone Mulerin)op.25、D.795は、ミュラーの詩にシューベルトが作曲した20曲からなる歌曲集です。
「冬の旅」「白鳥の歌」と並んでシューベルトの三大歌曲集の最初の作品として知られています。
この歌曲集は、修行の旅に出た粉ひき職人の若者が、勤め先の水車小屋の娘に恋をしますが、その娘は狩人と恋仲になって失恋した粉ひき職人は自殺してしまうという物語になっています。この物語は、パイジェッロが歌劇「水車小屋の娘」として作曲したものと同じもの。パイジェッロのオペラはアリア「うつろな心」が良く知られています。
1823年に作曲したもので、テノールのために作曲されました。
第1曲の「さすらい」から始まり、第20曲の「小川の子守歌」で終わる連作歌曲集になっています。
「冬の旅」の「菩提樹」「郵便馬車」「辻音楽師」や「白鳥の歌」の「セレナーデ」のように1曲を抜き出して演奏されるような良く知られる曲はあまりありませんが、シューベルトの重要な作品です。
第18曲の「凋んだ花」は1824年に自身が作曲した、フルートとピアノのための「しぼめる花」の主題による序奏と変奏曲D802に使われています。

2023年9月19日 (火)

9月19日 名曲100選 J-pop、歌謡曲篇・3 Blue Rain

名曲100選の J-pop、歌謡曲篇では、知られざる名曲も紹介していきたいと思っています。
Blue Rainは、今井美樹が2018年に発表したアルバム「Sky」に収録されている曲です。テレビドラマ「科捜研の女」の第19シーズンの主題歌として使われました。この第19シーズンは1年間という長丁場の放映で1年を通じて今井美樹の楽曲が主題歌として採用されました。
前半が「Blue Rain」、後半は「Hikari」で、こちらの方は当初はデジタル配信のみでした。
「Blue Rain」は素朴な味わいの中でも、とってもお洒落なメロディラインを持つ曲です。

2023年9月18日 (月)

9月18日 名曲100選 協奏曲篇・3 ヴァイオリン協奏曲第2番( ヴィエニャフスキー)

ヴィエニャフスキーは19世紀のポーランドのヴァイオリニスト、作曲家です。
13歳から演奏家として活躍をはじめましたが、44歳の若さでモスクワで客死しています。
驚異的な技巧と情熱的で華麗な演奏で知られており、作品もスラヴ情緒と名人芸的な要素に彩られた曲を多く残しました。
ヴァイオリン協奏曲第2番ニ短調は、代表作のひとつで1862年に初演されました。
トロンボーンを含む2管編成の曲で25分程度の3楽章の曲になっています。
第1楽章は厳粛な第1主題と抒情的な第2主題が展開されていきます。切れ目なく進む第2楽章はロマンスと名付けられた緩徐楽章。終楽章はジプシー風にと書かれた目まぐるしいロンド楽章になっています。
 とにかくヴァイオリンの技巧を色々と楽しめる曲です。

2023年9月17日 (日)

9月17日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽曲篇・2 「詩人と農夫」序曲

19世紀オペレッタの作曲家スッペは生涯で30曲を超えるオペレッタを作曲しました。
「詩人と農夫」はオペレッタではなく、カール・エルマーという作家が書いた喜劇のための付随音楽で1846年に作曲されました。
内容は多重三角関係のドタバタという感じですが、今は上演される事も無く、劇音楽も全く演奏されませんが、序曲はスッペの代表作として時々演奏されます。
序曲は約10分程度。
アンダンテ・マエストーソの序奏から始まります。金管楽器による静かなコラールから始まり、ハープの伴奏でチェロのソロによるメロディで始まります。このメロディ、テンポこそゆっくりですが良く聴くと「線路は続くよどこまでも」にそっくりです。
主部のメロディはシンコペーションの嵐。途中にワルツ風の舞曲を挟んだスッペらしい楽しく華やかな展開で終始します。

2023年9月16日 (土)

9月16日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・2 風の谷のナウシカ

「風の谷のナウシカ」は1984年に公開された宮崎駿監督の長編アニメーション映画です。
まだ、スタジオ・ジブリ設立前なので制作はトップクラフトでした。
1982年に徳間書店の雑誌「アニメーション」に連載されていた同名の漫画を原作としたもの。人間と自然の共存というテーマを扱っています。
主人公の少女ナウシカは辺境の風の谷の族長の娘で風使いで、世界の征服を企み世界を滅ぼした巨神兵をあやつって谷を全滅させようとする大国トルメキアとの闘いと、世界滅亡の影響で腐海となった森とその生物たちとナウシカの交流を描いたものです。
上映当初も91万人を動員し、ひとまずの成功でしたが、徐々に認知されていきソフト販売やレンタルでは高い売上を記録しています。
音楽を担当したのが久石譲。この後長きに渡ってジブリ作品でタッグを組んでいくようになります。
「風の伝説」「レクイエム」「遠い日々」「鳥の人」といった名曲の数々は、この作品を有名ならしめたひとつの要素です。

2023年9月15日 (金)

9月15日 名曲100選 器楽曲篇・2 花の歌

「花の歌」op.39は、ドイツの作曲家グスタフ・ランゲが作曲したピアノのための小品です。
ランゲは19世紀後半の作曲家で、ピアノ独奏のためのサロン音楽を中心に作品番号で数えると493曲もの曲を作曲しています。
作風はロマン的で優雅かつ軽快なものが多く、当時は一般のピアノ愛好家を中心にヨーロッパで広く流行しました。
「花の歌」は三部形式で作曲され、主部はロマンティックな音楽、中間部は軽快な音楽というランゲの特徴を表している曲です。

2023年9月14日 (木)

9月14日 名曲100選 海外のポップス篇・2 青春の旅路

1960年代から1970年代初頭にかけて大活躍したポップス・デュオ サイモン&ガーファンクルは1970年に活動を休止し、お互いにソロ活動を開始しました。
アート・ガーファンクルは1973年に「友に捧げる讃歌」でソロ・デビューし全米9位を獲得しました。ガーファンクルの特徴は美しい高音で、その声を活かしたバラードが中心となります。
3枚目のシングルが「青春の旅路」(Travelling Boy)であまりヒットはしませんでした(全米102位)が、この曲はデビュー・アルバム「天使の歌声」の一番最初に置かれた曲です。この曲は作詞ポール・ウィリアムズ、作曲ロジャー・ニコルズの黄金コンビ。カーペンターズの「愛のプレリュード」や「愛は夢の中に」もこの二人が手掛けた曲です。
曲は、青春時代を旅に例えた内容です。
実は、この曲、シングルで発売した時は、冒頭から1小節だけの前奏でいきなりガーファンクルの歌で始まりますが、アルバムのバージョンは長めの前奏が入ります。この前奏からガーファンクルの歌への流れがとっても素敵なので、アルバムバージョンの方がお気に入りです。

2023年9月13日 (水)

9月13日 名曲100選 声楽曲篇・2 枯木と太陽の歌

声楽曲の2曲目は1956年に石井歓が作曲した男声合唱のための曲「枯木と太陽の歌」です。
石井歓は西ドイツに留学し作曲と指揮を学んでいますが、その際にオルフに師事して強い影響を受けています。
様々な分野で作品を残していますが特に合唱曲を多く作曲しました。
「枯木と太陽の歌」は東京男声合唱団の委嘱により中田浩一郎の書き下ろしの詩に作曲した作品で、「枯木」は男性の象徴で孤独な人間の人生の哀しみや喜びを表現したものです。
枯木は独りで唱う、花と太陽の会話、冬の夜の木枯らしの合唱、枯木は太陽に祈るの4つの楽章からできています。
第1楽章の男声だけの独特の美しさや第4楽章の男声合唱の力強さが魅力的な曲です。

2023年9月12日 (火)

9月12日 名曲100選  J-pop,歌謡曲篇・2 手紙~拝啓十五の君へ~

J-pop2曲目は、アンジェラ・アキの「手紙~拝啓十五の君へ~」です。
この曲は2008年9月発売のアンジェラ・アキ8作目のシングルです。
元々は、NHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲として書き下ろされた「手紙」を歌唱用にアレンジした曲です。
15歳の僕が悩みを未来の自分に宛てて手紙を書くことで、今を生きていくという事を表した曲です。
その後映画「書道ガールズ」での劇中歌などでも使われました。

2023年9月11日 (月)

9月11日 名曲100選 協奏曲篇・2 オーボエ協奏曲(アルビノーニ)ニ短調op.9-2

アルビノーニは17世紀後半から18世紀バロック時代に活躍したイタリアの作曲家です。
「アルビノーニのアダージョ」(弦楽とオルガンのためのアダージョ)で知られていますが、戦後、この曲はこの曲は20世紀の音楽学者ジャゾットがアルビノーニの「ソナタ ト短調」の断片を編曲した作品とされるようになりましたが、近年ソナタ ト短調の断片なるものが存在しない事がわかり、全くのジャゾットの作曲という事がわかり、アルビノーニは完全に無関係という事が明白になりました。
そのため、アルビノーニの代表作は、オーボエ協奏曲となってきたわけです。
とりわけ、作品番号9の「12曲の五声の協奏曲集」の中のオーボエ協奏曲がよく知られています。
この協奏曲集は4つのヴァイオリン協奏曲、4つのオーボエ協奏曲、4つの2本のオーボエのための協奏曲が収録されています。
2曲目のオーボエ協奏曲ニ短調は10分程度の3楽章の曲で、緩徐楽章である第2楽章の伸びやかなソロが非常に美しい曲です。

2023年9月10日 (日)

9月10日 名曲100選 舞台芸術のための管弦楽篇・1 歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲

名曲100選第2シーズンの日曜日は、舞台芸術のための音楽です。歌劇の序曲、前奏曲、間奏曲などと劇付随音楽を取り上げていきます。
1回目は、ワーグナーの歌劇「ローエングリン」の第1幕への前奏曲です。
歌劇「ローエングリン」の内容については、こちらをご覧ください。
ローエングリンには有名な前奏曲が2つあります。1つはこの第1幕への前奏曲、もう1つは第3幕への前奏曲です。
壮麗で派手な第3幕への前奏曲に比べると、荘厳で美しいのが、この第1幕への前奏曲です。
ヴァイオリンが8分割されて静かに厳かに和音を演奏する聖杯を象徴する旋律から始まり、それが次第に盛り上がってクライマックスに達し、再び冒頭の厳粛な音楽に戻って消えるように音楽を閉じます。

2023年9月 9日 (土)

9月9日 名曲100選 映画音楽(邦画)篇・1 地球へ

今週から名曲100選は第2シーズンに入っています。金曜日は映画音楽(邦画)篇です。
邦画の映画音楽だけでは100曲を選べないので、多分50曲になると思いますが・・・
1曲目は「地球へ・・・」です。
1977年から1980年にかけて「月刊マンガ少年」に連載された竹宮恵子によるSF漫画を原作として1980年にアニメ化された作品です。
監督は恩地日出夫。
遠い未来、人類はスーパーコンピューターによって完全に管理され子供を養育する惑星と社会を営む大人の惑星に分かれて住んでいました。
子供のための惑星のひとつアタラクシアで育ったジョミーは超能力を持つ新人類ミュウと診断され排除されそうになりますが、ミュウへの人権付与を訴える組織は地球を目指し人間と戦い続けます。ミュウは地球(テラ)へたどり着けるのか・・・という内容です。
主題歌はダ・カーポが歌った「地球へ・・・」です。

2023年9月 8日 (金)

9月8日 名曲100選 器楽曲篇・1 小組曲(ドビュッシー)

名曲100選、今週から金曜日は器楽曲篇となります。
ピアノ(連弾、4手のための曲などを含む)のための曲がメインになりますが、ギター、オルガン、チェンバロや無伴奏のチェロやフルートなどの楽器の曲が対象となります。例えば、リストが編曲したワーグナーのオペラの曲やベートーヴェンの交響曲などのピアノ曲は対象外とします。
1曲目はドビュッシーのピアノ連弾のための組曲、小組曲を取り上げます。
この曲は後にドビュッシーの友人であるアンリ・ビュッセルによって管弦楽曲に編曲されて広く親しまれる様になりました。その管弦楽曲版はドビュッシーの管弦楽技法を取り入れて作られている色彩感豊かなとても素敵な曲ですが、オリジナルのピアノ連弾も素晴らしい曲です。
作曲されたのは1886年から1889年にかけてで、全4楽章が全て主部と性格の異なる中間部を持つ三部形式で作曲されています。
第1曲 小舟にて En Bateau  8分の6拍子 主部は波にたゆたう小さな舟が表現された流麗な音楽、中間部は躍動的な音楽になっています。
第2曲 行列 Cortege  行進曲風の躍動感あふれる主部と、装飾的な音が非常に多いお洒落な中間部からなります。
第3曲 メヌエット Menuet  序奏の後ルイ14世時代を感じさせるシンプルで古風なメヌエットとドビュッシーの「艶なる宴」という歌曲を引用した中間部からなります。
第4曲 バレエ Ballet  堂々かつ活き活きとした2拍子の主部と、8分の3拍子のワルツ風の中間部を持ちます。主部に戻って最後は華やかで色彩的な終曲となります。


2023年9月 7日 (木)

9月7日 名曲100選 海外のポップス篇・1 スーパースター

カーペンターズはリチャードとカレンの兄妹を中心としたポップス・グループで、実質的には兄妹のデュオ。1970年代に絶大的な人気を誇ったミュージシャンでした。1980年に入るとカレンは摂食障害に陥り、1983年2月4日に急死してしまい、事実上の活動は終わりましたが、その後もリチャードが未発表曲などを発表したり活躍は続いています。
カーペンターズは日本でも絶大な人気を誇り、海外アーチストのシングルが大きく売れる事が稀な中、オリコンのチャート(洋楽チャートでは無く、総合チャート) で3枚がトップ10入りし、その他に7曲がトップ40に入っています。
個人的な話ですが、海外のロックとの出会いは、小学校からの友人が中学校1年の時に聴かせてくれたビートルズの「ヘイ・ジュード」、ポップスとの出会いは中学校2年の時に別の友人が貸してくれたカーペンターズの「スーパースター」でした。
1969年にビートルズの「涙の乗車券」のカバーでデビューしたカーペンターズは2枚目のシングル「遥かなる影(Close to You)」で全米1位(年間2位)となりグラミー賞の最優秀新人賞などを受賞。1971年発売の6曲目のシングルが「スーパースター」でした。
この曲は全米2位となり、日本ではオリコン総合チャートで7位になった曲です。作詞作曲はレオン・ラッセルで、ロック・ギタリストへの恋心を募らせるグルーピーを歌った曲です。

2023年9月 6日 (水)

9月6日 名曲100選 声楽曲篇・1 魔王

今日から毎週水曜日は、名曲100選 声楽曲篇です。
声楽曲は、ドイツ・リートなどの歌曲や合唱曲(オペラなどの舞台作品の合唱曲は除く)、カンタータ、ミサ曲などの宗教曲です。
そのために、わずか1~2分程度のものから1時間を超えるものまで、結構バラバラです。
1曲目は、シューベルトの歌曲「魔王」op.1 D.328です。作品番号1ですが、出版された最初の曲という事で初めて作曲されたわけではありません。
シューベルト18歳の作品で、この曲を聴くとシューベルトも天才だという事がわかると思います。
ゲーテの詩を歌曲としたもので、夜中に高熱を出した息子を抱いて医者めざして父親が馬を飛ばします。息子はうなされ魔王がいると父親に訴えますが、父親は、ただの霧だと言って息子を慰めます。息子の声は次第に甲高くなり、魔王が甘い言葉で誘うが、父親は枯葉の音だと慰めますが息子の容態は次第に悪化し馬を急がせ、ようやく医者の元にたどり着きますが、息子は既に腕の中で息絶えていました。
この曲はバリトンかバスの歌手が歌うものですが、難しい点は、ひとりで子供、父親、魔王とナレーションの4つの声を演じわけること。しかも次第に緊迫感が増していく中、子供は緊張感を高め、魔王は甘い声で誘い、父親は子供を安心させようとするという場面場面も演じ分けなければならない点でしょう。それに合わせて伴奏のピアノも高い表現力が必要な曲です。
オーケストラ伴奏用の編曲もリストやレーガーなどが手掛けています。

2023年9月 5日 (火)

9月5日 名曲100選 J-pop、歌謡曲篇・1  もう少し

火曜日の名曲100選は、今週から  J-pop、歌謡曲篇です。なかなか一括りできないジャンルですが、要するにフォーク、ロック以外の日本の歌という事でご理解ください。但し、苦手分野である演歌と、ここ10年ぐらいの曲は扱いません。
1曲目はkiroroの「もう少し」です。
Kiroroは、沖縄の読谷高校の同級生玉城千春と金城綾乃のデュオ。基本的には玉城が作詞作曲した曲が多かったです。1998年に「長い間」でメジャー・デビューして「未来へ」などがヒット。2004年1月発売の「もう少し」は14枚目のシングルです。2003年10月から2007年6月まで「土曜ワイド劇場」のエンディングとして使われました。

2023年9月 4日 (月)

9月4日 名曲100選 協奏曲篇・1 マンドリン協奏曲(ヴィヴァルディ)

名曲100選、今週から第2シーズンに入ります。
月曜日は協奏曲、または協奏的作品を取り上げていきます。
第1曲目は、ヴィヴァルディのマンドリン協奏曲ハ長調RV.425です。この曲はヴィヴァルディが唯一残した、ソロのマンドリンのための協奏曲です。第1楽章が、映画「クレイマー、クレイマー」のテーマ曲に使われて知有名になった曲です。
マンドリンは17世紀中頃にイタリアで登場した弾いて音を出す撥弦楽器のひとつ。ギター同様持続音が出せないため、トレモロで持続音を表現します。
独奏楽器として協奏曲や独奏曲が多く作曲されていますが、後期ロマン派以降ではオーケストラ曲にも時々使われています。マーラーは3つの交響曲の中で使いました。

2023年9月 3日 (日)

9月3日 名曲100選 管弦楽曲篇・番外編

名曲100選の管弦楽のための曲は、終了しました。
100曲の内、演奏経験があるのは42曲でした。
管弦楽曲として分類しましたが、その中には様々な音楽があります。
バレエ音楽、交響詩、ワルツで代表される舞踏のための音楽、演奏会用に作曲された序曲や組曲、行進曲など一括りに出来ないぐらい様々な音楽があります。
今回も、アンダーソンなどのライト・クラシック、シュトラウス一家などのウィンナ・ワルツは代表的なものしか紹介できませんでした。
漏れた曲もたくさんあります。
今回、管弦楽曲の中から舞台芸術(オペラや演劇)のための音楽ははずしました。
来週から、日曜日は、舞台芸術のための序曲、前奏曲、間奏曲や組曲、劇付随音楽の100選になります。

2023年9月 2日 (土)

9月2日 名曲100選 映画音楽( 洋画)篇・番外編

映画音楽の歴史は浅く、100年程度です。それ以前は、映画はサイレントで、オーケストラピットで音楽を演奏しながら上映していた時代もありました。
オーケストラピットで演奏される曲は、有りもののクラシック音楽などの場合もありましたが、サン= サーンス、ヴォーン=ウィリアムズ、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフといった作曲家が作曲したオリジナルの曲もありました。
今回は、トーキーになってからの映画音楽のみを取り上げています。
映画があれば音楽があるので、その数は膨大。
中にはクラシックの名曲を取り上げて、それが映画音楽としての知名度が上がって曲もあります。「2001年宇宙の旅」のリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」、「クレイマー、クレイマー」のヴィヴァルディの「マンドリン協奏曲」、「バリー・リンドン」のヘンデルの「サラバンド」、「プラトーン」のバーバーの「弦楽のためのアダージョ」、「地獄の黙示録」のワーグナーの「ワルキューレの騎行」などが代表格ですが、これらは取り上げていません。
それでもまだ素敵な曲はたくさん残ってしまいました。
次回からは、映画音楽(邦画)篇ですが、これは私が知っている曲が少ないので、名曲50選になります。

2023年9月 1日 (金)

9月1日 名曲100選 室内楽曲篇・番外編

名曲100選の室内楽曲篇は先週で終了しました。
室内楽の定義は難しくて、例えば室内オーケストラなどという楽団も存在していますが、多くの室内オーケストラは室内楽の分野に分けられる曲を演奏しているわけではなくて、古典派の2管編成の交響曲などを中心に演奏しています。
だいたい、オーケストラの場合吹奏楽団と違い一部を除いて演奏するのは室内ですが、ここで言う室内は、ちょっとした広めの個人宅のリビング・ルームと思ってもらえば良いと思います。
なので、同一パートを1つの楽器が演奏する音楽、と考えて選曲しています。従って同一パートを複数の人数が演奏する弦楽合奏は入りませんが、管楽合奏は一部入ります。わかりにくいねぇ。
この分野の曲を演奏する団体で最も多いのが弦楽四重奏団です。弦楽四重奏団のレパートリーはここで取り上げた室内楽曲だけではありません。開催される多くの演奏会で取り上げられるのが様々な編曲物。勿論、ピアノ伴奏による器楽の曲も室内楽に分類されますが、同様に、ここで取り上げた曲以外に演奏される曲は非常に多いわけです。

次週からは、器楽曲として単一の楽器による演奏曲を取り上げます。圧倒的にピアノのための曲が多いですが、無伴奏の器楽曲も僅かながら存在していますので取り上げています。

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