8月9日 名曲100選 歌劇のアリア篇・98 誰も寝てはならない
「誰も寝てはならない」(Nessun dorma) は、プッチーニ最後の未完の歌劇「トゥーランドット」のアリアです。
トゥーランドットのあらすじについては以前の記事に詳しく記載していますので、そちらをご覧ください。
自分に求婚する者に3つの謎を出し、解ければ結婚、解けなければ打ち首という条件を出していたトゥーランドット姫に対し、王子カラフは謎解きに成功しましたが、姫が結婚を嫌がるのを見て、「明日の朝までに私の名前を言い当てたら私は死に、私の名前を知ることが出来なければ私と結婚しよう」という提案をします。そこで姫はカラフの名を知ろうと国中の者に「男の名がわかるまでは誰も寝てはならぬ、朝までにわからなければ皆を処刑する」というお触れを出し町が恐怖に陥ります。そのお触れを聞いて勝利を確信したカラフが歌うアリアが「誰も寝てはならない」です。
勿論、この歌劇のクライマックスシーンのひとつではありますが、フィギュア・スケートのフリーのプログラムにしばしば使われ、特に日本では荒川静香がトリノ五輪で金メダルを取った時のフリースケーティングの曲として高い人気を得ました。
テノールの歌う「カラフ」の歌から始まり、2コーラス目のサビの部分は民衆の合唱で静かに歌われ、引き継いだカラフがクライマックスを創ります。オペラ本体ではその後途切れなく次の場面へ繋がっていくので、単独で演奏される場合は仮のエンディングで曲を閉じることになります。
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