ホームページ

ウェブページ

紹介した音楽

2024年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ

« 8月6日 名曲100選 管弦楽曲篇・97 レ・プレリュード | トップページ | 8月8日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・98 心の旅 »

2023年8月 7日 (月)

8月7日 名曲100選 交響曲篇・98 交響曲第7番(ベートーヴェン)

いよいよ、今週からトップ3に入ります。交響曲篇では、ベートーヴェンの交響曲第7番イ長調op.92を取り上げます。
ベートーヴェンの交響曲は非常に人気の高い曲が多いのですが、弦楽器に比べて管楽器の団員の多いアマチュア・オーケストラでは人気の割に演奏会に取り上げられる回数は決して多くありません。20分~30分程度の曲であれば、前半のプログラムで取り上げられる事も可能なのですが、30分を超える曲は2曲プログラム(前半1曲、後半1曲)にしないとプログラムのバランス的に重くなりすぎたり、弦楽器の負担が異常に大きくなったりしてしまいます。但し、2曲プログラムにすると団員数が多いフルートやクラリネットが演奏会に乗り切れないため、1曲は4管編成などの大きな曲が必要になる・・・と言った難点があってなかなか難しい。
そんな事で、ベートーヴェンの交響曲で30分を超える上、トロンボーンも登場しない第2番、第3番、第7番はアマチュア・オーケストラでは決して演奏される回数が多いとは言えません。
第7番は、第8番同様、有名な「運命」「田園」と第九に挟まれた地味な存在の、超派手な曲です。標題も無く、ある程度のクラシックファンでなければ聴いたことが無い曲だったのですが、この曲を一躍有名にしたのは「のだめカンタービレ」でした。「のだめ」の実写版がテレビ放映された頃には演奏会で取り上げられることが急に多くなりました。
そんな事とは別に、私がトップ3にこの曲を挙げたのは、高校のオーケストラ部に入った1年生の時に初めて演奏した曲だからという事が大きいと思います。
交響曲第7番の命はリズムです。美しいメロディは多くはありませんが、ワーグナーが「舞踏の聖化」と評する程リズムを重視した曲になっています。古典的な4つの楽章からなりますが、明確な緩徐楽章が存在していません。また編成は2管編成で管楽器や打楽器の拡張もありません。そんな純古典的な編成で、リズム重視の曲を作ったベートーヴェンはやはり天才だと言わざるを得ません。
第1楽章は、ベートーヴェンの交響曲中最長の序奏で始まります。トゥッティでイ長調の和音が強奏されオーボエがソロで序奏主題を奏でます。16分音符の上昇音階がこれに絡みついて行きます。やがてオーボエとフルートが対話をしながら主部へ向かい、タンタタン、タンタタンのリズムに乗ってフルートによって第1主題が演奏され主部がスタートします。最後は低弦によるオスティナートが繰り返される中PPからffまでクレッシェンドされてなだれ込むように楽章を終わります。
第2楽章は初演時に人気の高かった楽章ですが、速度指定もアレグレットなので緩徐楽章ではありません。この楽章の基本リズムはタンタタターター。これが変奏され後半にはフーガが登場してクライマックスを迎えます。
第3楽章は三部形式のスケルツォ。基本リズムはタタンタタン。ABABAの形になっていますが、2回目のスケルツォでは1回目と3回目でfになる部分もpやppで演奏するように指定され単純な繰り返しとは異なっています。最後は3回目のスケルツォの後3回目のトリオが来るような雰囲気を持ちながらこの楽章唯一の短調も現れて見栄を切って終わります。
第4楽章はタンタラララララが基本リズム。和音が2回トゥッティで奏され、基本リズムの第1主題に入っていきます。その後はタンタカタンとかタッタタッタといったリズムが次々と登場し、第1楽章同様低弦のオスティナートに乗って華々しく曲を閉じます。

« 8月6日 名曲100選 管弦楽曲篇・97 レ・プレリュード | トップページ | 8月8日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・98 心の旅 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 8月6日 名曲100選 管弦楽曲篇・97 レ・プレリュード | トップページ | 8月8日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・98 心の旅 »