8月4日 名曲100選 室内楽曲篇・97 七重奏曲( ベートーヴェン)
ベートーヴェンの七重奏曲変ホ長調op.20は、1800年に作曲されたベートーヴェン初期の傑作のひとつです。
編成は、クラリネット、ファゴット、ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロとコントラバスで、40分を超える大作です。
6つの楽章から出来ていて、後にシューベルトがこの編成にヴァイオリンを1本追加して八重奏曲を作曲しています。
第1楽章はアダージョの序奏から始まるソナタ形式の楽章です。主題は軽快なメロディです。
第2楽章は緩徐楽章。クラリネットによって主題が奏でられる美しい楽章です。
第3楽章はメヌエット。ピアノソナタ第20番の第2楽章から転用したメロディが主部主題です。トリオは木管が細かいパッセージを刻みます。
第4楽章は変奏曲。民謡からの引用と思われる主題が変奏されます。
第5楽章はスケルツォ。ホルンのメロディとヴァイオリンの応答から始まる軽快なスケルツォ。トリオはチェロが主役です。
第6楽章はホ短調の厳粛な序奏の後、ホ長調でヴァイオリンが堂々として主題を奏でます。ホルンの分散和音の後ヴァイオリンとチェロによって第2主題がテンポ良く演奏されます。展開部には協奏曲を思わせるヴァイオリンのカデンツァ風のソロも見られます。最後はベートーヴェンらしい明るく堂々と終わります。
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