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2023年8月 5日 (土)

8月5日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・97 2ペンスを鳩に(メリー・ポピンズ)

「メリー・ポピンズ」は、P.L.トラヴァースの小説「メリー・ポピンズ」シリーズを基にしたミュージカル映画で、1964年に公開されアカデミー賞13部門にノミネートされ、ジュリー・アンドリュースの主演女優賞、作曲賞など5部門を受賞した大ヒット映画です。
厳格で気難しい銀行員バンクス氏と女性参政権運動に夢中の妻ウィニフレッドの間にはジェーンとマイケルという姉弟がいます。子育てはナニー任せですが、子供二人はとても悪戯好きでナニーは直ぐに辞めてしまいます。
そんなバンクス家に雲の上からやって来たナニーがメリー・ポピンズです。メリーは早速子供部屋に行って指をパチンと鳴らすと、魔法のように部屋が片付き(♪スプーンいっぱいの砂糖)子供たちとメリーは直ぐに仲良しになります。
メリーは大道芸人のバートと二人を絵の中の世界へ連れて行ったり(♪楽しい休日、スーパーカリフラジリスティックエクピアリドーシャス) 楽しい体験を重ねていきます。
ある日、子供たちをバンクス氏の働く銀行へ連れて行き働く姿を見せるという事になり、途中の寺院で貧しい老婆が売る鳩の餌(♪2ペンスを鳩に)を小遣い2ペンスで買おうとする子供たちから「無駄遣いをするな」とバンクス氏は取り上げてしまいます。銀行に着いて「私のお金を帰して」と叫ぶ子供たちの声を聴いた預金者たちが騒ぎ出し取付騒ぎになってしまいます。
逃げ出してきた子供たちは煙突掃除姿のバートに出会い、メリーと共に煙突を伝って屋上に登って新しい体験をします。(♪チム・チム・チェリー、踊ろう調子よく)
取付騒ぎでクビになったバンクス氏は、本当に大切だったのは仕事では無く子供たちだった事に気づき、一家そろって凧揚げをする中(♪凧を揚げよう)銀行の重役たちがバンクス氏の復職を告げ、自分の役目は終わったと感じたメリーは、風に乗って雲の世界に帰っていきます。
途中、絵の中へ入る場面では実写とアニメを合成して斬新さを出しています。
最も有名な曲は、アカデミー歌曲賞を受賞した「チム・チム・チェリー」ですが個人的に「2ペンスを鳩に(Feed the Birds(Tuppence a Bag))」を取り上げました。
子供たちが父親の働く姿を見るために銀行に行くことになった前夜、メリーが子供たちに聴かせる歌で内容は「毎日早く、セント・ポール大聖堂の階段に小さな年老いた女の人がやって来る。彼女は「どうぞ、パン屑の袋を買ってください。小さな鳥たちに食べ物を、あなたの真心を見せてあげてください」と歌います。この歌に従って翌日子供たちが行動しようとするわけです。
勿論、日本では糞害防止などの観点から野生の鳩への餌やりは禁止されていますが、こういう心を持ちなさいという事を歌っている事を汲み取ることが重要な事だと思います。
勿論映画では歌っているのはジュリー・アンドリュース。とっても優しい歌声ながらドラマチックに歌います。鳩の餌を売る老女は過去アカデミー助演女優賞を受賞した名優ジェーン・ダーウェル。彼女はこの映画を最後に3年後に亡くなっています。

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