7月18日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・95 風に立つライオン
「風に立つライオン」は、さだまさしが1987年にリリースした曲です。
長崎大学熱帯医学研究所の医師としてケニアに派遣され、現地医療に従事した柴田絋一郎をモデルとして制作した楽曲で、柴田が日本にいる恋人に宛てた手紙の形式をとって作詞されています。
後にこの曲に感銘を受けた大沢たかおが、映画化を視野に入れた小説化をさだまさしに依頼し2013年に単行本が刊行され2015年に映画が公開されています。勿論主演は大沢たかお(島田行一郎)、主題歌はさだまさしの「風に立つライオン」です。
映画や小説では、島田医師は武装集団に遭遇して銃撃戦に巻き込まれ行方不明(おそらく殺された) になってしまい、彼が献身的に看病し心を開いた戦士ンドゥングが彼の精神を受け継いで医師となり、東日本大震災の被災地に現れるという結末になっていますが、実際の柴田医師は「風に立つライオン」がリリースされる10年以上前に帰国しています。
楽曲の長い後奏には、「アメイジング・グレース」のメロディが使われています。ボレロのリズムが刻まれる中ハミングやスキャットで歌われるこの部分も非常に印象的です。
本当は個人的には、さだまさしの曲の中では「主人公」が一番好きなのですが、敢えてトップ10にはこの曲を取り上げました。
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