7月28日 名曲100選 室内楽曲篇・96 弦楽六重奏曲第1番 (ブラームス)
ブラームスは、ベートーヴェンの音楽への意識が非常に強く、最初の交響曲を作曲するのに着想から21年の長い年月が費やされたのは有名な話ですが、室内楽の分野でも同様の強い意識がありました。そのためにベートーヴェンが16曲を残した弦楽四重奏曲は結局40歳になるまで発表する事が出来ませんでした。但し、ベートーヴェンが手を付けなかった弦楽六重奏曲は若い時期に作曲をすることができました。
弦楽六重奏曲第1番変ロ長調op.18は27歳の時に作曲されています。
編成はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが各2本ずつというものです。特に第2楽章の変奏曲はロマンティックな主題を元に非常に美しい楽章で、ルイ・マル監督の映画「恋人たち」で使われて馴染みになっています。
弦楽六重奏曲の特徴である、中低音域の充実はヴィオラやチェロの音を好んだブラームスの得意とするところで、弦楽四重奏曲では味わえない深い表現を聴くことができます。
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