7月2日 名曲100選 管弦楽曲篇・92 めじか
「めじか」はプーランクが1923年に作曲した1幕のバレエ音楽です。この中から1939年に5曲を選んで組曲としてまとめました。
バレエ・リュスのディアギレフからの依頼で作曲された明確なストーリーを持たない作品です。「めじか」は若い娘の事で、実際の動物とは全く関係ありません。
この曲の良さは、肩の凝らないエスプリの効いた軽妙な音楽。バレエの作曲は24歳という若い時期でしたが、組曲への編曲は40歳の円熟期に入った時期で、オーケストレーションも全面的に改訂しています。
組曲は、ロンドー、アダージェット、ラ・マズルカ、アンダンティーノ、フィナーレの5曲。
第1曲ロンドーは、短い序奏の後、軽妙洒脱なメロディが展開された行きます。中間部は短調になりエレジックなメロディが出てきますが、再び軽妙なメロディに戻ります。
第2曲 オーボエによる憂愁をたたえるメロディで始まります。20世紀初めの無声映画の劇伴のような音楽です。
第3曲 快活な踊りの音楽です。組曲中最長の6分程度の長さの曲です。
第4曲 管楽器が入れ替わり立ち替わりメロディを担当していきます。
第5曲 この曲だけ聴いてもとっても楽しく、色々な要素が溢れる曲です。途中には第1曲がデフォルメされた形で出てきたりとても快活なフィナーレです。
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