7月5日 名曲100選 歌劇のアリア篇・93 恋とはどんなものかしら
歌劇「フィガロの結婚」は、フランスの劇作家ボーマルシェの戯曲で、「セヴィリアの理髪師」の続編にあたる物語です。
前作でフィガロの活躍で無事結婚できたアルマヴィーヴァ伯爵とロジーナでしたが、今は倦怠期。フィガロは伯爵家の小間使いスザンナと結婚式を上げる直前で、伯爵が初夜権復活を目論んでスザンナを誘惑しようとしますが、そこへかつてフィガロから「借金を返せなければ結婚する」という証文を取ったマルチェリーナ(実は盗賊に息子フィガロを盗まれた実の母)や、前作でロジーナとの結婚を邪魔されたバルトロなどが加わり大混乱。フィガロの計略で伯爵夫人の仲を取り持ち、無事に終幕を迎えるという喜劇です。
「フィガロの結婚」は、「魔笛」と並ぶモーツァルトの代表作で、「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」「そよ風に寄せて」「とうとううれしい時が来た」など数々の魅力的なアリアが歌われます。
「恋とはどんなものかしら」(Voi che sapete) は、第2幕第3場で、伯爵夫人とスザンナが囮捜査の為に小姓のケルビーノに女装をさせて伯爵とケルビーノの密会現場を押さえ動かぬ証拠を突きつけようと計画する場面で、女装したケルビーノが歌うアリアです。
ケルビーノは実際はメゾソプラノの女性歌手が演じるいわゆるズボン役なので、女装すると元の女性に戻るだけという面白さもあります。
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