6月2日 名曲100選 室内楽曲篇・88 弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」
チャイコフスキーの弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」op.70はチャイコフスキーが1890年に作曲した最後の室内楽曲です。
ヴァイリン、ヴィオラ、チェロ各2本の編成で、サンクトペテルブルク室内楽協会の名誉会員に選出してもらったことへのお礼として作曲され協会に献呈されました。35分程度の曲です。
第1楽章 ソナタ形式。序奏はなく、ニ短調の激しい第1主題がいきなり演奏されます。第2主題はイ長調になって穏やかながら勢いは失いません。第2楽章 緩徐楽章。短い序奏の後ピチカートに乗って1stヴァイオリンが甘美なメロディが歌いあげます。速度表示はAdagio cantabile e con motoで、緩徐楽章ではありますが停滞する雰囲気ではなく、con moto(動きを持って)とあるように動きのある楽章です。
第3楽章 間奏曲もしくはスケルツォの役割を果たす楽章。面白い楽想の楽章です。
第4楽章 ロンド・ソナタ形式。忙しい第1主題と朗々と歌われる第2主題からなる楽章です。最後は荒々しく曲を閉じます。
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