6月9日 名曲100選 室内楽曲篇・89 ピアノ三重奏曲第1番(メンデルスゾーン)
メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番ニ短調op.49は1839年に作曲されたメンデルスゾーンの代表的な室内楽曲です。
この曲は1839年秋にメンデルスゾーンが発見したシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレート」などと共にライプツィヒで初演されています。1840年に一度出版されましたがその後初演の際ヴァイオリンを演奏した友人のフェルディナンド・ダヴィッドの助言を得て第4楽章を中心に修正を加え再度出版されたため、この曲には2つの版が存在しています。現在一般的に演奏されるのは第2版です。
この曲を聴いたシューマンは「ベートーヴェン以来最も偉大なピアノ三重奏曲だ」と評したそうです。
第1楽章はソナタ形式の3拍子の曲。物憂げな第1主題、伸びやかな第2主題ともにチェロによって始められます。
第2楽章 3部形式の4拍子の緩徐楽章。主題はピアノで始まり、やがてピアノ伴奏ノヴァイオリンとチェロの二重奏となっていきます。副主題もピアノで始まります。
第3楽章 8分の6拍子のスケルツォ。ピアノによってせわしないスケルツォ主題が始まります。明確なトリオを持っていないスケルツォです。
第4楽章 4拍子の2部形式。ピアノで始まりヴァイオリン、チェロが入って展開されます。ニ短調から最後はニ長調に転調して主題を繰り返し曲を閉じます。
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