6月30日 名曲100選 室内楽曲篇・92 浄められた夜
シェーンベルクの「浄められた夜」op.4は1899年に作曲されたシェーンベルク初期の作品です。
弦楽合奏での演奏がよく知られていますが、元々は弦楽六重奏用に書かれた曲です。
ドイツの詩人デーメルの同名の詩に基づいて、月下の男女の語らいが題材になったものです。
シェーンベルクの作品といえば無調から十二音技法の開拓者としての作品が知られていますが、「グレの歌」や「浄められた夜」などの初期作品は後期ロマン派の流れを組んだ響きの美しい音楽です。
30分ほどの単一楽章の音楽です。