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2023年6月30日 (金)

6月30日 名曲100選 室内楽曲篇・92 浄められた夜

シェーンベルクの「浄められた夜」op.4は1899年に作曲されたシェーンベルク初期の作品です。
弦楽合奏での演奏がよく知られていますが、元々は弦楽六重奏用に書かれた曲です。
ドイツの詩人デーメルの同名の詩に基づいて、月下の男女の語らいが題材になったものです。
シェーンベルクの作品といえば無調から十二音技法の開拓者としての作品が知られていますが、「グレの歌」や「浄められた夜」などの初期作品は後期ロマン派の流れを組んだ響きの美しい音楽です。
30分ほどの単一楽章の音楽です。

2023年6月29日 (木)

6月29日 名曲100選 海外のロック篇・92 ジャンプ

エドワードとアレックスのヴァン・ヘイレン兄弟はオランダで生まれ、アメリカのパサディナに移住した頃からロックに興味を持ちジェネシスというバンドを結成し、名前を変えながら活動を続けていました。
バンド名をヴァン・ヘイレンに変えて1978年に「ユー・リアリー・ガット・ミー」でデビューし、ファースト・アルバム「炎の導火線」は全米19位を記録しプラチナディスクを獲得。その後順調にヒットを重ね1984年に発売した「ジャンプ」が初の全米1位となりました。
ヴァン・ヘイレンは西海岸のハード・ロック・ヘヴィ・メタルのパイオニア的存在でリーダーのエドワードのギターテクニックはその後のロックに大きな影響を残しています。
「ジャンプ」は、初めて本格的にシンセサイザーを使用した曲で、ローリングストーンズ誌における史上最も偉大な曲500曲の177位にランクされています。

2023年6月28日 (水)

6月28日 名曲100選 歌劇のアリア篇・92 巡礼の合唱

私が一番最初に生で見たオペラがワーグナーの「タンホイザー」でした。ワーグナーのオペラの中では決して長くは無いのですが、それでも3時間。しかも更に長いパリ版でした。幕間の休憩時間を含めると4時間以上の長丁場でした。
「タンホイザー」のアリアと言えばエリザベートの「エリザベートの祈り」やヴォルフラムの「夕星の歌」、合唱曲は「大行進曲」が知られていますが、取り上げるのは「巡礼の合唱」です。
第2幕の歌合戦で「ヴェヌス」を讃える歌を歌って領主に追放されたタンホイザーは、ローマに巡礼に行き教皇の赦しが得られれば戻ってきてもよいと領主に言われて巡礼に出ます。
第3幕でタンホイザーの帰りを待つ領主の娘で恋人のエリザベートは、毎日マリア像に祈りをささげていますが、戻ってきた巡礼たちの中にタンホイザーはいませんでした。この場面で巡礼たちによって歌われるのが巡礼の合唱「ふるさとよ、また見る野山」です。巡礼が近づくように遠くから聞こえてきて、次第に音は大きくなりクライマックスを迎えますが、タンホイザーがいない事を知ったエリザベートが悲痛な叫びを入れます。やがて巡礼たちは去っていきます。
このメロディは「タンホイザー」序曲の主要メロディとしても扱われているので、馴染みがあると思います。
結局、罪の深さに赦されなかったタンホイザーですが、エリザベートが命の引き換えに神に赦しを乞い、タンホイザーもエリザベートの亡骸に寄り添って息を引き取ってしまいます。そこへローマからの行列が到着し、タンホイザーは赦された事を伝えて幕が下ります。

2023年6月27日 (火)

6月27日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・92 出発の歌

「出発の歌-失われた時を求めてー」は1971年11月に発売されました。
1971年の第3回合歓ポピュラーフェスティヴァル(ポプコンの前身)で、別々にエントリーしていた上條恒彦と六文銭でしたが、それぞれに1曲ずつの作曲を依頼されていた六文銭のリーダー小室等が1曲しか仕上げられなかったため急遽上條恒彦+六文銭として参加する事になりました。その時の曲が及川恒平作詞小室等作曲の「出発(たびだち)の歌」でした。
結果としてグランプリを獲得し、その勢いで第二回世界歌謡祭でもグランプリを受賞しました。
スケールの大きな歌詞とメロディを、これまた抜群の歌唱力を持つ上條恒彦が歌った、兎に角スケールのでかい曲です。
途中終わったかと思ったところで、突然ドラムが鳴り出す演出も素敵でした。

2023年6月26日 (月)

6月26日 名曲100選 交響曲篇・92 交響曲第3番(マーラー)

マーラーの交響曲第3番ニ短調は、演奏時間に100分以上を要するマーラーの中でも最長の交響曲です。
編成も交響曲第8番「千人の交響曲」には及ばないものの、非常に大きな編成になっています。
歌詞や旋律に歌曲「少年の魔法の角笛」を用いている第2番から第4番までを角笛三部作と括る事があります。
元々は7楽章として考えられましたが、第7楽章は交響曲第4番の終楽章に転用することになり6つの楽章からなる曲になっています。
編成はフルート4本(全てピッコロに持ち替え)、オーボエ4本(4番はコールアングレ持ち替え)、クラリネット3本(3番はバスクラリネット持ち替え)、小クラリネット2本(2番はクラリネットに持ち替え)、ファゴット4本(4番はコントラファゴット持ち替え)、ホルン8本、ポストホルン、トランペット4本(全てコルネット持ち替え)、トロンボーン4本、チューバという拡大された4管編成。
打楽器はティンパニ2人(3台ずつ)、大太鼓、小太鼓、軍隊用小太鼓、シンバル付き大太鼓、タンブリン、シンバル、トライアングル、タムタム、グロッケン、鐘(4または6)
ハープ2台と弦楽器、アルト独唱、児童合唱、女声合唱
第1楽章 8本のホルンの斉奏で第1主題がいきなり演奏されます。その後太鼓などによって「運命」のリズムが奏され重々しい主部が始まっていきます。金管打楽器による重厚なメロディと低弦の上行の突き上げるような動機が幾度となく絡み合っていきます。第2主題もホルンによって叫ぶように提示され、やがてオーボエからヴァイオリン独奏で第3主題が提示され序奏が終わります。主部に入るとトロンボーンのメロディの後しばらくすると第3主題に基づく軽快な行進曲が出てきます。このあたりはすべての主題が絡み合っていきます。とにかく30分以上、全体の3分の1程度の長さの曲なので細かく聞いていたら疲れるので、流して聴くのが一番(笑)。最後はクライマックスから短いコーダが超速で演奏されます。
第2楽章 テンポ・ディ・メヌエットですが、舞曲楽章という雰囲気はしません。 ABABAのロンド形式。弦のピツィカートの上をオーボエが主題を演奏して始まります。中間部は拍子の変化がある短調の曲です。
第3楽章 複合三部形式。「少年の魔法の角笛」の「夏の歌い手交代」による主題で始まります。中間部はポストホルンが登場する調子の良いメロディです。
第4楽章 緩徐楽章。アルト独唱がニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」の第4部第19章の第12節「ツァラトゥストラの輪唱」から採った歌を歌います。オーケストラのみの間奏を挟んで二部構成になっています。
第5楽章 児童合唱が鐘の音を模した「ビム・バム」を繰り返す中、アルトと女声合唱が「少年の魔法の角笛」を歌います。この楽章はヴァイオリンが全休で合唱と管楽器が主体です。
第6楽章 弦楽合奏の主要主題から始まる厳かな雰囲気の楽章。個人的にはこの楽章を聴きたいために長い5楽章までを聴いているというのが本音です。コーダも壮大で感動的。マーラーの作り方は巧いですね。少しずつ少しずつ盛り上げて、一旦小休止しますが、またクライマックスを作って今度はコーダまでもっていきます。

2023年6月25日 (日)

6月25日 名曲100選 管弦楽曲篇・91 ばらの騎士組曲

いよいよ名曲100選Aパートも最後の10曲ずつになります。
これからは個人的に最も好きな10曲をご紹介していきます。が、ベスト10というわけではありません。
一応、順序は100曲目がイチオシとなるように取り上げますが、音楽の好みは聴く環境や自分の気分で変わるので絶対的なものでもありませんのでご理解の程お願いいたします。

R.シュトラウスの歌劇「ばらの騎士」は3時間を超える超大作です。ホーフマンスタールの台本による作品で貴族たちの恋愛を面白おかしく描いたものです。1910年に完成しています。
このオペラの曲を抜粋して20分程度の管弦楽組曲(と言っても連続して演奏されます)として編集したのがR.シュトラウスに権利を与えられたロジンスキーという1945年当時のニューヨーク・フィルの指揮者でした。
第1幕の序奏から始まりほぼ歌劇のストーリーに沿った形で作られました。オーケストレーションなどは殆ど手を加えることなく作られているため編曲ではなく編集と言われているようです。クライマックスは第2幕後半のオックス男爵のワルツ、いわゆるばらの騎士のワルツです。27小節のコーダのみ組曲のために作られています。

 

2023年6月24日 (土)

6月24日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・91 パピヨン

いよいよ名曲100選Aパートも最後の10曲ずつになります。
これからは個人的に最も好きな10曲をご紹介していきます。が、ベスト10というわけではありません。
一応、順序は100曲目がイチオシとなるように取り上げますが、音楽の好みは聴く環境や自分の気分で変わるので絶対的なものでもありませんのでご理解の程お願いいたします。
「パピヨン」は1973年公開のアメリカとフランスの共同制作映画です。
フランスのアンリ・シャリエールの自伝的小説(4分の1程度はフィクションだそうです)を元にした映画。胸に蝶の刺青をしていることから「パピヨン」と呼ばれる男が、ケチな金庫破りで捕まるも、仲間の裏切りなどで多くの罪を押し付けられ終身刑となり海外の監獄で強制労働を課せられますが、自由を求めて何度も脱獄を企てるというのがストーリーの骨子。そこで知り合った偽札づくりの天才ドガ(ダスティン・ホフマン)との友情がそれを支えています。パピヨンを演じたスティーヴ・マックイーンが恰好好いんですよね。
監督はフランクリン・J・シャフナー、音楽はジェリー・ゴールドスミス。主題曲は全体的には明るいメロディですが、アコーディオンをフィーチャーして哀愁のようなものを表現しています。

2023年6月23日 (金)

6月23日 名曲100選 室内楽曲篇・91 ロンドンデリーの歌

いよいよ名曲100選Aパートも最後の10曲ずつになります。
これからは個人的に最も好きな10曲をご紹介していきます。が、ベスト10というわけではありません。
一応、順序は100曲目がイチオシとなるように取り上げますが、音楽の好みは聴く環境や自分の気分で変わるので絶対的なものでもありませんのでご理解の程お願いいたします。
「ロンドンデリーの歌」(Londonderry Air)は、元々はアイルランド民謡で、イギリス領北アイルランドでは事実上第2の国家として扱われています。クライスラーがヴァイオリンとピアノ用に編曲しましたが、讃美歌として使用されたり、「ダニー・ボーイ」としてポップスの曲で歌われてもいます。
曲のタイトルは北アイルランドの県名に由来します。この曲の起源についてははっきりとはわかっていませんが、多くの人が口ずさむ民謡としては音域が広いので、何か特別な事情があったのではないかとも考えられています。
クライスラーの「ロンドンデリーの歌」は、特に大きくメロディを変えたり変奏したりすることはなく、メロディを弾くだけですが、この音域の広さが器楽曲としても成り立つ理由だったと思われます。

2023年6月22日 (木)

6月22日 名曲100選 海外のロック篇・91 セイリング

いよいよ名曲100選Aパートも最後の10曲ずつになります。
これからは個人的に最も好きな10曲をご紹介していきます。が、ベスト10というわけではありません。
一応、順序は100曲目がイチオシとなるように取り上げますが、音楽の好みは聴く環境や自分の気分で変わるので絶対的なものでもありませんのでご理解の程お願いいたします。

「セイリング」(Sailing)は1972年にサzァーランド・ブラザーズがリリースした曲をロッド・スチュワートがカバーして1975年に全英1位の大ヒットとなりました。
ロッド・スチュワートは1967年にジェフ・ベック・グループのボーカルとして参加しました。1969年にグループは解散しフェイセズに参加すると共にソロ活動も開始しました。「マギー・メイ」など安定したヒットを飛ばしていましたが、フェイセズ解散後渡米して制作したアルバム「アトランティック・クロッシング」に収録されていたのが「セイリング」です。アメリカではBilloboard全米チャート51位とあまりヒットしませんでしたがイギリスやオランダなどで1位を獲得しました。
「セイリング」は自由を求めて海を行き、空を行くという、かなり崇高な内容の歌です。


2023年6月20日 (火)

6月20日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・91 サイレント・イブ

いよいよ名曲100選Aパートも最後の10曲ずつになります。
これからは個人的に最も好きな10曲をご紹介していきます。が、ベスト10というわけではありません。
一応、順序は100曲目がイチオシとなるように取り上げますが、音楽の好みは聴く環境や自分の気分で変わるので絶対的なものでもありませんのでご理解の程お願いいたします。

「サイレント・イヴ」は辛島美登里が1990年11月に発売した9枚目のシングルです。
辛島美登里は1961年生まれのシンガー・ソングライターです。大学在学中の1983年に「雨の日」でヤマハのポプコンに参加し、関西四国代表でつま恋の本選会に出場しグランプリを獲得しました。この曲でデビューを果たしました。その後大学を卒業しヤマハ音楽院で学んで1987年に再デビューをしています。
「サイレント・イブ」はTBS系ドラマ「クリスマス・イブ」の主題歌となりオリコン1位を獲得し、クリスマスソングの定番ともなりました。
悲しい別れの歌なのですが、前を向いた素敵な歌です。
辛島美登里の創る曲はメロディも美しい曲が多いのですが、歌詞がとても高く評価されています。

 

2023年6月19日 (月)

6月19日 名曲100選 交響曲篇・91 交響曲第5番(ショスタコーヴィチ)

いよいよ名曲100選Aパートも最後の10曲ずつになります。
これからは個人的に最も好きな10曲をご紹介していきます。が、ベスト10というわけではありません。
一応、順序は100曲目がイチオシとなるように取り上げますが、音楽の好みは聴く環境や自分の気分で変わるので絶対的なものでもありませんのでご理解の程お願いいたします。

今日はショスタコーヴィチの交響曲第5番ニ短調op.47です。ショスタコーヴィチは15曲の交響曲を作曲していますが、特に9番以前の曲はスターリン体制と自分の音楽との板挟みによる苦悩の歴史です。この第5番は、前年に受けた歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」などへのプラウダ批判により危機的状況にあったショスタコーヴィチが名誉回復のために作曲したとされています。
形式は、純器楽による古典的な形式の交響曲ですが、その裏に秘めたショスタコーヴィチの想いは様々な音楽家によって語られる事になりました。密かにビゼーの「カルメン」へのオマージュが潜んでいるという話もあります。
第1楽章はカノンによって提示される第1主題から始まります。続いて弦楽器の刻みに乗ってヴァイオリンが演奏する第2主題は無調にも聞こえるメロディです。これは「カルメン」の「ハバネラ」が引用されているとも言われています。やがてピアノが登場し展開部に入りクライマックスに達し、第1主題は行進曲風に変奏されていきます。フルート、ピッコロやヴァイオリンソロが第1主題の変奏を静かに鳴らしチェレスタの半音階が加わって楽章を閉じます。
第2楽章はスケルツォ。低弦によって始まります。この楽章もカルメンの引用と思われるメロディが次々と出てきます。トリオはソロヴァイオリンによって奏されるレントラーです。
第3楽章は緩徐楽章。弦楽器を8部に分けて弦楽器と木管楽器と打楽器のみで演奏される楽章です。3つの主題による変奏曲で終始悲痛な響きに満ちています。
第4楽章は木管のトリルとティンパニのトレモロによる急激なクレッシェンドから始まりティンパニの行進曲風のリズムに乗って金管楽器が主題を演奏します。強い音楽が暫く続くと瞑想的な展開があり、ハープの独奏による分散和音の後は小太鼓のリズムにのって冒頭のメロディが弱音で回想され次第に強さを増していきます。カルメンの前奏曲にも使われている闘牛士の音楽の引用とも思われるコーダのメロディが次第に勢いを増し、最後は華々しく強奏され、ティンパニとバスドラムが最強音でリズムを叩いて全楽器がニ音を弾いて幕を閉じます。この楽章には他にも「ジプシーの歌」「セギディーリャ」といったカルメンの引用があるとされています。
この曲はベートーヴェンの「運命」やチャイコフスキーの5番同様、苦悩・悲しみからの勝利への讃歌という非常に分かり易い構成が人気の一翼を担っているのでしょう。
ちなみに、私個人での演奏回数は2回です。

2023年6月18日 (日)

6月18日 名曲100選 管弦楽曲篇・90 ルーマニア民俗舞曲

「ルーマニア民俗舞曲」はバルトークが当時ハンガリー領だったトランシルバニア地方(現在はルーマニア)の民謡を題材に1915年に作曲したピアノのための組曲を、バルトーク自身が小管弦楽に編曲した組曲です。
組曲は6曲から出来ています。全てattaccaで休みなく演奏されます。
1.棒踊り(ボイニチェニ(現ハンガリー)で採譜) 1st violin以外の弦楽器の四分音符の重厚な伴奏に乗せてクラリネットと1stヴァイオリンが軽やかなメロディを奏でます。
2.帯踊り(イグリシュで採譜)弦のピチカート伴奏でクラリネットが軽快にメロディを奏でるところから始まり、やがて1stヴァイオリンが加わります。第3曲には休みなく続きます。
3.踏み踊り(イグリシュで採譜) 弦とクラリネットの伴奏でピッコロがメロディを奏でます。
4.角笛の踊り(ブチュムで採譜)最初は弦楽器のみ、メロディはヴァイオリンソロが奏でる静かな曲です。
5.ルーマニア風ポルカ(ベイウシュで採譜) テンポの速い活発な踊りです。
6.速い踊り(ブチュムとネアグラで採譜された2つの踊りをメドレーにした曲) 非常にテンポの速い激しい踊りです。
7分前後の短い曲ですが、変化も大きく楽しい曲です。

 

2023年6月17日 (土)

6月17日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・90 ベン・ハー

「ベン・ハー」は1959年に製作された帝政ローマ時代を舞台とした映画です。監督はウィアム・ワイラー、主演はチャールトン・ヘストン、音楽はアカデミー作曲賞を3度受賞したロージャ・ミクローシュ(ミクロス・ローザ)。
アカデミー賞11部門を受賞しており、これは「タイタニック」と「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」と並ぶ最多タイ記録です。
原作は1880年に発表されたルー・ウォレスの小説でサイレント時代に2回映画化されていて、3回目の映画化となります。
イスラエルの裕福なユダヤ貴族の家に生まれたベン・ハーは、友人のメッサラに裏切られ、家族と離れ離れとなり古代ローマの奴隷の身分に落とされメッサラへの復讐を誓います。クライマックスとなる戦車競技での壮絶なレースの末メッサラは戦車に轢きつぶされ瀕死の重傷を負わされ復讐は果たされ、家族との再会も果たすというのがストーリーですが、イエス・キリストの処刑を見届けたベン・ハーから復讐の炎は消えるというように、並行するキリストの生涯が物語の背景にあります。
この映画、素晴らしい作品なのですが上映時間が3時間32分という長大なもの。上映の際は前編後編を分けて途中に休憩を置いていました。
テーマ曲は、壮大なファンファーレから始まる堂々とした音楽です。

2023年6月16日 (金)

6月16日 名曲100選 室内楽曲篇・90 悲しみの三重奏曲第1番

ラフマニノフは2曲のピアノ三重奏曲を作曲しています。1曲目はモスクワ音楽院在籍中の1892年に完成されたもので、存命中に出版されずに没後の1947年に出版されたもので作品番号もついていません。2曲目は1893年チャイコフスキーの訃報を受けた作曲されたもので、チャイコフスキーがルビンシュテインの死を悼んで作曲した「偉大な芸術家の思い出に」に酷似しています。
この2曲とも「悲しみの三重奏曲」というタイトルで呼ばれますがその経緯ははっきりしていないようです。
第1番は単一楽章でシンメトリーの構造になっています。展開部を挟んでテンポ設定が逆になっています。ピアノによる「慟哭のレント」で始まり、最後はこの主題が葬送行進曲として再現されます。

2023年6月15日 (木)

6月15日 名曲100選 海外のロック篇・90 好きにならずにいられない

「好きにならずにいられない」(Can't Help Falling in Love)は1961年に発売されたエルヴィス・プレスリーのヒット曲です。Billboard全米チャートでは2位、全英シングルチャートでは1位を獲得し、現在でもプレスリーの人気楽曲のひとつとなっています。
作詞作曲はヒューゴ・ペレッティ、ルイージ・クレイトアー、ジョージ・ワイスの3人ですが、18世紀フランスの作曲家ジャン・ポール・マルティーニの「愛の喜びは」(Plaisir d'Amour)が下敷きになっています。
1961年公開されたプレスリー主演の映画「ブルー・ハワイ」で使用され、主題歌の「ブルー・ハワイ」を超える評判になったためシングル化されています。
プレスリーもこの曲を1960年代後半から70年代にかけて行われたライブではクロージング・ナンバーとして使用しています。
UB40、アンディ・ウィリアムズ、スタイリスティックスなど多くのカバーも生まれました。

2023年6月14日 (水)

6月14日 名曲100選 歌劇のアリア篇・90 ヴィリアの歌

私の最も好きなオペレッタ「メリー・ウィドウ」の第2幕でハンナによって歌われるのが「ヴィリアの歌」です。
「メリー・ウィドウ」はポンデヴェドロ(モンテネグロ公国がモデル)のお金持ちの未亡人ハンナの再婚相手を巡るストーリー。パリの公使館での国王の誕生祝賀パーティーに出席したハンナは多くのパリジャンに口説かれます。ハンナがパリジャンと結婚してしまうと多くの財産がポンヴェドロから失われる為、ポンヴェドロ公使のツェータは書記官のダニロとハンナをくっつけようと画策します。ダニロとハンナは元恋人同士でしたが身分の違いが彼らを引き裂きました。ダニロもハンナも実際はお互いを強く意識しているのですが、ダニロはお金目当てで結婚すると見られるのを嫌がり、わざとハンナに冷たく接します。
第2幕でパーティの翌日、ハンナが自分の屋敷でダニロの心を開かせようと歌うのが「ヴィリアの歌」です。ヴィリアは故郷の森の乙女で、彼女に出会った一人の若い猟師が彼女への熱烈な恋心を歌ったアリアです。とっても美しくメルヘンチックなラブソングです。
以前紹介した「唇は黙し」と並ぶ名曲です。

2023年6月13日 (火)

6月13日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・90 岬めぐり

ソルティ・シュガー解散後1974年に結成した「山本コータローとウィークエンド」のデビュー作が「岬めぐり」でした。
作詞は山上路夫、作曲は山本厚太郎(山本コータローは作詞作曲の際は本名を使用)。
この曲の舞台は特定の場所では無いとしながら、三浦半島が舞台とも言われています。三浦半島は大きさは関東近辺の半島(房総半島、伊豆半島)に比べるとかなり小さいのですが、海岸線の出入りが激しいため多くの岬が存在しています。有名なところでは横須賀の東にある観音崎、三浦市の剱崎、城ケ島の安房埼、諸磯崎、葉山の長者ヶ崎、鎌倉の稲村ケ崎など。交通の便も良く短時間で岬めぐりをするには最適なところですね。


曲は、彼女と一緒に訪れる予定だった岬めぐりのバスツアーに訳あって一人で行き、傷ついた心を癒そうとする姿を描いたもの。内容からすると結構暗い内容ですが、明るい曲調で前を向いて行こうという気持ちになっていく様子が描かれています。

2023年6月12日 (月)

6月12日 名曲100選 交響曲篇・90 交響曲第3番(ブルッフ)

ブルッフの交響曲第3番ホ長調op.51は1882年に作曲されました。
ブルッフがリヴァプールで活動していた記事にダムロッシュの依頼で作曲されたもので1886年に改訂されています。
ブルッフと言えば、ヴァイオリン協奏曲やスコットランド幻想曲といったヴァイオリンの協奏的作品が知られていますが、特に本人がヴァイオリンの演奏が得意だったわけではありません。おそらくこのような作品が評価が高いのは、ブルッフが魅力的な旋律を生み出すことが得意で、それはヴァイオリンが彼の旋律の美しさをとりわけ引き出す事が出来たからなのでしょう。
ブルッフは、当時ドイツにおけるブラームスの新古典主義的音楽とワーグナーの新ドイツ楽派の対立に対し、明確にブラームスへ尊敬を表しR.シュトラウスなどには激しい攻撃を加えた事もあり、古臭い音楽と見られることもありますが、旋律を音楽の魂とするその音楽は非常に分かり易いものだと思います。
交響曲第3番も、そんなブルッフの面目躍如となる作品です。3つの交響曲の中でも旋律が前面に出たブルッフらしい曲です。編成は2管編成ですがトロンボーンやチューバも使われています。
第1楽章 序奏つきのソナタ形式。第1主題はとても溌剌としたメロディです。第2主題はテンポを落とし、序奏にも使われていた旋律が使われています。
第2楽章 コラール風の序奏に続く緩徐楽章。序奏はシューマンのラインの第1楽章にも似た旋律です。ブルッフ独特の透明感溢れる弦楽器のアンサンブルも魅力的な楽章です。
第3楽章 スケルツォ。のどかな主題に始まり快活な音楽が繰り広げられる楽章です。
第4楽章 雄大な第1主題と弦楽合奏で提示される第2主題を持つソナタ形式の楽章です。エンディングも華やかです。

6月12日 名曲100選 交響曲篇・90 交響曲第3番(ブルッフ)

ブルッフの交響曲第3番ホ長調op.51は1882年に作曲されました。
ブルッフがリヴァプールで活動していた記事にダムロッシュの依頼で作曲されたもので1886年に改訂されています。
ブルッフと言えば、ヴァイオリン協奏曲やスコットランド幻想曲といったヴァイオリンの協奏的作品が知られていますが、特に本人がヴァイオリンの演奏が得意だったわけではありません。おそらくこのような作品が評価が高いのは、ブルッフが魅力的な旋律を生み出すことが得意で、それはヴァイオリンが彼の旋律の美しさをとりわけ引き出す事が出来たからなのでしょう。
ブルッフは、当時ドイツにおけるブラームスの新古典主義的音楽とワーグナーの新ドイツ楽派の対立に対し、明確にブラームスへ尊敬を表しR.シュトラウスなどには激しい攻撃を加えた事もあり、古臭い音楽と見られることもありますが、旋律を音楽の魂とするその音楽は非常に分かり易いものだと思います。
交響曲第3番も、そんなブルッフの面目躍如となる作品です。3つの交響曲の中でも旋律が前面に出たブルッフらしい曲です。編成は2管編成ですがトロンボーンやチューバも使われています。
第1楽章 序奏つきのソナタ形式。第1主題はとても溌剌としたメロディです。第2主題はテンポを落とし、序奏にも使われていた旋律が使われています。
第2楽章 コラール風の序奏に続く緩徐楽章。序奏はシューマンのラインの第1楽章にも似た旋律です。ブルッフ独特の透明感溢れる弦楽器のアンサンブルも魅力的な楽章です。
第3楽章 スケルツォ。のどかな主題に始まり快活な音楽が繰り広げられる楽章です。
第4楽章 雄大な第1主題と弦楽合奏で提示される第2主題を持つソナタ形式の楽章です。エンディングも華やかです。

2023年6月11日 (日)

6月11日 名曲100選 管弦楽曲篇・89 クープランの墓

「クープランの墓」はラヴェルが1917年に完成させたピアノのための組曲です。プレリュード、フーガ、フォルラーヌ、リゴドン、メヌエット、トッカータの6曲からなる曲で、それぞれが第一次世界大戦で戦死した知人たちへの思い出に捧げられています。
この中の4曲をラヴェル自身が1919年に管弦楽に編曲しました。
「クープラン」はフランスを代表するバロック音楽の作曲家フランソワ・クープランの時代の形式を借りた曲です。
「プレリュード」「フォルラーヌ」「メヌエット」「リゴドン」の4曲で、バロック時代の組曲にならって前奏曲と舞曲のみの構成にしたと考えられています。
「プレリュード」はジャック・シャルロ中尉(マ・メール・ロワのピアノ独奏版の編曲者)に捧げられたもので12分の16拍子の活発な音楽です。冒頭からオーボエの超速のパッセージによるソロが続きます。オーボエの難曲として知られる曲です。
「フォルラーヌ」はガブリエル・ドゥリュック中尉(バスク画家)に捧げられた曲。フォルラーヌは北イタリアを起源とする速いリズムのダンス。跳ねるようなリズムが特徴の音楽です。
「メヌエット」はジャン・ドレフュス(ラヴェル除隊後の家主)に捧げられたもの。三部形式で愛らしいメロディの主部と分厚いオーケストレーションの中間部からなっています。
「リゴドン」はラヴェルお幼馴染のゴーダン兄弟に捧げられています。「リゴドン」は17世紀に流行したプロヴァンス地方に由来する活発な舞曲で三部形式になっています。主部は活発な曲で中間部は速度を落として管楽器が次々とメロディを担当します。

2023年6月10日 (土)

6月10日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・89 ゲッティング・トゥ・ノウ・ユー

ミュージカル映画「王様と私」は1956年に公開されました。
1860年代初頭のシャム王国(現タイ)、国王ラーマ4世の子供たちの家庭教師となったアナ・リオノウンズをモデルにしたウェールズ出身のマーガレット・ランドンの小説「アンナとシャム王」を元にしたミュージカルです。
宗教や習慣の違いや、奴隷制度に反発するリオノウンズと伝統を守ろうとするラーマ4世の対立や歩み寄りを軸に描いたミュージカル作品で。家庭教師役をデボラ・カー、国王をユル・ブリンナーが演じました。
アカデミー賞9部門にノミネートされ、主演男優賞、美術賞、衣裳デザイン賞、作曲賞、録音賞の5部門を受賞しました。
主演女優賞は「アナスタシア」のイングリッド・バーグマン、作品賞は「八十日間世界一周」に阻まれノミネート止まりでした。
作詞作曲はロジャーズ&オスカー・ハマースタイン2世コンビによるもので、「口笛吹いて」「シャル・ウィ・ダンス?」などの名曲が生まれています。今回は、その中から「ゲティング・トゥ・ノウ・ユー」(Getting to Know You)を取り上げました。
子供たちのコーラスと共にアンナが歌う歌で、「皆さんを知れば知るほど好きになっていく」という内容の歌です。

2023年6月 9日 (金)

6月9日 名曲100選 室内楽曲篇・89 ピアノ三重奏曲第1番(メンデルスゾーン)

メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番ニ短調op.49は1839年に作曲されたメンデルスゾーンの代表的な室内楽曲です。
この曲は1839年秋にメンデルスゾーンが発見したシューベルトの交響曲第8番「ザ・グレート」などと共にライプツィヒで初演されています。1840年に一度出版されましたがその後初演の際ヴァイオリンを演奏した友人のフェルディナンド・ダヴィッドの助言を得て第4楽章を中心に修正を加え再度出版されたため、この曲には2つの版が存在しています。現在一般的に演奏されるのは第2版です。
この曲を聴いたシューマンは「ベートーヴェン以来最も偉大なピアノ三重奏曲だ」と評したそうです。
第1楽章はソナタ形式の3拍子の曲。物憂げな第1主題、伸びやかな第2主題ともにチェロによって始められます。
第2楽章 3部形式の4拍子の緩徐楽章。主題はピアノで始まり、やがてピアノ伴奏ノヴァイオリンとチェロの二重奏となっていきます。副主題もピアノで始まります。
第3楽章 8分の6拍子のスケルツォ。ピアノによってせわしないスケルツォ主題が始まります。明確なトリオを持っていないスケルツォです。
第4楽章 4拍子の2部形式。ピアノで始まりヴァイオリン、チェロが入って展開されます。ニ短調から最後はニ長調に転調して主題を繰り返し曲を閉じます。

2023年6月 8日 (木)

6月8日 名曲100選 海外のロック篇・89 ボーン・トゥ・ラヴ・ユー

「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」(I was Born to Love You)は、フレディ・マーキュリーが1985年に発売した曲です。
アメリカではBillboard76位と大きなヒットにはなりませんでしたが、イギリスでは11位のヒット曲となりました。
日本では1980年代後半にノエビアのCMで使用され、フレディ・マーキュリーの死後キリンの一番搾り、アサヒスーパードライ、カップヌードルなどに使われ2004年にはTVドラマ「プライド」の主題歌としてクイーンのバージョンが使われ、日本限定のベストアルバム「ジュエルズ」が150万枚以上の売上となる大ブームが訪れました。
内容はタイトルの「君を愛するために僕は生まれてきた」が示すとおり彼女への一途な愛を歌った曲です。

2023年6月 7日 (水)

6月7日 名曲100選 歌劇のアリア篇・89 愛の喜びは露と消え

「愛の喜びは露と消え」(Ach, ich fühl's, es ist verschwunden!)は、モーツァルトが最後に完成させた歌劇「魔笛」のアリアです。
第2幕で、夜の女王の娘タミーノが愛する王子パミーノに話しかけますが、パミーノは神官ザラストロから課せられた試練の最中で声を発する事が出来ず、タミーノがパミーノとの愛は終わってしまったのかと嘆いてい歌うソプラノのアリアです。
このオペラは、夜の女王の国とザラストロの国の世界観や宗教観の違いや、フリーメイソンの教義など我々が理解するには難しい内容も含んでいますが、それを別にしても大変に魅力的な作品です。
「愛の喜びは露と消え」は、パミーノのタミーノに対する愛情が露と消えてしまったと勘違いしたタミーノの悲しみと絶望を歌う美しいアリアです。

 

2023年6月 6日 (火)

6月6日 名曲100選 日本のフォーク・ニューミュージック篇・89 ロードショー

「ロードショー」はフォーク・デュオ古時計のメジャーデビュー曲で、60万枚を売り上げたヒット曲となった曲です。
古時計は西田昌弘が京産大在学中に後輩の大場弘一が結成した「影法師」を1976年メジャーデビューの際に改名したデュオで、1978年に3枚目のアルバムと4枚目のシングルを発売後、大場弘一が家業を継ぐために解散しました。
「ロードショー」は女性の失恋の歌で、2年間付き合っていた男性が「忙しくて会えない」と言っている中、ロードショーの映画館のロビーで他の女性と手を組んでいる姿をたまたま見かけて、失恋を知った女性の気持ちを歌った曲です。

2023年6月 5日 (月)

6月5日 名曲100選 交響曲篇・89 交響曲第2番(ボロディン)

ロシア五人組のひとり、ボロディンは作曲家としての顔と化学者としての顔を持つ才人でした。大学では医学、化学を学び、卒業後はサンクトペテルブルク大学医学部生化学の教授まで昇進しボロディン反応という名称まで残すほどの功績を上げています。そのため作曲は遅筆で、作曲を始めたものの完成まで至らなかった作品も数多くあります。有名な歌劇「イーゴリ公」、交響曲第3番も未完のままで、グラズノフやリムスキー=コルサコフなどによって補筆完成されています。
交響曲第2番ロ短調は1869年に着手され1877年に完成されました。
全体的には勇壮で力強い曲で、特に第1楽章と第4楽章は弦楽器のダウンボウ(弓を元から先に動かして音を出す、逆に弓先から弓元へ動かすのはアップボウ=ダウンボウは音の始まりで大きなしっかりした音を得やすい)を作曲家自らが指定している場所が多くあります。
第1楽章の再現部あたりでは24小節間ずっとダウンボウのみで弾く指定が入っています。これは私の知る範囲では最長。ヴィオラ、チェロ、コントラバスはその2小節手前からずっと49音連続のダウンボウです。物凄く体力を消耗します。

2023年6月 4日 (日)

6月4日 名曲100選 管弦楽曲篇・88 三角帽子

「三角帽子」はファリャがスペイン・アンダルシアの民話を元に書いた短編小説「三角帽子」を元に1919年に作曲したバレエ音楽です。
アンダルシアに住む働き者の粉屋と美人の女房に横恋慕する代官を懲らしめるお話。その代官がかぶっているのが三角帽子です。
ファリャ自身が後に2つの管弦楽用組曲を編んでいますが、そのまま演奏せずに両方から曲をピックアップして演奏する事も多いようです。
私も2回演奏していますが、両方ともそのパターンでした。一般的には第2組曲の方が知られています。
スペインらしい明るく楽しい曲です。

2023年6月 3日 (土)

6月3日 名曲100選 映画音楽(洋画)篇・88 しきたり

「しきたり」(Tradition)は、ミュージカル映画「屋根の上のヴァイオリン弾き」の第1曲目の導入曲です。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」は、ウクライナの架空のユダヤ人居住地である寒村アナテフカを舞台に、しきたりに従って慎ましく生活するユダヤ人の生活や家族愛を描いた作品です。最終的にはロシア政府の迫害によって故郷を捨てて出て行かざるを得なくなります。
「しきたり」は、タイトルの通り古来からユダヤ人が守ってきた伝統を紹介する歌です。ユダヤ人はもちろんユダヤ教徒で、ユダヤ教は、民と唯一神ヤハウェとの契約によって成り立っている宗教で、その契約内容は強力な戒律となっています。有名なものとしては安息日がありますが、我々があまり知らないしきたりも紹介されて興味深いオープニングになっています。

2023年6月 2日 (金)

6月2日 名曲100選 室内楽曲篇・88 弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」

チャイコフスキーの弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」op.70はチャイコフスキーが1890年に作曲した最後の室内楽曲です。
ヴァイリン、ヴィオラ、チェロ各2本の編成で、サンクトペテルブルク室内楽協会の名誉会員に選出してもらったことへのお礼として作曲され協会に献呈されました。35分程度の曲です。
第1楽章 ソナタ形式。序奏はなく、ニ短調の激しい第1主題がいきなり演奏されます。第2主題はイ長調になって穏やかながら勢いは失いません。第2楽章 緩徐楽章。短い序奏の後ピチカートに乗って1stヴァイオリンが甘美なメロディが歌いあげます。速度表示はAdagio cantabile e con motoで、緩徐楽章ではありますが停滞する雰囲気ではなく、con moto(動きを持って)とあるように動きのある楽章です。
第3楽章 間奏曲もしくはスケルツォの役割を果たす楽章。面白い楽想の楽章です。
第4楽章 ロンド・ソナタ形式。忙しい第1主題と朗々と歌われる第2主題からなる楽章です。最後は荒々しく曲を閉じます。

2023年6月 1日 (木)

6月1日 名曲100選 海外のロック篇・88 移民の歌

「移民の歌」(Immigrant Song)は、イギリスのロックグループ レッド・ツェッペリンの3枚目のアルバム「レッド・ツェッペリンⅢ」に収録されていた楽曲です。
氷雪と白夜の国(北欧)からやってきた航海者が西方の海岸「新天地」に至り大君主となって争いを収め、人々に平和と信頼を取り戻すように求めるという内容。ジミー・ペイジとロバート・ブラントの作詞作曲です。
アメリカや日本ではシングル化されてアメリカではBillboardで16位となるヒットとなりました。
何といっても、この曲は冒頭のロバート・ブラントの雄叫びで知られ、この雄叫びの一節だけを取り上げてテレビなどで戦いのテーマとして使用されたり、プロレスラー ブルーザー・ブロディのテーマ曲に使われたりしていました。
日本でも布袋寅泰がカバーしています。

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