5月26日 名曲100選 室内楽曲篇・87 ピアノ五重奏曲第2番(フォーレ)
フォーレのピアノ五重奏曲第2番ハ短調op.115は1921年に作曲されました。
この曲は長い間構想が練られていた曲ですが、1905年からパリ音楽院の院長の職にあったフォーレにとって、なかなか作曲に割く時間が得られず進めることができないでいました。1920年に進行する聴覚障害と高齢(75歳)を理由に院長職を退き、作曲に専念できるようになり翌年に完成しました。
この曲は名曲が少ないと言われるピアノ五重奏曲の傑作のひとつに加須イラレフォーレの室内楽曲の頂点とも言われる曲です。
4つの楽章から成っています。
第1楽章は簡素なソナタ形式。展開部に新しい楽想を置かず簡潔ながら生気に富んだ楽章になっています。
第2楽章はスケルツォ。フォーレ研究家のネクトゥーは「風のように吹き抜ける熱狂的なスケルツォ」と評しています。
第3楽章はソナタ形式の緩徐楽章。第1主題はピアノによる情感たっぷりな歌で弦楽器との対話になっています。第2主題はコラール風の主題です。
第4楽章は自由なロンド形式。最後は壮大なコラール風な旋律が歌われ曲を閉じます。
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